人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIN600B3（言語学 / Linguistics 600）言語学演習（応用言語学）ＡSeminar in Linguistics A
川﨑 貴子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X0208 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | BT1102 |
| 配当年次Grade | 院人英・修士課程・専門科目 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
英文学専攻 （修士課程） |
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Outline (in English)
Through reading Phonetics/Phonology papers, students will learn how to set their research theme and test their hypotheses.
Learning Objectives: This course aims to deepen the student's understanding of theories of SLA and research methodologies in the field and help them to find their research topics.
Learning activities outside the classroom: Students must read the assigned papers before class. Students are required to study for about 4 hours outside of the classroom.
Grading Criteria:
In-class participation: 40%
In-class presentation：40%
Research abstract：20%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
音声/音韻に関する論文・本を読み、発表することにより、理論についての理解を深め、問いの立て方、検証方法を確認する。様々なテーマの論文を読むことを通して、テーマの立て方、仮説検証の仕方を学び、学生それぞれが研究テーマを見つけ、研究計画を組み立てる力を身につけることを目的とする。
到達目標Goal
本授業では、特に音韻分野の第一言語習得、および第二言語習得の主な研究を紹介することにより、言語習得の理論研究がどのように進んできたのかを学ぶ。また、様々な論文で用いられている実験方法を比較し、第二言語習得の研究手法を学ぶ。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
論文を読み、毎回全員で発表・議論する演習方式で行う。主に音声・音韻の第二言語習得に関する論文を読み、発表することにより、言語習得の分野での問いの立て方、検証方法を確認し、取り上げられている問題に対して、どのような実験を行っているかを学ぶ。その後、各自、1年間で実行可能な研究テーマを設定し、それぞれのテーマの先行研究を読み、研究計画を構築していく。担当者は担当箇所の核になるデータ、及びその分析方法をまとめ、批判をおりまぜながら議論する。
授業で提出されたリアクションペーパーなどにおけるコメント・質問へは、そのうちのいくつかを取り上げ、全体に対してフィードバックを行い、議論に活かす。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：Orientation
授業内容の説明
2[対面/face to face]：リサーチメソッド・授業プランの作成
課題論文リストの提示と概要の説明
3[対面/face to face]：音声言語習得研究
音声の第一言語習得と第二言語習得
4[対面/face to face]：第二言語習得の理論
音韻習得理論を取り上げ、概要を紹介する
5[対面/face to face]：SLA Phonology 論文発表（１）
SLA Phonology 論文発表と分析手法について
6[対面/face to face]：SLA Phonology 論文発表（２）
分析手法について・演習（２）
7[対面/face to face]：研究計画発表１
修士２年生による研究テーマ発表
8[対面/face to face]：研究計画発表２
修士１年生による研究テーマ発表
9[対面/face to face]：エラーに関する研究
エラーのタイプについての分析
10[対面/face to face]：処理可能性理論（１）
処理可能性理論についての概要、理論の説明
11[対面/face to face]：処理可能性理論（２）
処理可能性理論に関する論文発表
12[対面/face to face]：学生による発表（１）
レビュー論文
13[対面/face to face]：学生による発表（２）
学生による論文のポスター発表（１）
14[対面/face to face]：学生による発表（３）
学生による論文のポスター発表（２）
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業前に指定された範囲の論文を読むこと。そして、担当箇所については、発表の準備を十分に行うこと。本授業の準備・復習時間は、4時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
授業内で必要に応じて論文を指定します。
参考書References
授業内でその都度、指定します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
＜修士課程学生＞
授業での議論への参加：40%
授業内発表：40%
研究計画書：20%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
担当学生により発表資料のアップロードが遅れ、予習が間に合わないとのコメントがありました。今年度は資料や課題論文の提出の期限を厳守し、早めに準備するように学期当初から声かけをしたいと思います。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞ 音韻論、第二言語習得
＜研究テーマ＞ 音韻対比の音声的影響、第二言語学習者の音韻習得など
＜主要研究業績＞
川﨑貴子・田中邦佳 ｢L２英語摩擦音の知覚における高周波数帯域情報の利用｣『法政大学文学部紀要』第65号 pp. 63-70. (2012）
川﨑貴子 「カタカナ代用による第２言語音知覚調査」『法政大学文学部紀要』第63号 pp. 29-37．(2011)
Takako Kawasaki, John Matthews, and Kuniyoshi Tanaka "Processability of Acoustic Cues in the Perception of L2 Speech." Paper presented at 12th International Symposium on Processability Approaches to Language Acquisition, Ghent University, Ghent, Belgium. (2012）
川﨑貴子・マシューズジョン・田中邦佳「L2音韻カテゴリーの構築過程における音響的手がかりの利用と抑制─日本語母語話者による英語摩擦音習得─」白畑知彦・須田孝司 編『名詞句と音声・音韻の習得 (第二言語習得モノグラフシリーズ)』くろしお出版.(2017)