人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B4（史学 / History 500）西洋古代史研究ⅠOccidental Ancient History Ⅰ
内田 康太
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | X0374 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y-Y603 |
| 配当年次Grade | 院人史・修士課程・専門科目 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
史学専攻 （修士課程） |
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Outline (in English)
Course outline: This course deals with the fall of the Roman Republic and Caesar's role in it. Analyzing chronorogically the life of Caesar, the destroyer of the traditional order, it helps students learn the outline of this period and explore the new system he schemed and its reality.
Learning Objectives: The followings are the goals of this course.
- Students are able to acquire fundamental knowledge concerning the history of the late Roman Republic.
- Using primary sources properly, students are able to estimate the role of Caesar played in the fall of the Roman Republic.
Learning activities outside of classroom: Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content. They are required to read relevant books, such as those listed in the reference section, and learn by themselves.
Grading Criteria: Grading will be decided based on term-end examination (80%) and in-class contribution (20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
古代ローマ史に関する諸問題のうち、「共和政ローマの終焉とカエサル」を取り上げる。伝統的秩序の破壊者とも評されるカエサルの生涯を時系列に沿って分析することにより、共和政末期ローマの歴史の概要を学習するとともに、彼が目指した新しい統治機構の姿とその実際を探求する。
到達目標Goal
到達目標は以下のとおり。
・共和政末期ローマの歴史について基礎的知識を習得する。
・一次資料の扱い方を習得し、カエサルが共和政の終焉に対して果たした役割について自ら考察できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は講義形式で行うが、第12回・第13回は受講生によるディスカッションも組み入れる。講義形式の授業については、授業時間内に質疑応答の機会を設けるとともに、終了後に毎回リアクションペーパーを提出してもらうことで、受講生の理解度、関心事項、疑問点等を確認しながら授業を進めていく。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
古代ローマ史のなかのカエサル
第2回[対面/face to face]：生い立ち
共和政末期という時代
第3回[対面/face to face]：政治家への道
カエサルの政治戦略と経歴
第4回[対面/face to face]：政治的台頭
第1回三頭政治の形成とカエサルの執政官職
第5回[対面/face to face]：軍事的功績
第1回三頭政治の持続とカエサルのガリア遠征
第6回[対面/face to face]：内乱の前夜
第1回三頭政治の崩壊とカエサルのルビコン渡河
第7回[対面/face to face]：内乱の推移と結末
対ポンペイウス戦争の展開とカエサルの勝利
第8回[対面/face to face]：カエサルの時代（１）
カエサルによる諸改革
第9回[対面/face to face]：カエサルの時代（２）
独裁官カエサル
第10回[対面/face to face]：カエサルの時代（３）
カエサルの暗殺
第11回[対面/face to face]：新たな内乱
暗殺者たちの行方と後継者争い
第12回[対面/face to face]：人物と評価（１）
カエサルは共和政ローマの破壊者であったか？
第13回[対面/face to face]：人物と評価（２）
カエサルは共和政ローマの再建者であったか？
第14回[対面/face to face]：試験・まとめと解説
到達度の確認
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各２時間を標準とする。参考書として挙げた書籍などを用いて、自主的に学習することが求められる。
テキスト（教科書）Textbooks
特になし。担当教員が作成したレジュメ・資料を配布する。
参考書References
小池和子『カエサル 内戦の時代を駆けぬけた政治家』，岩波新書，2020年．
長谷川博隆『カエサル』，講談社学術文庫，1994年．
長谷川岳男／樋脇博敏『古代ローマを知る事典』，東京堂出版，2004年．
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末の筆記試験（80％）
リアクションペーパーや質問等、授業への積極的参加度（20％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
一次資料（日本語訳）の読解に興味をもった受講生が多かったため、講義に史料分析を組み合わせる授業形式を継続する。また、リアクションペーパーを通じた質疑応答も引き続き利用し、受講生の関心に沿ったかたちで授業を進める。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞古代ローマ史
＜研究テーマ＞共和政末期から帝政初期の政治史・法制史
＜主要研究業績＞
・「C・ユリウス・カエサルの農地法－共和政末期ローマの立法過程と元老院－」『史学雑誌』第128編・第3号，2019年．
・「共和政期ローマの執政官選挙と優先投票ケントゥリア（Centuria Praerogativa）」『西洋古典学研究』第61号，2013年．
・（共著）『名著で読む世界史120』，山川出版社，2016年．