法学部Faculty of Law
POL200AC(政治学 / Politics 200)比較福祉国家ⅠComparative Studies of Welfare State 1
山本 卓Taku YAMAMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0277 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) |
選択必修科目(26単位以上) 展開科目(12単位以上) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | 選択科目(政治学科科目のみ) |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course will provide students with the conceptual knowledge and comparative methods to understand and analyze international diversity of welfare state. It also introduces a viewpoint to understand the relationship between welfare state and economic globalization.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
<この授業は、現代政治科目群に属する科目である。>
福祉国家のかたちは国際的に多様である。では、福祉国家はどのように多様であり、また、何がその多様性を生み出しているのだろうか。「福祉国家Ⅰ」では、これらの点を説明しようと提示されてきた理論・視点を、データ分析の実習的な要素もとり入れて学習する。さらに、福祉国家の今日的状況について、「福祉国家と経済のグローバル化」という観点から考察する。
到達目標Goal
① 福祉国家の国際的な多様性を説明する代表的な理論について説明できる。
② 福祉国家・福祉レジームの類型を、その分析枠組みと合わせて説明できる。
③ 用意されたデータを使って、上記の分析枠組みを用いた考察ができる。
④ 福祉国家に対する経済的グローバル化の影響について説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
※「比較福祉国家Ⅰ」は、オンライン授業です。
●授業時限に、講義をZoom配信します(リアルタイム)。
●毎回、電子教材を配信します(教材のURLは、学習支援システムの「お知らせ」で連絡します)。
●受講者は、学修状況の確認を目的とする小課題に取り組み、指定する期日内に提出します(提出先は、学習支援システム)。
●課題や質問等へのフィードバックは、全体に対しては教材内での紹介やコメントの形で、個別的にはメールやオフィスアワーでおこないます。
●授業用に設けたデータサイト:Comparative study of Welfare States(https://public.tableau.com/profile/welfarestates#!/)等を使うことがあります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:ガイダンス
この授業の概要や評価方法などの説明を受ける。
第2回[オンライン/online]:北欧型福祉国家
「福祉国家」の概念について確認したのち、代表的な「福祉国家」とされることの多い北欧の福祉国家を、経済と福祉の関連に注目して考察する。
第3回[オンライン/online]:福祉国家と経済分野のグローバル化(1)
経済のグローバル化が福祉国家にどのような変化をもたらしているのを、ドイツの事例を扱った映像資料を使って考察する。
第4回[オンライン/online]:福祉国家と経済分野のグローバル化(2)
前回の学習を踏まえて、福祉国家に対する経済的グローバル化の影響を、構造的に分析する。
第5回[オンライン/online]:社会保障のグローバルな次元
ILOのWorld Social Protection Data等を使って、国際的な社会保障の今日的状況をグローバルな見地から考察する視点を学ぶ。
第6回[オンライン/online]:福祉国家の多様性を説明する理論(1)近代化説
近代化説の福祉国家観を学習し、それを高度経済成長期の日本の事例で検証する。
第7回[オンライン/online]:福祉国家の多様性を説明する理論(2)権力資源動員論
権力資源動員論に基づくと福祉国家の国際的多様性はどのように説明されるのかを学習した上で、その説明を日本の「福祉元年」の事例で検証する。
第8回[オンライン/online]:福祉国家の多様性を説明する理論(3)新制度論
新制度論の視点を学習したのち、選挙制度が有権者の再分配に関する投票行動に及ぼす影響について理論的に考察する。
第9回[オンライン/online]:福祉国家の類型(1)福祉レジームと脱商品化
「福祉レジーム」の概念を学習した上で、福祉レジームを分類する基準のひとつめとして「脱商品化」指標の構成を学習する。
第10回[オンライン/online]:福祉国家の類型(2)社会的階層化
福祉レジームを分類する基準のふたつめとして「社会的階層化」を学習する。また、「社会的階層化」との関係で、ミーンズテスト、選別主義と普遍主義、「再分配のパラドクス」についても考察する。
第11回[オンライン/online]:福祉国家の類型(3)福祉レジームの三類型
データを使って「脱商品化」指標と「社会的階層化」指標に基づく国際比較をおこなう。その結果を参照しつつ、E・アンデルセンの提示した福祉レジームの三類型を学習する。
第12回[オンライン/online]:ジェンダー・家族・福祉国家(1)家族主義と脱家族化
ジェンダーと福祉国家の関係を、男性稼ぎ主モデル、家族主義、脱家族化の概念を交えて考察する。
第13回[オンライン/online]:ジェンダー・家族・福祉国家(2)家族政策の国際比較
家族主義・脱家族化にかかわる家族政策の国際比較を、福祉レジームと関連付けて考察する。
第14回[オンライン/online]:振り返りと総括
春学期の学習内容を振り返り、総括する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で出された課題に取り組む。また、授業内で紹介された各種資料を使って、学習した内容に関する知見を深める。
この授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
電子教材を毎回配信する。
参考書References
・OECD, Social policies and data (https://www.oecd.org/els/soc/)
・ILO, Social Protection(https://www.social-protection.org/gimi/gess/WSPR.action)
その他、授業・教材の中で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
課題の提出状況とその内容(90%)、提出課題や質問での、授業全体にとって有意義な視点や問題の提起(10%)、で評価する。
※大学の定める「試験等における不正行為」基準に則り、課題においても不正行為には厳格に対処する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
主体的、発展的な学習を促す教材等の開発に、引き続き努める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
※インターネットに接続できるPCないしタブレット。
※学習支援システムへの登録(授業に関するお知らせ配信・教材の配信・課題の提出は、学習支援システムでおこなうため)。