人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6(心理学 / Psychology 500)学校コンサルテーション特論Advanced Lecture in School Consultation
島宗 理
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X0541 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | BT1101 |
配当年次Grade | 院人心・修士課程・展開科目 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
心理学専攻 (修士課程)-展開科目 |
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Outline (in English)
【Course outline】
The purpose of this course is to learn the basic concepts of school psychology and the practice of school consultation. Focus will be placed on special education and consultation for the teachers working with children who have developmental disabilities and intellectual disabilities.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students should be able to do the followings:
Given the information about the children for consultation, 1) read relevant research papers, 2) design behavioral treatment plans, and 3) propose the treatment plans to the teachers and parents of the children.
【Learning activities outside of classroom】
Students are expected to prepare for the class by working on weekly assignments (average of 3 hours), engage in-class role-play exercises with other students, and discuss treatment plans. Academic as well as practical advice will be provided by the lecture.
【Grading Criteria /Policy】
Final grade in this class will be decided based on the following: Class participation (30%), the completion of the weekly assignments (40%), and the presentation of research review (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
学校心理学の基本的な概念と学校コンサルテーションの実践について学びます。特に発達障害や知的障害をもった児童や生徒の指導に関する小中高特別支援学校教員へのコンサルテーションを念頭におき、心理学の専門家として教育の現場で仕事をするための知識と技術の習得を目指します。コンサルテーションに活用できる指導方法や支援方法に関する情報を研究論文から読み取り、教員や保護者に伝えるコミュニケーションスキルを練習しながら、実務的な注意点などを講義で補足していきます。
到達目標Goal
①学校心理学の全体像を学校コンサルテーションに必要な知識や技能として説明できる。
②心理教育的援助サービスのモデルについて説明できる。
③学校心理士の役割や活動を具体的に述べられる。
④教師・保護者らとのチームによる援助の実例について、具体例を述べられる。
⑤学校心理士の倫理について注意すべき点を列記できる。
⑥相談されている事例について学校コンサルテーションに活用できる支援方法、指導方法を調べ、わかりやすく説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP4」「DP5」「DP6」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業の前半では学校心理学と学校コンサルテーションの基礎について学びます。受講生は事前に提示される学習目標にそって教科書を読み、授業中の発表と討論に参加して理解を深めていきます。コンサルテーションの演習科目であることから、発表者は聞き手が学校教員や保護者であると想定し、わかりやすく話をすること、質問にもわかりやすく、丁寧に回答することを繰り返し練習します。授業の後半では、学校コンサルテーションに活用できる指導方法や支援方法に関する研究論文を検索し、読み、発表します。ここでも、発表者は聞き手が学校教員や保護者であると想定し、研究成果を実践現場に還元するためのコミュニケーションの方法を練習していきます。
課題へのフィードバックは授業中の討論を介して行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーションと学校心理学の全体像
授業の目的と方法の確認。学校心理学の全体像(3つの柱)、心理教育的サービスの実例などについて担当者が講義する。
第2回[対面/face to face]:心理教育的援助サービスのモデル
外部専門家の役割(援助者の種類)や学校内部の組織づくり(校内の運営委員会や支援委員会)、援助サービスの段階(一次、二次、三次)について学ぶ。
第3回[対面/face to face]:学校心理士の活動
アセスメント、コンサルテーション、コーディネーション、カウンセリングについて、それぞれ具体例を元に特色と違いを学ぶ。
第4回[対面/face to face]:教師とのチーム援助(1)
教師とチームを形成して問題解決に取り組むモデルについて学ぶ。
第5回[対面/face to face]:教師とのチーム援助(2)
教師とチームを形成して問題解決に取り組むモデルについて学ぶ。
第6回[対面/face to face]:保護者や地域とのチーム援助
保護者や地域とチームを形成して問題解決に取り組むモデルについて学ぶ。
第7回[対面/face to face]:学校や地域全体の支援
学校全体や地域ぐるみで問題解決に取り組むモデルについて学ぶ。
第8回[対面/face to face]:学校心理士の倫理
人権の尊重、秘密保持の厳守、責任の保持、研修の責務、研究と公開について、学校心理士の倫理綱領を元に学ぶ。
第9回[対面/face to face]:特別支援教育における学校コンサルテーション(1)
特殊教育から特別支援教育への移行、それに伴う、校内委員会の設置や特別支援教育コーディネーターの配置、巡回指導や専門家によるコンサルテーションの導入などについて学ぶ。
第10回[対面/face to face]:特別支援教育における学校コンサルテーション(2)
特別支援教育における学校コンサルテーションの事例を学ぶ。
第11回[対面/face to face]:学校コンサルテーションに活用できる指導法や支援法(1)
学校コンサルテーションに活用できる指導法や支援法に関する応用、実践、臨床研究論文を読み、発表し、討論する。
第12回[対面/face to face]:学校コンサルテーションに活用できる指導法や支援法(2)
同上。
第13回[対面/face to face]:学校コンサルテーションに活用できる指導法や支援法(3)
同上。
第14回[対面/face to face]:まとめと総括、討論。
学期中に学んだことを振り返り、まとめ、質疑応答および討論を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業外に行うべき学習活動:各回3-4時間。
第1回 担当するキーワードについて調べて発表準備をする。
第2回 担当するキーワードについて調べて発表準備をする。
第3回 担当するキーワードについて調べて発表準備をする。
第4回 担当するキーワードについて調べて発表準備をする。
第5回 担当するキーワードについて調べて発表準備をする。
第6回 担当するキーワードについて調べて発表準備をする。
第7回 担当するキーワードについて調べて発表準備をする。
第8回 担当するキーワードについて調べて発表準備をする。
第9回 担当するキーワードについて調べて発表準備をする。
第10回 担当するキーワードについて調べて発表準備をする。
第11回 論文を検索し、読み、発表資料をまとめる。
第12回 論文を検索し、読み、発表資料をまとめる。
第13回 論文を検索し、読み、発表資料をまとめる。
第14回 論文を検索し、読み、発表資料をまとめる。
テキスト(教科書)Textbooks
購入を求める教科書はありません。図書館やスタディルーム,心理学実習室に所蔵していある参考書を参照してください。
参考書References
『講座 学校心理士−理論と実践』(学校連合資格「学校心理士」認定運営機構 企画・監修, 北大路, 2004)
『特別支援教育を支える行動コンサルテーション』(加藤・大石〔編〕, 学苑社, 2004)
『教師と学校が変わる学校コンサルテーション』 奥田健次編著(金子書房, 2018)、他。適宜、紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加(課題の発表や討論)30%,教科書の学習目標に関する課題の遂行40%,講読した論文の発表30%として評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
(2021年度の授業改善アンケートより)*2022年度は未開講のため過年度の気づきを掲載します。
学校心理士の受験資格になっている縛りの多い授業ですが,受講生の皆さんに積極的に取り組んでいただいたおかげで楽しい授業になりました。コンサルテーションの技術習得には積み重ねが書かせませんが,いくつかのコツや技法や注意事項は学べたのではないかと思います。受講生の皆さんの今後の活躍に期待します。
その他の重要事項Others
○ オフィスアワーは春学期,秋学期ともに火曜日の2限,場所は研究室(富士見坂校舎6F9号室)です。
○ 担当者は特別支援学校や小中学校に対する学校コンサルテーションを行ってきました。この授業ではその実務経験も活かして授業を行います。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 行動分析学
<研究テーマ>
組織行動マネジメント、広告・消費者行動、教材開発
<主要研究業績>
法政大学学術研究データベース:https://kenkyu-db.hosei.ac.jp/tmp/1968/profile.html