理工学研究科Graduate School of Science and Engineering
FRI500X3（情報学フロンティア / Frontiers of informatics 500）情報処理未来洞察特論Special Lecture on ICT Foresight
七丈 直弘Naohiro SHICHIJO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学研究科Graduate School of Science and Engineering |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | YB029 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期集中/Intensive(Spring) |
| 曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 応用情報工学専攻 |
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Outline (in English)
Information technology is advancing rapidly, and developers of services and products need to keep in mind the major changes that will occur in the future. However, we exist in an era of extreme change and uncertainty, and it is impossible to predict what kind of society will be established in the medium to long term. For strategic planning under such uncertain circumstances, a methodology called "Foresight" is used. Foresight is a method of anticipating the range of possible situations that may arise in a situation where it is in principle difficult to "predict" that a particular situation will materialize due to uncertainty. Specifically, it defines the range of possible future changes by connecting multiple points on the boundaries of future changes, articulating the points on the boundaries of change as scenarios, and exploring the conditions under which these scenarios will occur and their implications. The objective of this class is to develop the ability to cope with an uncertain future by learning and practicing foresight methods.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
情報技術の進展は著しく、サービスおよびプロダクトの開発を行う上では、将来起きるであろう大きな変化を念頭に置いた活動が求められている。だが、我々は極めて変化に富んだ不確実性の時代に存在しており、中長期的な将来においてどのような社会が成立しているかを予測することは不可能である。このような不確実性が高い状況下での戦略立案を行う上で「未来洞察」という手法が用いられている。未来洞察は不確実性によって特定の状況が成立することを「予測」することが原理的に困難な状況下で、生じやすい状況の幅を予測する手法である。具体的には、将来の変化の外縁を複数の点で結ぶことで将来変化の可能性の範囲を規定し、変化の外縁に位置する点をシナリオとして言語化し、それが生じる条件とその含意を探求していく。本授業では未来洞察の手法を学び、その実践を通じて、不確実な未来に対応できる能力を育成することを目指す。
到達目標Goal
世界の変化（経済的背景、政策的背景、海外動向）について理解する。未来洞察の概念を理解する。未来洞察手法を活用して簡単なシナリオ分析を実施可能となる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
テーマごとに講義を行った後、その内容に基づくグループワークを行う。対面での講義ができない場合にはオンデマンド教材を作成して提供する。グループワークによって作成した資料は授業時間中にフィードバックを行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：イントロダクション（未来洞察１)
講義の概要と構成についての説明。
第2回[オンライン/online]：未来洞察２
将来の社会変化と社会における潜在的課題を把握するための手法である「未来洞察」の方法論を学ぶ。
第3回[オンライン/online]：未来洞察３
未来洞察の実施：前回で学んだ手法を実践し、近未来の社会変化と社会課題について把握を行う
第4回[オンライン/online]：未来洞察４
未来洞察の実施：シナリオ分析手法を実践する
第5回[オンライン/online]：未来洞察５
未来洞察手法の学習：スキャニングに基づく未来洞察を行う
第6回[オンライン/online]：未来洞察６
未来洞察の実施：スキャニングマテリアルを読み解き、隠れた潮流を探す
第7回[オンライン/online]：未来洞察７
未来洞察の実施：スキャニングの結果得られた潮流を総合し、将来の社会変化の方向性を把握する
第8回[対面/face to face]：未来洞察８
未来洞察の実施：社会変化の方向性として得られた内容を相互評価し、意見集約を行う。
第9回[対面/face to face]：テクノロジーフォーサイト１
テクノロジーフォーサイトの方法論について学ぶ。
第10回[対面/face to face]：テクノロジーフォーサイト２
データ駆動型のテクノロジーフォーサイトについて学ぶ
第11回[対面/face to face]：テクノロジーフォーサイト３
データを基にしたテクノロジーフォーサイトを実践する。論文・特許情報を解析する。
第12回[対面/face to face]：テクノロジーフォーサイト４
論文・特許情報を解析して得られた結果と未来洞察結果との総合を行う。
第13回[対面/face to face]：テクノロジーフォーサイト発表
第10～12回で開発した未来洞察を各自発表する。
第14回[対面/face to face]：テクノロジーフォーサイト講評
前回の発表内容を基に相互討議を行う。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習時間は、各４時間を標準とします。】授業内で与えられたテーマに基づく調査を行うための状況調査・企画作成が求められる。
テキスト（教科書）Textbooks
特にない。
参考書References
[1] Angela Wilkinson "Strategic Foresight Primer" ( https://ec.europa.eu/epsc/publications/other-publications/strategic-foresight-primer_en )
[2] 日本総合研究所 未来デザイン・ラボ「新たな事業機会を見つける「未来洞察」の教科書」KADOKAWA
[3] 山口高弘 「アイデア・メーカー」東洋経済新報社
[4] アレックス・オスターワルダー他「バリュー・プロポジション・デザイン」翔泳社
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績は授業中でのプレゼンテーション、ディスカッションへの参加、レポートによって評価を行う。（筆記試験は行わない）
成績評価は100点満点とし、60点以上を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義の多くの部分でワークショップ形式を採用し、学生全員と教員との間での議論によって未来社会の変化を洞察する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ノートＰＣ
インターネット接続