法学部Faculty of Law
POL300AC(政治学 / Politics 300)政治学特殊講義Ⅰ(現代の政治理論)Special Topic Lecture in Politics 1
面 一也Kazuya OMOTE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0554 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市BT‐0904 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | 選択科目(他学科との共通科目除く) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | 選択科目(政治学科科目のみ) |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
In recent years, there have been calls for a crisis of democracy. In fact, anti-democratic political forces have emerged in many parts of the world, plotting to storm the Capitol (in the U.S. and Brazil) and to overthrow the state (in Germany). Also in Japan, democracy has been dysfunctional for a long time, as evidenced by the declining voter turnout and the disorganization of parliamentary deliberations. Does democracy really have a future?
In order to grasp these issues, it is essential to take a theoretical approach rather than merely following events superficially. In this course, we will systematically study several political theories that are important for thinking about democracy, and consider questions such as whether democracy is a desirable political system in the first place, and if it has problems and limitations, what kind of political system would be more desirable.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近年、デモクラシーの危機が唱えられている。実際に、議事堂襲撃(アメリカ、ブラジル)や国家転覆計画(ドイツ)を企てた、反デモクラシー的な政治勢力が、世界各地で台頭している。日本においても、投票率の低下や国会審議の形骸化など、デモクラシーの機能不全が長く続いている。はたして、デモクラシーに未来はあるのか?
これらの問題を捉えるには、出来事をただ表面的に追いかけるのではなく、理論的なアプローチが不可欠である。この授業では、デモクラシーを考える上で重要な複数の政治理論をそれぞれ体系的に学びながら、デモクラシーはそもそも望ましい政治体制なのかどうか、それが問題や限界を抱えているなら、より望ましい政治体制はどのようなものなのか、といった問いについて考察していく。
到達目標Goal
1. F・ニーチェ、C・シュミット、H・アーレントの政治理論を、それぞれ体系的に学習する。
2. デモクラシーをめぐる上記の三人による議論を理解する。
3. デモクラシーの未来について理論的に考察する力を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行なう。リアクションペーパーの提出(2〜3回)を予定している。リアクションペーパー実施後の授業時に、提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション
授業の概要と進め方、教材などについて。
2[対面/face to face]:フリードリヒ・ニーチェ 1
文体の技法、キリスト教道徳への批判
3[対面/face to face]:ニーチェ 2
近代デモクラシーへの批判
4[対面/face to face]:ニーチェ 3
末人と超人
5[対面/face to face]:ニーチェ 4
大いなる政治
6[対面/face to face]:カール・シュミット 1
政治的なものの概念 ―友と敵の区別―
7[対面/face to face]:シュミット 2
リベラル・デモクラシーと近代社会への批判
8[対面/face to face]:シュミット 3
権威体制の擁護
9[対面/face to face]:シュミット 4
ナチズムへの関与
10[対面/face to face]:ハンナ・アーレント 1
活動、自由、公的空間
11[対面/face to face]:アーレント 2
全体主義への批判
12[対面/face to face]:アーレント 3
人間の条件:近代の価値転倒
13[対面/face to face]:アーレント 4
公的空間の再興 ―それが不可能なら―
14[対面/face to face]:期末筆記試験
まとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
復習に力点を置くことを勧める。ノートと引用資料をよく読み返し、自らの考察を簡単に書き留めておくとよい。初回授業時に詳しく説明するが、成績評価に際しても考察を重視する。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
授業時に配布する引用資料を主に用いる。
参考書References
藤原保信、飯島昇藏編著『西洋政治思想史Ⅱ』新評論、1995年。
杉田敦、川崎修編著『西洋政治思想資料集』法政大学出版局、2014年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験(70%)、リアクションペーパー(30%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業外の発展学習をいっそう促す授業内容を心がけたい。