経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1－0161（経営学 / Management 500）管理会計特論ⅠStudy in Managerial AccountingⅠ
福田 淳児Junji FUKUDA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X7025 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木 5/ Thu.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 修士課程（昼間）授業科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
(Course outline)
The aim of this class is to review the historical development of management control systems. We will focus on the performance evaluation systems, clarifying their historical development and the characteristics of each evaluation criteria.
(Learning objectives)
At the end of this class, students are expected to read academic papers on management accounting on their own, understand their contents, and critically examine them. In particular, by reviewing several studies focusing on the use of performance management systems, students are expected to master the various concepts of performance evaluation criteria and how to use them. In addition, to be able to explain in one's own words the advantages and problems of various performance measures.
(Learning activities outside of classroom)
The standard amount of time for pre- and post-activity for this class is 2 hours each. Students are required to read the assigned papers in advance and attend the class. At that time, they should organize the contributions of the paper, its limitations, and methodological issues.
(Grading criteria)
The evaluation will be based on the content of the part to be reported in the lecture (30 points), your participation in the discussion during the lecture (20 points), and the content of the final report (50 points). Active participation in the discussion during the lecture will be evaluated.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業では，学生がマネジメント・コントロール・システムに関するこれまでの一連の研究の流れを整理し理解すること，また特に業績評価システムに焦点を当て，その歴史的な展開とその背景，またそれぞれの業績評価指標の特徴を理解できることを目的とする。
到達目標Goal
管理会計に関する学術論文を独力で読むことができ，その内容を理解し批判的に検討することができる。特に，マネジメント・コントロール・システムの利用方法に着目したいくつかの研究をレビューすることで，マネジメント・コントロールの諸概念およびその利用方法を習得する。また，様々な業績測定尺度のついてその長所および問題点を自分の言葉で説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義は対面で行います。講義では、事前に指定した論文を輪読する形で行ないます。毎回，報告者が指定された論文のについて報告を行い，その内容について教員が補足説明を行なうとともに，受講者全員で議論を行なう事で理解を深めます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：ガイダンス
会計学の二つの領域である管理会計と財務会計について説明する。さらに、この講義で扱うテーマについて概略的な説明を行なう。
2[対面/face to face]：マネジメント・コントロール・システムの利用方法 （１）
Simons (1990)の論文を手掛かりにMCSsの利用方法の違いおよびそれが着目された理由について検討する。
3[対面/face to face]：マネジメント・コントロール・システムの利用方法 （２）
インターアクティブなコントロールと診断的なコントロールの特徴について検討する。
4[対面/face to face]：マネジメント・コントロール・システムの下位システム間の関係
Malmi and Brown (2008)のコントロール・パッケージについて議論する。
5[対面/face to face]：組織における業績測定システムの役割
Henri (2006)に基づいて，業績測定システムの役割を検討する。
6[対面/face to face]：業績評価指標の特徴
Casas-Arce et al. (2017)の論文を手掛かりに業績評価指標の特徴について検討する。
7[対面/face to face]：財務的な業績評価指標の特徴
ROIやEVAなどの財務的な業績評価指標を取り上げ，その特徴を議論する。
8[対面/face to face]：非財務的な業績評価指標（１）
Evans Ⅲ et al. (2010)を手掛かりに非財務的な業績評価指標の特徴を検討する。
9[対面/face to face]：非財務的な業績評価指標（２）
非財務的な業績評価指標の特徴について，財務的な業績評価指標との対比で検討する。
10[対面/face to face]：バランス・スコアカード（１）
Kapalan and Nortonの一連の書籍または論文に基づいてBSCの特徴を明らかにする。
11[対面/face to face]：バランス・スコアカード（２）
BSCの適用されたケースについて検討する。
12[対面/face to face]：相対的な業績評価（１）
相対的な業績評価の特徴とその適用について検討する。
13[対面/face to face]：相対的な業績評価（２）
相対的な業績評価の利点またその適用範囲について検討する。
14[対面/face to face]：春学期の学習の取りまとめ
MCSsの特徴およびPMSの特性について整理する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の事前及び事後の学習のための時間は、各2時間を標準とします。受講者は，報告者に限らず指定された論文を必ず事前に読んで授業に出席してください。その際に，当該論文の貢献とその限界また方法論上の問題点などを整理しておくこと。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは使用しません。
参考書References
管理会計に関わる日本語の基本的な文献としてはたとえば櫻井通晴2015年『管理会計第６版』中央経済社がある。
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義での報告担当箇所の内容に基づく評価30点、講義中の議論への参加の状況20点、最終レポートの内容50点で評価を行います。講義中の議論への参加については積極性を評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業で取り上げているテーマについてできるだけ実例を紹介したいと思います。
その他の重要事項Others
学部レベルの管理会計を履修していることが前提です。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞管理会計論
＜研究テーマ＞マネジメント・コントロール・システムと組織学習
＜主要研究業績＞
①「スタートアップ企業におけるMCSの採用とその精緻化」『メルコ管理会計研究』第11号，pp.3-23, 2019。
②「ambidextrous組織におけるマネジメント・コントロールの設計について」『経営志林』第55巻第4号, pp.19-43，2019。
③「純粋持株会社における全体最適と部分最適」『管理会計学』第27巻第２号, pp.27-44，2019。