人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT500B2（文学 / Literature 500）日本近世文芸原典研究ＡStudy on Modern Japanese Literature by Original Documents A
小林 ふみ子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X0112 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | BT1003 |
| 配当年次Grade | 院人日・修士課程・専門科目 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
日本文学専攻 （修士課程） |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
(Outline) Reading a work of kibyoshi (graphic novel) written by Kishida Toho and illustred by Kitao Masayoshi.
（Learning activities outside of classroom） Before each class meeting, students will be expected to have read a designated part of the text. Your required study time is four hours for each class meeting.
(Grading Criteria /Policy）Final grade will be calculated according to the presentations(50%) and in-class contribution(50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
春学期は岸田杜芳作・北尾政美（鍬形蕙斎）画の黄表紙『年中故事附録（ねんじゅうこじつけろく）』を読む。
国立国会図書館蔵本：https://dl.ndl.go.jp/pid/8929721/1/1
翻刻・校訂をしたうえで、江戸の年中行事その他背景にある諸事情を調べて注釈を施す。
到達目標Goal
【修士課程】
（１）作品を翻刻し、みずから注釈を施ししながら読む基礎的な力をつける。
（２）近世における基本的な知識、情報を調査するための文献を知る。
【博士後期課程】
（１）作品を翻刻し、みずから注釈を施ししながら読む力を確実にする。
（２）近世における基本的な知識、情報を調査するための文献に習熟する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
黄表紙について、また諸本研究や翻刻・注釈についての概説のあと、担当箇所を割り当てる。その後、学生が交互に翻刻・注釈を発表する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：導入
黄表紙について
作者・絵師について
第2回[対面/face to face]：翻刻をしてみよう1
くずし字の基本
翻刻・校訂方針
第3回[対面/face to face]：（番外編）
没後200年江戸の知の巨星大田南畝展（たばこと塩の博物館）オープニング見学
第4回[対面/face to face]：注釈法を学ぶ
注釈の基本
第5回[対面/face to face]：序文を読む
全員で読み合わせましょう
第6回[対面/face to face]：学生の発表1
二丁裏・三丁表
第7回[対面/face to face]：学生の発表2
三丁裏・四丁表
第8回[対面/face to face]：学生の発表3
四丁裏・五丁表
第9回[対面/face to face]：学生の発表4
五丁裏＋六丁表
第10回[対面/face to face]：学生の発表5
六丁裏・七丁表
第11回[対面/face to face]：学生の発表6
七丁裏・八丁表
第12回[対面/face to face]：学生の発表7
八丁裏・九丁表
第13回[対面/face to face]：学生の発表8
九丁裏・十丁表
第14回[対面/face to face]：学生の発表9
十丁裏
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
毎週、次回の場面を確認してきましょう。
発表担当者は作品解釈の発表を用意してください。
テキスト（教科書）Textbooks
とくになし。
参考書References
黄表紙については鈴木俊幸『江戸の本づくし』（平凡社、平凡社新書 2011）参照。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の出席は当然の前提とした上で、報告70％、授業中の質疑などの参加態度30％によって総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
翻刻の確認を通じて、おもに仮名のくずし字が読解できるようになるようにします。
各分野の参考文献を紹介することで、江戸の事物を調べるための基本的な知識が得られるようにします。
その他の重要事項Others
授業の実施形態は受講生の様子を見てみんなで相談して決めましょう。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞日本近世文芸・日本近世文化
＜研究テーマ＞大田南畝・江戸狂歌・戯作
＜著書＞
【単著】
『へんちくりん江戸挿絵本』インターナショナル新書（集英社インターナショナル、2019）
『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』（岩波書店 2014）
『天明狂歌研究』（汲古書院 2009）
【共編著】
『水都としての東京とヴェネツィア』（法政大学出版局 2022）
『最後の文人 石川淳の世界』集英社新書（集英社 2021）
『東アジア文化講座3東アジアに共有される文学圏』（文学通信 2021）
『好古趣味の歴史 江戸東京からたどる』（文学通信 2020）
『北斎 視覚のマジック 小布施・北斎館名品集』（平凡社 2019）
『〈奇〉と〈妙〉の江戸文学史』（文学通信 2019）
『別冊太陽 歌麿決定版』（平凡社 2016）
『日本人は日本をどうみてきたか―江戸から見る自意識の変遷』（田中優子編、笠間書院 2015）
『化物で楽しむ江戸狂歌』（笠間書院 2014）
『別冊太陽 北斎決定版』（平凡社 2010）