法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)法律学特講((法学部同窓会寄付講座)企業法務への案内)Special Studies on Law
武生 昌士Masashi TAKEO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0481 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市G‐G503 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | 選択科目 |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
【授業の概要(Course outline)】
This omnibus course covers the basics of "corporate legal affairs". Most of the speakers are the graduates of this university.
【到達目標(Learning Objectives)】
By the end of the course, students should be able to :
─Demonstrate knowledge and understanding of "corporate legal affairs".
【授業時間外の学習(Learning activities outside of classroom)】
Before/after each class meeting, students will be expected to spend two hours to understand the course content.
【成績評価の方法と基準(Grading Criteria /Policy)】
Your overall grade in the class will be decided based on:
─Short reports(60%)
─Term-end report(40%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業は、いわゆる企業法務とは何か、法律学科で学んだ内容を活かして企業等で働くとは実際にはどういうことなのかといった事柄を、本学の卒業生を中心としたゲストスピーカーの先生方からお話を伺うことを通じて学んでいくものです。
我が国では、社会の成熟・複雑多様化が進展するに伴い、個人や企業、あるいは団体(地方公共団体や学校法人・NPO法人など)を取り巻く権利義務関係も、より複雑かつ精密なものとなりつつあります。これを受けて、社会における法の支配の必要性はますます高まっており、社会のあらゆる場面において、法律に準拠した判断を行うことによって紛争を未然に防止し、あるいは適正かつ迅速に解決することが要請されているのが現状です。
これに伴って、企業・団体に設けられた法務部は、その重要性に対する社会的認識が日増しに高まるとともに、その活動も急速に充実化しつつあります。このような法務部が取り扱う諸問題(契約、人事・労務、経営、M&A、知財、会計・税務、環境、訴訟等)が、実際に企業等でどのように扱われているのか、その実態を法務部等の最前線で現に活躍しておられるゲストスピーカーの先生方から学ぶのが、この授業の目的です。
なお、ここでいう「法務」は、必ずしも狭義の「法務部」の仕事には限定されるものではありません。法務の仕事を他の部署が担っている会社も少なくないですし、また法務部のみが法的な思考をしていればそれで足りるというものでもないからです。法的素養を活かして働くという事柄に関心を持つ皆さんが幅広く受講してくださることを期待しています。
以上のように、法律学科での学びが将来どのように活かされるかを知るための講義ですので、本講義は法律学科に設けられた6つのコースすべてに関係するものと位置付けられます。
到達目標Goal
受講生が、我が国における法務部の取り扱う問題とそれに関係する法律の解釈適用の実情を理解し、卒業後の進路のひとつとしての法務部、あるいは法的素養を活かしつつ企業等で働くということに関する具体的イメージを獲得すること。また、企業・団体の法務部が、法律の専門的素養を活かすことができる職場であり、かつ、社会的にも有用でやり甲斐のある職場であることを理解すること。
さらに、そのような職場を目指すために、在学中にどのような法分野を学習しておくべきかについて、主体的に捉えることができるようになることも、この授業の目標とするところです。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では、本学の卒業生を中心に、企業・団体の法務部等において実務経験を有する方々をゲストスピーカーとしてお招きし、講義をしていただく形で授業を進めます。
講義していただく内容は、企業・団体の法務部等で実際に取り扱った事例に即したものとなります。事例の具体的な分野としては、契約、人事・労務、経営、M&A、知財、会計・税務、環境、訴訟等が想定されます。そして、取り上げられた事例がどのようにして処理ないし解決されていったかということを、実務の機微に触れる形でご紹介いただきます。ゲストスピーカーの先生によっては、受講生を指名して質問をされる場合があります。
以下、過去の実績をベースに仮の授業計画を示しますが、テーマ・順番ともに変更される可能性があります。
ゲストスピーカーの先生方への質問は、当日お答えいただくほか、必要に応じて後日、学習支援システムを通じてフィードバックします。また、期末のレポートに関しても、学習支援システムを通じて講評を公開する予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス
担当教員によるこの授業に関する説明
第2回[対面/face to face]:企業法務とは何か?(企業法務総論)
ゲストスピーカーによる講演
第3回[対面/face to face]:企業と契約
ゲストスピーカーによる講演
第4回[対面/face to face]:AI・データと法
ゲストスピーカーによる講演
第5回[対面/face to face]:紛争・トラブル対応と企業法務
ゲストスピーカーによる講演
第6回[対面/face to face]:コンプライアンス・コーポレートガバナンス
ゲストスピーカーによる講演
第7回[対面/face to face]:総合商社の法務とキャリアパス
ゲストスピーカーによる講演
第8回[対面/face to face]:労働災害とその取扱い
ゲストスピーカーによる講演
第9回[対面/face to face]:競争法(国際カルテルを中心に)
ゲストスピーカーによる講演
第10回[対面/face to face]:法学部生が知っておきたい金融経済
ゲストスピーカーによる講演
第11回[対面/face to face]:公務員の対応する法的問題(営造物管理瑕疵等について)
ゲストスピーカーによる講演
第12回[対面/face to face]:不動産業界における法務対応
ゲストスピーカーによる講演
第13回[対面/face to face]:リーガルテックとは何か
ゲストスピーカーによる講演
第14回[対面/face to face]:まとめ
担当教員による講義全体の総括等
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習は基本的には必要ありませんが、事前準備を求められたテーマについては、事前配布資料の読み込みなどが必要となる場合があります。
復習については、各回の話題で特に興味を持った点について、各自自分なりに調べてみることが推奨されます。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特にありません。毎回、レジュメを配布する予定です。
参考書References
経営法友会 企業法務入門テキスト編集委員会編著『企業法務入門テキスト──ありのままの法務』(商事法務、2016)。
このほか、必要に応じて各回に指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回講義後に、学習支援システムを通じて、講義に対する感想文を提出してもらう予定であり、これによって平常点を評価します(60%)。なお、ゲストスピーカーの講義回の出席数(感想文の提出数)が半数に満たない場合、単位を付与しません(いわゆる「足切り」)。
このほか、期末のレポートによっても評価します(40%)。ゲストスピーカーの先生方のお話の中から、興味を持ったテーマについてさらに掘り下げて調べたものをレポートとしてご提出いただきます。詳細は学習支援システムを通じて改めて提示します。
なお、毎回の感想文にせよ、期末レポートにせよ、自身の将来の働き方にどのように活かせるかを考えつつ、真剣にゲストスピーカーのお話を聞いたということが読み手に伝わるような文章であることが、最低限求められます。大半の学生にはわざわざ注意するまでもない事柄ですが、一部、こちらの予想がまったく及ばないような低水準の感想文・答案が見られることがあったので、念のため注意喚起しておきます。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
その他の重要事項Others
【受講年次について】
4年生の受講者からは、受講した感想として、「もっと早い学年で受講しておけばよかった」という意見が少なからず見受けられます。実際、講義内容を皆さんの進路選択に際して活かしていただくためには、2年次又は3年次での履修が推奨されます。(もっとも、4年生の履修を妨げるものではありません。)
【出席(感想文提出)要件について】
この授業は、多様な分野にわたるゲストスピーカーのお話を幅広く聴講することを通じて、受講者の見聞や興味関心を広げることにより、今後の進路選択等に役立ててもらうということを狙いとしています。それゆえに、受講者が自身の興味関心のあるテーマの回のみをつまみ食い的に聴講するという受講の仕方は、推奨されるものではありません。
このような理由から、上記「成績評価の方法と基準」欄にも記載したとおり、出席数(感想文提出数)による「足切り」を実施しています。こうした授業の性質をよく理解した上で受講するようにしてください。