人文科学研究科Graduate School of Humanities
HUG500B5（人文地理学 / Human geography 500）人文地理学特殊講義ⅡSpecial Lecture on Human Geography Ⅱ
中川 秀一
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | X0442 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期集中/Intensive(Spring) |
| 曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市院棟-203・7/31（水）3,4,5限、8/1（木）1,2,3,4限、8/2（金）1,2,3,4限、8/3（土）3,4,5限を予定 |
| 配当年次Grade | 院人地・修士課程・専門科目 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
地理学専攻 （修士課程） |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Rethinking about Rural Geography: Approaching to the modern Rural Area in Japan
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
テーマ：農村再考・農村地理学の方法と課題
日本社会は人口の縮小過程に入って久しい。さまざまな問題が生起することが予想され、地域の存続に関する問題は議論の争点のひとつになっている。本講義では、「農村」に焦点をあててこの問題にアプローチしようと試みる。とりわけ地理学における方法と実践をめぐる考察を行う。
到達目標Goal
現代の日本の社会について「農村」を鍵として理解する。
まず、現代の農村とは何かをテキストに基づいて考える。
次に、日本農村の実態を、政策と理論との関係から検討する。
そして、いくつかのケーススタディの研究事例を踏まえてフィールドワークを行い、実態から学ぶ。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
テキストに基づいて、理論と実践、政策について学んだうえで、フィールドワークによる観察と現地でのヒアリングを行い、参加者間のディスカッションによって理解を深める。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
本講義の目的と構成について論じます。
第2回[対面/face to face]：農村地理学を問う意味
現代農村の位置と地理学の関係について考察します。
第3回[対面/face to face]：農村をめぐる政策
日本における国土政策の中で、農村がどのような位置にあるかを検討します。
第4回[対面/face to face]：農村地域の理論的枠組みをめぐって：地域構造と農村
農村地域を理解するための理論的枠組みを、日本の経済地理学における地域構造の考え方と農村のあり方を中心に考察します。
第5回[対面/face to face]：農村空間の商品化
都市農村関係論を概観し、消費される農村空間の考え方について検討します。
第6回[対面/face to face]：内発的発展論の位相変化
内発的発展論の概要と現代日本における位相について考察します。
第7回[対面/face to face]：コモンズ論と田園回帰
コモンズ論を参照しながら現代日本の農村について、田園回帰の観点から理解する方法について検討します。
第8回[対面/face to face]：農村における地域の活動実態について その１
サーファーからみたライフスタイル移住
第9回[対面/face to face]：農村における地域の活動実態について その２
食を通じた地域ネットワーク形成
第10回[対面/face to face]：農村における地域の活動実態について その３
オリーブ需要への地域的対応
第11回[対面/face to face]：農村における地域の活動実態について その４
エネルギーの地域自給の取り組みを考える
第12回[対面/face to face]：現地観察
東京近郊の農村において、地域づくりの現場を視察します。
第13回[対面/face to face]：ヒアリング
農村における地地域づくりの実践を行っている行政・事業者に対するヒアリングを通じて農村の実態を学びます。
第14回[対面/face to face]：ディスカッション
フィールドワークを振り返り議論します。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
集中講義形式で愛会ディスカッションを行う。受講生は毎回の準備を要する。
テキスト（教科書）Textbooks
岡橋秀典2020．『現代農村の地理学』古今書院．
ウッズ，M.（高柳長直・中川秀一監訳）2019．『ルーラル：農村とは何か』農林統計．
参考書References
テキストのほか、適宜提示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の講義への取り組み（30％）と最終レポート（50％）によって成績評価を行う。
最終日のフィールドワークへの参加（20％）は必須である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
本年度新規科目につきアンケートを実施していません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
PCにより資料の送受信ができるよう準備しておくこと。
その他の重要事項Others
天候により、フィールドワークの内容を変更することがあります。
フィールドワークの訪問先は、受講生と相談しながら決めます。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞経済地理学・農村研究
＜研究テーマ＞山村地域論・地域資源管理論
＜主要研究業績＞
『新しい地域をつくる』（小田切徳美編、分担執筆、岩波書店、2022年）
『東京の批判地誌学』（荒又美陽他編、分担執筆、ナカニシヤ、2022年）ほか