人文科学研究科Graduate School of Humanities
OTR600B7（その他 / Others 600）国際日本学演習ⅠSeminar: International Japan Studies I
君嶋 泰明
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X1000 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 研究室（Web掲示板のオフィスアワーで場所を確認すること） |
| 配当年次Grade | 院人際・修士課程・必修科目 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
国際日本学インスティテュート （修士課程）-必修科目 |
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Outline (in English)
(Course outline)
This course deals with Martin Heidegger's interpretation of Aristotle's Physics.
(Learning Objectives)
The goal of this course is to understand Heidegger's view on the relationship between being and language.
(Learning activities outside of classroom)
Before each class meeting, students will be expected to have read the relevant chapter(s) from the texts. Your required study time is at least two hours for each class meeting.
(Grading Criteria /Policies)
Grading will be decided based on short reports (80%) and in-class contribution (20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
前年度に引き続き、マルティン・ハイデガーが1922年夏学期講義（全集62巻）において行ったアリストテレス『自然学』第1巻第2~3章の解釈を読む。同章でアリストテレスは「万物は一つである」とするパルメニデスの存在観を批判しており、ハイデガーはこの批判に存在と言葉の関係にかんする重要な洞察が潜んでいると見ている。その洞察に迫るのが目標である。
なお受講者の関心に応じて、西洋と日本における存在と言葉についての考え方の違いも検討する。
到達目標Goal
①アリストテレスのパルメニデス批判をハイデガーがどのように解釈しているかを理解する。
②そのことを通じて、存在と言葉の関係についてのハイデガーの見方を理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
担当者は、テキストの割り当てられた箇所を音読し、日本語訳を述べ、解釈が必要な点については自分の解釈を提示する。参加者はこれに基づき全員で議論し、内容についての理解を深める。別途課題を課した場合、それへのフィードバックは次回授業で行う。
なお、以下の授業計画に記したページ数はあくまで目安であり、進度に応じて適宜変更する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
概要の説明
第2回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈①
報告と討議（199-200頁）
第3回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈②
報告と討議（201-202頁）
第4回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈③
報告と討議（203-204頁）
第5回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈④
報告と討議（205-206頁）
第6回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈⑤
報告と討議（207-208頁）
第7回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈①
報告と討議（209-210頁）
第8回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈②
報告と討議（211-212頁）
第9回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈③
報告と討議（213-214頁）
第10回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈④
報告と討議（215-216頁）
第11回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈⑤
報告と討議（217-218頁）
第12回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈⑥
報告と討議（219-220頁）
第13回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈⑦
報告と討議（221-222頁）
第14回[対面/face to face]：ハイデガーの『自然学』解釈⑧
報告と討議（223-224頁）
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。担当者は、テキストの割り当てられた箇所の音読、日本語訳、解釈を準備して授業に臨む。参加者は該当箇所を熟読してくる。
テキスト（教科書）Textbooks
Martin Heidegger, Phänomenologische Interpretationen ausgewählter Abhandlungen des Aristoteles zur Ontologie und Logik, Gesamtausgabe Bd. 62, Vittorio Klostermann, 2005.
未邦訳。希望者には該当箇所のコピーを配布する。
参考書References
アリストテレス著・内山勝利訳、『アリストテレス全集4 自然学』、岩波書店、2017年
William Charlton, Aristotole Physics Books I and II, Oxford University Press, 1970.
前者はアリストテレスの『自然学』の邦訳。後者はその英訳と注釈。
これらも希望者には該当箇所のコピーを配布する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
担当者としての評価が80%、議論への参加度の評価が20%。上記の到達目標がどれだけ達成されているかが主な評価基準となる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者の理解度を配慮しながら適宜解説を加えつつ授業を進める。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
現象学、技術の哲学
＜研究テーマ＞
ハイデガーの西洋哲学史観の批判的検討、技術と人間の関係の研究
＜主要研究業績＞
・「存在要求の要求とそれへの応答――ハイデガー技術論の理解のために」（『Heidegger-Forum』17号、近刊）
・「ボルグマンからハイデガーへ――ハイデガー技術論再考」（『法政哲学』18号、近刊）
・「「存在忘却」とは何か」（『法政大学文学部紀要』82号、2020年）
・「信仰と哲学――ハイデガーのアウグスティヌス解釈について」（『アルケー』26号、2018年）