人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B4(史学 / History 500)西洋中世史研究ⅠOccidental Medieval History Ⅰ
大貫 俊夫
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X0376 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 山・Y506 |
配当年次Grade | 院人史・修士課程・専門科目 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
史学専攻 (修士課程) |
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Outline (in English)
Course outline:
This lecture will discuss the role and significance of the Cistercian Order in European medieval society.
Learning Objectives:
The goals of this course are to understand the Cistercian Order in European medieval society, and consider the interrelationship between monasticism and secular social life.
Learning activities outside of classroom:
Students should consolidate their understanding of the course content by reviewing the handouts and reading the bibliography.
Grading Criteria/Policy:
Short reports: 20%, Term-end report: 80%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義は、ヨーロッパ中世社会においてシトー会が果たした役割とその意義を包括的に論じるものである。シトー会は1098年にフランス・ブルゴーニュ地方に創建されたシトー修道院を母体とし、12世紀を通じて爆発的に拡大した修道会である。ベネディクト戒律を遵守する修道士は、理念としては禁域内で祈りの生活を送るものとされたが、実態としては農村・都市の別なく様々な領域で社会と接触し、社会の構成要素として不可欠の役割を果たしていた。講義では毎回、そうした様相を最新の研究と具体的な史料によってわかりやすく提示していきたい。
到達目標Goal
1. ヨーロッパ中世史に関する基礎的知識を習得する。
2. シトー会を通じてキリスト教修道制がヨーロッパ中世社会に及ぼした影響を考察する。
3. 社会の各領域の変化が相互に連関していることを知る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
事前学習は特に求めないが、授業で扱った内容はその都度プリントを見返し、参考文献を読むことで理解を定着させること。リアクションペーパーへのフィードバックは授業内で行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
本講義の目的と概要について説明します。
第2回[対面/face to face]:キリスト教修道制とは何か
キリスト教修道制とは何かについて論じます。
第3回[対面/face to face]:シトー会の成立とその問題(1)
シトー会の成立とその問題について論じます。
第4回[対面/face to face]:シトー会の成立とその問題(2)
シトー会の成立とその問題について論じます。
第5回[対面/face to face]:修道会としてのガバナンス
修道会としてのガバナンスについて論じます。
第6回[対面/face to face]:クレルヴォーのベルナールとシトー会の拡大
クレルヴォーのベルナールとシトー会の拡大について論じます。
第7回[対面/face to face]:シトー会修道院での修道生活
シトー会修道院での修道生活について論じます。
第8回[対面/face to face]:シトー会修道院と教会権力
シトー会修道院と教会権力の関係について論じます。
第9回[対面/face to face]:シトー会修道院と世俗権力
シトー会修道院と世俗権力の関係について論じます。
第10回[対面/face to face]:シトー会修道院とグランギア
シトー会修道院が経営する所領(グランギア)について論じます。
第11回[対面/face to face]:シトー会修道院と農村社会の関係
シトー会修道院と農村社会の関係について論じます。
第12回[対面/face to face]:シトー会修道院と都市社会の関係
シトー会修道院と都市社会の関係について論じます。
第13回[対面/face to face]:シトー会と司牧
シトー会と司牧の関係について論じます。
第14回[対面/face to face]:シトー会と女性
シトー会と女性の関係について論じます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
復習:授業内容を振り返る。
本授業の復習時間は1回あたり4時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用せず、授業でプリントを配布する。
参考書References
杉崎泰一郎『修道院の歴史 』(創元社、2015年)
K.S.フランク『修道院の歴史』(教文館、2002年)
ルイス・J.レッカイ『シトー会修道院』(平凡社、1989年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート(80%)
中間課題(20%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
教員の研究活動については以下の通り。
<専門領域>
西洋中世史
<研究テーマ>
キリスト教修道制が中世ヨーロッパの国制・法・社会・経済などの諸分野に与えた影響とその史的意義
<主要研究業績>
Orval und Himmerod. Die Zisterzienser in der mittelalterlichen Gesellschaft (bis um 1350)
「中世盛期におけるシトー会修道院の保護形態」『法制史研究』62、85-116頁、2013年