人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIN500B3(言語学 / Linguistics 500)言語科学特講Ⅰ ALecture: Linguistics I A
椎名 美智
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X0274 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | BT0907 |
配当年次Grade | 院人英・博士後期課程・選択必修科目 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
英文学専攻 (博士後期課程) |
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Outline (in English)
The purpose of this course is to gain an overview of pragmatics and discourse analysis so that students can apply the methodologies and theories that are needed in their own research.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
英語学特殊研究で学ぶのは、基本的には書かれたテキスト分析の方法です。書かれた言葉であれ、話された言葉であれ、それを一つのテキストとみなし、そのスタイルを、英文法、文体論、語用論の観点から分析する訓練をします。今年は語用論研究の領域を概観します。それを出発点として、狭い意味での言語的構築物のみならず、広い意味での言語活動、コミュニケーション全体を射程に入れて、一つ一つのテキスト分析の方法を確認していきます。
到達目標Goal
この授業は英語学の諸分野の内、テキスト分析に関わる基本的なトピックを扱った論文を読み、英語学の研究方法を身につけるとともに、自分が扱う英語学の課題を検討し、論文を執筆する応用力をつけることを目的とします。学生は、英語学の課題、問いの立て方、それを追求していく視点を獲得します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業形態は基本的には対面ですが、変更する場合は、Hoppiiでお知らせします。
初回授業で担当を決めるので、履修予定の学生は必ず出席してください。
テキストは担当者を決めて、発表してもらいます。その後で、みんなでコメントを交換し、ディスカッションをします。
リアクションペーパーは毎時間、提出していただきます。授業の初めに、前回の授業に提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げて、全体に対してフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス
学生のプレセンテーションと議論:「語用論」とは何か?
第2回[対面/face to face]:第一章:イントロダクション
文脈における意味、英語の語用論:学生のプレセンテーションと議論
第3回[対面/face to face]:第二章:指示語用論(1):定表現、ダイクシス
定表現、ダイクシス、前方照応、相互行為における指示表現の使用と理解:担当の受講生による発表とディスカッション
第4回[対面/face to face]:第二章:指示語用論(2):前方照応
定表現、ダイクシス、前方照応、相互行為における指示表現の使用と理解:担当の受講生による発表とディスカッション
第5回[対面/face to face]:第二章:指示語用論(3):相互行為における指示表現の使用と理解
定表現、ダイクシス、前方照応、相互行為における指示表現の使用と理解:担当の受講生による発表とディスカッション
第6回[対面/face to face]:第三章:情報語用論(1):情報語用論、情報基盤
情報語用論、情報基盤、情報的背景、相互好意的側面:担当の受講生による発表とディスカッション
第7回[対面/face to face]:第三章:情報語用論(2):情報的背景、
情報語用論、情報基盤、情報的背景、相互好意的側面:担当の受講生による発表とディスカッション
第8回[対面/face to face]:第三章:情報語用論(3):相互好意的側面
情報語用論、情報基盤、情報的背景、相互好意的側面:担当の受講生による発表とディスカッション
第9回[対面/face to face]:第四章:語用論的意味I(1):「言われたこと」以上の意味
「言われたこと」以上の意味、「言われたこと」対「推意とされたこと」、「言われたこと」と「推意とされたこと」:担当の受講生による発表とディスカッション
第10回[対面/face to face]:第四章:語用論的意味I(2):「言われたこと」対「推意とされたこと」
「言われたこと」以上の意味、「言われたこと」対「推意とされたこと」、「言われたこと」と「推意とされたこと」:担当の受講生による発表とディスカッション
第11回[対面/face to face]:第四章:語用論的意味I(3):「言われたこと」と「推意とされたこと」
「言われたこと」以上の意味、「言われたこと」対「推意とされたこと」、「言われたこと」と「推意とされたこと」:担当の受講生による発表とディスカッション
第12回[対面/face to face]:第五章:語用論的意味II(1):語用論的意味の分析
語用論的意味の分析、誰の意味なのか、意味を理解すること、相互行為の文脈における意味:担当の受講生による発表とディスカッション
第13回[対面/face to face]:第五章:語用論的意味II(2):誰の意味なのか
語用論的意味の分析、誰の意味なのか、意味を理解すること、相互行為の文脈における意味:担当の受講生による発表とディスカッション
第14回[対面/face to face]:第五章:語用論的意味II(3):意味を理解すること、相互行為の文脈における意味
語用論的意味の分析、誰の意味なのか、意味を理解すること、相互行為の文脈における意味:担当の受講生による発表とディスカッション
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習・復習については各2時間を標準とします。担当者でなくても、かならずテキストを読んで予習をしてきてください。
テキスト(教科書)Textbooks
ジョナサン・カルペパー、マイケル・ホー(共著)椎名美智監訳『新しい語用論の世界:英語からのアプローチ』研究社
参考書References
適宜、指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート(50%)に加え、授業中の参加の度合、貢献度(50%)を考慮し、総合的に判断します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
面談が評判がよいので、指導は授業と面談とのコンビネーションで進めていきます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。
担当教員の専門分野等
<専門領域>語用論、文体論、コミュニケーション論
<研究テーマ>英語の呼称について、日本語のベネファクティブとポライトネスについて
<主要研究業績> 「させていただく」という問題系『日本語語用論フォーラム2』2017, ひつじ書房、他