人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT500B7（文学 / Literature 500）世界の日本論と日本学ⅡOutside Views of Japan and Japan Studies II
リネペ・アンドレ
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X1045 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 802 |
| 配当年次Grade | 院人際・修士課程・基幹科目 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
国際日本学インスティテュート （修士課程）-基幹科目 |
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Outline (in English)
This course offers students an introduction into discourses about Japanese culture. It is designed to give an overview of key texts and concepts between the late Meiji-period until the end of the Pacific war in international perspective. Students can expect to come out of the course better prepared to engage in an informed discussion about international discourses about Japanese culture and the challenges for future research in the field of Japanese studies.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本論（＝日本文化論）について西洋と日本の著名な英文の文献をも とに、「世界の日本論」の言説史とそれにおけるキーとなるコンセプ トを検討する。そのうえで、現代の日本学の可能性を考える。秋学期にはアメリカの文化人類学者であるルース・ベネディクトの『The Chrysanthemum and the Sword. Patterns of Japanese Culture』（１９４６年）を読解しながら、昭和期から現代に至るまで西洋の読者に向けて書かれた文献や英訳さ れて西洋で読まれた文献を検討する。注意:「世界の日本論と日本学 I」と「世界の日本論と日本学 II」は それぞれ単独での受講が可能です。
到達目標Goal
・世界の日本論の言説史を説明できる
・世界の日本論のキーとなるコンセプトを説明できる
・世界の日本論に関わる近年の研究傾向と方法論を説明できる
・日本学の可能性と、現代的意義などを説明することができる
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し、 さらなる討論に活かします
・授業内の講読(クロース・リーディングの方法による)
・授業内の発表(ショートプレゼンテーション、資料の紹介)
・討論(グループワーク、ペアワーク)
・課題へのフィードバック
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
授業の概要、授業の進め方、教材についての説明がある
第2回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第１章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（R.ベネディクト『文化のパターン』の資料紹介）
第3回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第2章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（中根千枝『タテ社会の力学』の資料紹介）
第4回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第３〜４章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（津田左右吉「建国の事情と万世一系に思想」の資料紹介）
第5回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第５章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（和辻哲郎『国民統合の象徴』の資料紹介）
第6回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第６章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（丸山眞男『日本の思想』の資料紹介）
第7回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第７章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（ギアツ「われわれ対われわれでない人びと：ベネディクトの旅」の資料紹介）
第8回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第８章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（和辻哲郎『風土』の資料紹介）
第9回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第９章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（源了圓『義理と人情：日本的心情の一考察』の資料紹介）
第10回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第１０章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（作田啓一『恥の文化再考』の資料紹介）
第11回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第１１章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（鈴木大拙『禅と日本文化』」の資料紹介）
第12回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第１２章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（土井健郎『「甘え」の構造』の資料紹介）
第13回[対面/face to face]：ルース・ベネディクト『菊と刀』第１３章を読む
・文献読解
・リアクション・ペーパーの発表とその討論
・発表（Lummis, Ruth Benedict's Obituary for Japanese Cultureの資料紹介）
第14回[対面/face to face]：総括
後期の授業で修得した内容を復習し、世界の日本論とその言説史の理解を深めながら、現代の日本学の可能性を考える
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・本授業の準備学習・復習時間は、各２時間を準備とします。
・本授業で指示した文献を読み、歴史・思想的背景について調べる
・プレゼンテーションを準備する(レジュメ、資料のコメント)
・授業の出席前に前回の授業ノートを読み返し、復習する
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は指定なし。プリントを作成し、授業中に配布する予定。また、オンラインで掲載される資料へのリンクを指示する予定。
参考書References
青木保（１９９９）『「日本文化論」の変容 : 戦後日本の文化とアイデンティティー』中公文庫
赤澤史朗（２０２０）『戦中・戦後文化論: 転換期日本の文化統合』法律文化社
エドワード・W・サイード『オリエンタリズム』、2巻、平凡社ライバリー
船曳健夫（２０１６）『「日本人論」再考』講談社学術文庫
南博（２００６）『日本人論：明治から今日まで』岩波現代文庫
ルース・ベネディクト；長谷川松治訳（２００５）『菊と刀：日本文化の型』講談社学術的文庫
ルース・ベネディクト；米山俊直訳（２００８）『文化の型』講談社学術文庫
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（２０%） 授業への参加、発言などを総合的に評価する
課題、リアクション・ペーパーへの回答（２０％）
発表（３０%）
期末レポート（３０%）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
担当教員の専門分野等
日本思想史（近世）