人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT500B7（文学 / Literature 500）表現と社会Means of Expression in their Social Context
平井 彰司
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | X1104 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市BT-0907 |
| 配当年次Grade | 院人際・修士課程・関連科目 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
国際日本学インスティテュート （修士課程）-関連科目 |
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Outline (in English)
This course aims to provide an overview of the history of copyright and the origins of rights, as well as to understand the content and effectiveness of the main provisions of copyright law. At the same time, students will consider the role that copyright plays in creation, mediation, and reception from the perspective of society as a whole, and acquire the copyright literacy necessary in modern times.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
条文や判例、学説を追いながら著作権法の基礎を学習し、著作権思想の全体像をつかむ。また著作権と社会との関係、制度構築の実際、ビジネスやテクノロジーとの相克についても考察を広げる。
到達目標Goal
著作権の歴史と権利の淵源を概観するとともに、著作権法の主要な規定について、その内容と効用を理解することを目指す。併せて社会全体の視座から著作権が創作・媒介・受容の営みに果たす役割について考察し、現代に必要な著作権リテラシーを習得する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義を中心としつつ、要所々々で各人の意見、解釈などを求める他、討議の機会を設ける。なお受講者の人数や関心の所在に応じたフレキシブルに展開を心掛ける。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：著作権とは
著作権に対する一般的なイメージを解きほぐし、知的財産権の一種としての性格を概観する。
第2回[対面/face to face]：創作の系譜と近代著作権思
創作行為と受容の類型を理解し、著作権誕生の背景とそれを支える思想・概念の変遷をたどる。
第3回[対面/face to face]：法体系における著作権法
我が国の法秩序における来歴と位置づけを確認し、法律全体の基本的な構成を概観する。
第4回[対面/face to face]：著作物とは何か 著作者とは誰か
著作物の要件としての著作性について考え、著作者と著作権者との違いとは何かを整理する。
第5回[対面/face to face]：保護の対象・期間と権利の種類・内容
法律で保護される種類と範囲を確認し、専有する権利（支分権）の詳細を理解する。
第6回[対面/face to face]：権利の制限
例外的に権利者の許諾なしに利用可能な場合と要件を整理し、私権と公益の関係について考察する。
第7回[対面/face to face]：討議Ⅰ
これまでの講義を基に著作物の適切な利用等についてケーススタディを行う。
第8回[対面/face to face]：人格権・隣接権・出版権
著作者の財産権以外で法律に規定されている権利の実際を知る。出版契約の典型例を読み解く。
第9回[対面/face to face]：許諾・契約、登録・裁定、集中管理
著作物の利用許諾や利用契約の実際に触れる。併せて行政の役割や管理団体・ソフトローを紹介する。
第10回[対面/face to face]：紛争処理・罰則、制度改正
民事解決と刑事罰水準について裁判例を見ていくとともに、法律改正のプロセスを理解する。
第11回[対面/face to face]：印刷物の歴史と複製・伝達技術の展開
グーテンベルク以前から現代まで、ジャンルを超えた創作と伝達を支える技術の歴史をたどる。
第12回[対面/face to face]：デジタルテクノロジーと出版物の電子化
デジタルアーカイブやフリーテキストの動向と印刷媒体のデジタルシフトがもたらす影響を探る。
第13回[対面/face to face]：討議Ⅱ
ＡＩ・メタバース時代における著作権の役割を総合的見地から探る。
第14回[対面/face to face]：再び、著作権とは
現在の著作権システムの考察を通じて、創作・媒介・受容の未来を展望する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で紹介した参考文献・資料等には極力目を通しておくこと。折に触れて、世界史や国際関係、ビジネスに関する知識が求められる。各受講者の必要に応じた予備学習を心掛けること。本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
最新の著作権法をネットや図書館等を通じて準備すること。
参考書References
随時紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加態度等の平常点50％、期末レポートの内容50％を評価の目安とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
初年度につきなし。
担当教員の専門分野等
日本文藝家協会事務局長。筑摩書房にて知的財産の保護・活用、デジタルビジネスの企画・開発、表現の自由と人権問題等の編集コンプライアンスを掌管。著作権領域に関する出版界全体の調整、著作者団体・各種利用者・関係省庁等へのロビイングに従事。2021年より現職。
＜専門領域＞出版分野を中心とした著作権実務全般
＜研究テーマ＞著作権制度、メディア論、出版論
＜主要研究業績＞特になし