法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)法律学特講(英米法思想史)Special Studies on Law
金井 光生Kosei KANAI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0442 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S304 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | 選択科目 |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
We learn the history of Anglo‐American legal ideas. And we think thoughtfully those ideas in comparison to Japanese legal ideas.
【Learning Objectives】
The goals of this course are to understand the basic issues and think them thoughtfully.
【Learning activities outside of classroom】
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
【Grading Criteria /Policy】
Your overall grade in the class will be decided based on the following,
Term-end examination or term-end report: 70 %, Short reports: 30 %.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
主として、「文化・社会と法コース」との関連が深い授業です。
法思想史のうち、「英米系の法思想史」を概観します。
法も人間が「権利のための闘争」の中で生み出してきた共同の文化遺産である以上、人類の長い思想の物語(narratives)に裏づけられています。
法の意義と意味を深く知り、より生産的な実定法解釈を実践するために、単なる思想の理解や知識の獲得を目的とするだけでなく、その現代日本法における意義も考えながら「自分で思索できる」ようになることを目指します。
英米法思想における先人たちの知恵に学びつつ、現代の私たちがどうしていくべきか、法・正義・人権などについて原理的に考えていきましょう。
「人は哲学を学ぶことはできない…ただ哲学することを学びうるのみである」(カント『純粋理性批判』B866)。
到達目標Goal
(1)基本的な論点を理解できる。
(2)主要な思想を「自分の言葉で」説明できる。
(3)諸思想を踏まえたうえで、現代日本法の考え方にアプローチできる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教科書を前提に、レジュメ等を配布して講義する予定です。
授業内容は、主に「コモン・ロー主義と制定法主義」という図式の下で、(1)イギリス近代まで、(2)アメリカ近代まで、(3)現代の英米法思想、を扱う予定です。
適時にリアクションペーパーやレポートを課すことで理解度を測り、その後の授業で、リアクションペーパーについては応答し、レポートについては講評することで、フィードバックします。
*授業計画はあくまで予定で、履修者や時間の関係等で変更する可能性があります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス
英米法思想史を学ぶ意味と意義
第2回[対面/face to face]:英米法と英米法思想
コモン・ローと法思想
第3回[対面/face to face]:イギリスの自然法論と法実証主義①
E.クック vs. Th.ホッブズ
第4回[対面/face to face]:イギリスの自然法論と法実証主義②
J.ロック vs. D.ヒューム
第5回[対面/face to face]:イギリスの自然法論と法実証主義③
W.ブラックストーン vs. J.ベンサム
第6回[対面/face to face]:イギリスの分析法学と歴史法学
J.オースティン vs. H.メイン
第7回[対面/face to face]:イギリス・アメリカの憲法思想①
マグナ・カルタ、権利章典、『ザ・フェデラリスト』など
第8回[対面/face to face]:イギリス・アメリカの憲法思想②
独立宣言、合衆国憲法、プラグマティズム法学など
第9回[対面/face to face]:現代英米正義論①
J.ロールズ
第10回[対面/face to face]:現代英米正義論②
R.ドゥオーキン、A.セン
第11回[対面/face to face]:現代英米正義論③
R.ノージック、M.サンデルなど
第12回[対面/face to face]:現代英米正義論④
H.L.A.ハート vs. R.ドゥオーキン
第13回[対面/face to face]:英米における現代の法思想の潮流
批判法学・フェミニズム法学など
第14回[対面/face to face]:まとめ:日本法の一源流としての英米法思想
日本法思想との対話
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
(1)テクストとレジュメ・資料の指定範囲を予習・復習する。
(2)下記の参考書を活用して、自分なりに補習する。
(3)用語や関連する論点等を各自で図書館やデータベースを活用して調べる。
*本授業の準備・復習時間は「各2時間」を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
深田三徳ほか編著『よくわかる法哲学・法思想(第2版)』(ミネルヴァ書房、2015年)
参考書References
竹下賢ほか編『はじめて学ぶ法哲学・法思想』(ミネルヴァ書房、2010年)
田中成明ほか『法思想史(第2版)』(有斐閣、1997年)
中山竜一ほか『法思想史』(有斐閣、2019年)
田中英夫『英米法のことば』(有斐閣、1986年)
大野達司ほか『近代法思想史入門』(法律文化社、2016年)
戒能通弘『近代英米法思想の展開』(ミネルヴァ書房、2013年)
金井光生『裁判官ホームズとプラグマティズム』(風行社、2006年)
中山竜一『二十世紀の法思想』(岩波書店、2000年)
田中英夫編集代表『英米法辞典』(東京大学出版会、1991年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
「到達目標」の達成の度合いに応じて評価します。
平常点・リアクションペーパー(30%)+期末試験またはレポート課題(70%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
レジュメ・資料等を改良
その他の重要事項Others
「大陸法思想史」および「英米法」も科目履修することを推奨します。