経営学部Faculty of Business Administration
SOC200FB(社会学 / Sociology 200)経営社会学ⅡSociology for Business II
藤本 真Makoto FUJIMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A4356 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S406 |
配当年次Grade |
2~4(経営学科) 3~4(経営戦略学科・市場経営学科) |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | ○ |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | 経営学科専門科目200番台 |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 経営学科専門科目 |
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Outline (in English)
【Outline】
The objectives of this class are: (1) to understand how corporate management is conducted under the progress of "aging," "globalization," "digitalization," and "diversification"; (2) to understand how social relations are formed around corporate management and how they affect corporate organizations and the individuals who work in them; and (3) to consider corporate management and social relations under " industrial society of Japan”and to get an opportunity to envision one's own life and career.
【Learning Objectives】
By the end of the course, students should be able to do the followings:
(1) To understand logically and systematically the progression of "aging," "globalization," "digitalization," and "diversification," which can be viewed as changes in society as a whole that accompany "industrialization," and the impact of each change on corporate management, social relations, and workers.
(2) To consider the overall picture of "industrial society of Japan" and the corporate management and social relations therein, and to grasp the opportunity to draw one's own life and career.
【Learning activities outside of classroom)】
Students are expected to do the followings. Your required study time is at least one hour for each class meeting.
(1) To deepen understanding of the themes and issues studied in lectures by reading reference books, newspaper articles, etc. on a regular basis.
(2) Through internships, part-time jobs, and other opportunities to interact with corporate management and industrial society, think about the realities and issues concerning social relations related to corporate management based on the discussions and theories learned in the lectures, and deepen understanding of what is learned in class.
【Grading Criteria /Policy】
Your overall grade in the class will be decided based on the term-end examination(60%) and the term-end essay(40%) which you are required to write.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、「大多数の人々がモノやサービスの生産・販売に携わり、そこから得た収入により生活を営む社会」=「産業社会」の変化の中で、企業経営がいかに行われ、企業経営をめぐる社会関係がいかに形作られているのかについて理解することを目的とする。「経営社会学Ⅱ」では、日本の産業社会と企業経営の今後について考えていく上で、とりわけ重要な、「高齢化」、「グローバル化」、「デジタル化」、「多様化」に焦点を当てていく。
到達目標Goal
①「産業化」に伴う社会全体の変化とみることができる「高齢化」・「グローバル化」・「デジタル化」・「多様化」の進行と、それぞれの変化が企業経営、社会関係、働く個人にもたらす影響を論理的・体系的に理解すること、②「産業社会・日本」の全体像とそこでの企業経営、社会関係について考察し、自らの生活・キャリアを描いていくきっかけをつかむこと、を授業の到達目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」、「DP1-3」、「DP4」、「DP5」に関連が特に強い
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行います。レジュメ・資料をプリントとして配布し、それに沿って講義をすすめます。各回で予定しているテーマは、授業計画を参照して下さい。ただし、講義するテーマの順序等は下記と変わる場合があります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:「産業社会」の形成・変化と企業経営
「経営社会学Ⅰ」の振り返りと「経営社会学Ⅱ」の概要
第2回[対面/face to face]:産業化と高齢化の関係と高齢化の企業経営への影響
「産業化が進展すると少子化・高齢化が進展する」というプロセス(産業化と家族)、労働力確保と「福祉国家」維持の課題
第3回[対面/face to face]:経営組織における「年齢」と「定年」
仕事上のキャリア形成における年齢の意味、定年制度、高齢までの就業を促進する政策と組織・職場・個人
第4回[対面/face to face]:高齢化の中での企業組織の取組み
「ワーク・ライフ・バランス」施策、仕事と育児の両立に向けた取組み、仕事と介護の両立に向けた取組み
第5回[対面/face to face]:産業化・グローバル化・企業経営
「グローバル化」とは、「産業化」の進展と「グローバル化」、「グローバル化」と企業経営
第6回[対面/face to face]:グローバル化の下での企業経営と人的資源管理
多国籍企業の活動と経営管理、グローバル人事労務管理、「タレント・マネジメント」の実施と影響
第7回[対面/face to face]:技術革新と企業・仕事への影響
産業化と技術革新、ME化/OA・FA化/IT化とその影響、「第4次産業革命」
第8回[対面/face to face]:デジタル化の進展と仕事・組織の変化
デジタル化と「仕事の変化」、DX(デジタル・トランスフォーメーション)、デジタル化と企業・労働者
第9回[対面/face to face]:「しばられない働き方」の拡大か?~マルチプル・ジョブ、テレワーク、フリーランス、ギグワーク~
マルチプル・ジョブ(副業・兼業・複業)、テレワークという働き方、フリーランスとギグ・ワーカー
第10回[対面/face to face]:企業・職場・仕事の領域における女性
産業化の進展と女性の仕事、「M字カーブ」をめぐる社会関係、性別職域分離の現状と課題
第11回[対面/face to face]:企業・職場・仕事の領域における外国人
産業化と外国人労働、外国人労働者受入政策の歴史・現状と課題、日本企業における外国人の受入れ・活用と課題
第12回[対面/face to face]:「多様化」の進展とダイバーシティ・マネジメント
「多様化」の要因、様々な「ダイバーシティ」、ダイバーシティ・マネジメントの進展、日本企業のダイバーシティ・マネジメントにおける課題
第13回[対面/face to face]:職業キャリア形成のこれまでとこれから
キャリアの面から見た「日本的雇用」、「ジョブ型」と「メンバーシップ型」、「キャリア自律」、キャリアの「停滞」、「ライフ・シフト」とリカレント/リスキリング
第14回[対面/face to face]:産業社会・日本の可能性と企業・社会のこれから
人口減少社会、労働供給制約社会、市場の縮小と稼ぎ方の変化、産業社会としての「持続可能性」、「再興」の兆しと可能性
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
①講義で学習したテーマや論点に関して、日頃から、参考書や新聞記事等を読んで理解を深める。②インターンシップやアルバイトなど、企業経営や産業社会と接する機会を通じて、講義で学習した議論や理論をもとに、企業経営をめぐる社会関係についての実態や課題を考え、授業での学習内容について理解を深める。
本授業の準備・復習時間は、各1時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
とくに教科書は指定しません。授業内で配布する資料・プリントをもとに講義をすすめます。
参考書References
各自が自習するための参考書として、①小川慎一・山田信行・今野美奈子・山下充(2015)『「働くこと」を社会学する 産業・労働社会学』(有斐閣アルマ)、②上林千恵子編著(2012)『よくわかる産業社会学』(ミネルヴァ書房)を挙げておきます。このうち①は現代産業社会の仕事や組織にまつわる主要トピックの理解に、②は経営社会学で取り上げられる様々な事項が1事項あたり見開き2ページでまとめられており、知識の整理に役立ちます。
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は、期末試験(60点満点)と期末レポート(40点満点)の結果を基に実施します。
・期末試験では授業内で学習した論点や理論について、十分に理解できているかを重視して採点します。
・期末レポートは、授業で取り上げったトピックに関連する課題図書を読んだうえでの読書レポートとします。内容の理解力や、読書を踏まえたうえでの主張の論理性・独創性、文章表現力などを評価項目として、評価をします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
経営社会学は、①「社会のなかにおける企業経営」と、②「企業経営における社会関係(人間関係)」について理解することを目的とした講義です。各回のトピックを取り上げる際には、この2点について「理解しやすい」授業になるよう心がけるつもりです。板書を基本としますが、プリントの図表の説明等では、投影設備の利用も適宜行います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
各自パソコンを持ち込み、講義を受けながら(わからない概念等について)その都度ワード検索をかけると便利です。
その他の重要事項Others
春学期の「経営社会学Ⅰ」と秋学期の「経営社会学Ⅱ」をすべて受講することで、経営社会学の全体像が体系的に明らかになってきます。ですから、春学期と秋学期、続けての受講を勧めます。とはいえ、春学期と秋学期でそれぞれ扱うテーマは異なるため、関心にしたがって春学期のみ、秋学期のみの受講でも、授業内容についての理解は可能です。