人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT600B3（文学 / Literature 600）Fiction 演習ⅠＢFiction B
利根川 真紀
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X0223 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | BT1102 |
| 配当年次Grade | 院人英・修士課程・専門科目 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
英文学専攻 （修士課程） |
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Outline (in English)
The aim of this course is to understand Kate Chopin's The Awakening (1899). By reading closely the novel itself as well as various kinds of literary criticism written on it, we will examine why the novel was neglected when it was first published and why it took more than half a century before it was regarded as one of America's major works. The course requires students' presentations and class discussions, and so it will enhance their skills in close reading of texts and in effective oral presentations and academic papers. Students' required study time for each class meeting is at least four hours. Grading will be based on in-class contribution (40 %), presentations (30%), and papers (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
<講義題目> ケイト・ショパン『目覚め』とその批評
この授業では、アメリカ女性作家による代表的な長編小説としてケイト・ショパンの『目覚め』(1899)およびそれについて書かれた批評論文を読んでいきます。この作品は、出版当初その内容が過激だとして受け入れられず、その後半世紀ほど忘れられ、1950年代・60年代になってようやく評価の兆しが芽生え、70年代のフェミニズム批評の興隆と連動する形でアメリカ文学のキャノンの仲間入りを果たすことになりました。セントルイスで育ったショパンにとって、ニューオーリンズがどのような土地として意識されていたのかについても検討します。
到達目標Goal
１ 小説『目覚め』を精読し、作品・作家について理解する。
２ 文学研究のさまざまなアプローチを理解し、応用できるようになる。
３ 効果的なプレゼンテーションのしかた、ペーパーの書き方を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
小説『目覚め』および関連する研究論文を担当者を決めて読みます。あらかじめ指名された院生による発表、参加者全体によるディスカッション、教員による補足説明という形で進めていきます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
授業内容と進め方の説明
第2回[対面/face to face]：The Awakening 読解（１）
Ⅰ章からⅦ章について検討
第3回[対面/face to face]：The Awakening 読解（２）
Ⅷ章からⅩⅢ章について検討
第4回[対面/face to face]：The Awakening 読解（３）
ⅩⅣ章からⅩⅨ章について検討
第5回[対面/face to face]：The Awakening 読解（４）
ⅩⅩ章からⅩⅩⅤ章について検討
第6回[対面/face to face]：The Awakening 読解（５）
ⅩⅩⅥ章からⅩⅩⅩⅢ章について検討
第7回[対面/face to face]：The Awakening 読解（６）
ⅩⅩⅩⅣ章からⅩⅩⅩⅨ章について検討
第8回[対面/face to face]：ペーパーの途中経過報告
計画書の提出と検討
第9回[対面/face to face]：批評文献の読解 (1)
地域・時代関連の批評について検討
第10回[対面/face to face]：批評文献の読解 (2)
人種関連の批評について検討
第11回[対面/face to face]：批評文献の読解 (3)
ジェンダー関連の批評について検討
第12回[対面/face to face]：批評文献の読解 (4)
ショパン関連の批評について検討
第13回[対面/face to face]：プレゼンテーション
ペーパーに基づく口頭発表とディスカッション
第14回[対面/face to face]：まとめ
ペーパーへのフィードバック
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。あらかじめ課題を読んで授業に臨むようにしてください。発表担当者はハンドアウトを作成し、人数分コピーを用意してください。
テキスト（教科書）Textbooks
Norton Critical EditionのThird Editionを使用します。
Chopin, Kate. The Awakening: An Authoritative Text, Biographical and Historical Contexts, Criticism. Ed. Margo Culley. Norton, 2017.
参考書References
Chopin, Kate. Complete Novels and Stories. Ed. Sandra M. Gilbert. Library of America, 2002.
Toth, Emily. Unveiling Kate Chopin. UP of Mississippi, 1999.
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（40 ％）、発表（30 ％）、4000字程度のペーパー（30 ％）を総合的に評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者の研究テーマとのつながりを意識していきます。
担当教員の専門分野等
<専門領域> アメリカ文学
<研究テーマ> 南部文学、女性文学
<主要研究業績>
①「ウェルティの『黄金の林檎』におけるマクレイン屋敷の設定──短編から連作短編集へ」『言語と文化』19号（2022）
②「CapoteのBreakfast at Tiffany'sにおける南部表象──映画を補助線として」『言語と文化』18号 (2021)
③「"The little girl looking for her mother"──トニ・モリスンの「レシタティフ」と『神よ、あの子を守りたまえ』における娘たちの友情」『言語と文化』（2020年）