法学部Faculty of Law
POL200AC(政治学 / Politics 200)日米関係論ⅠRelations between U.S.A. and Japan 1
井上 史Fumi INOUE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0261 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市富士‐F307 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | 選択科目(他学科との共通科目除く) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | 選択科目(政治学科科目のみ) |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This course offers an overview of the history of the Japan-U.S. relationship with a focus on its post-1945 trajectory. Covering the period from the nineteenth century to the present, the course locates the present-day Japan-U.S. relationship in global history. The students will acquire a chronological understanding of the Japan-U.S. diplomatic relationship and cultivate skills to analyze the bilateral relationship’s interactions with the multi-layered politics arising from global capitalism, inter-state conflicts, class, race, and gender. Further, this course aims to develop a structural and multi-dimensional understanding of the Japan -U.S. relationship with particular attention to the U.S.-occupation of Okinawa (1945-1972) and its aftermaths in order for us to better understand the two countries' contemporary problems.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、19世紀中葉から現在に至るまでの日米関係の史的展開を概観し、グローバルヒストリーにおける両国の位置づけを検討します。外交面の通史理解を軸としつつ、グローバル資本主義、国家対立、階級、人種、ジェンダーなどをめぐるポリティックスと日米関係との連動も考察します。第二次世界大戦後、米軍統治下に置かれた沖縄の歴史的経験を含める「日米」関係の構造を立体的に捉え、両国が抱えるさまざまな問題を歴史的に捉える視座・思考を養います。
到達目標Goal
1.日米関係の通史的理解を習得する。
2.日米関係の歴史的変遷をグローバルかつ越境的な視野に立って見通す。
3.資本、国家、人種、ジェンダーなど重層的に絡み合うポリティックスと日米関係との連動を把握し、両国の外交史を多面的に捉える分析力を養う。
4.近年の英語圏における日米関係史研究の知見をふまえ、日米関係の過去・現在・未来について論じる能力を身につける。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各回の授業は、講義/映像資料の紹介(前半)、グループディスカッションと振り返り(後半)の二部構成で行われます。後半では、講義、課題、映像資料をふまえて特定のテーマについて議論します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション
①なぜ日米関係史を学ぶのか
②19世紀の世界秩序と日米関係の誕生
2[対面/face to face]:「戦争の世紀」前半における日米関係
①ふたつの帝国の共通利害、類似点、差異
②協力から対立に至った経緯-日露戦争からアジア太平洋戦争まで
3[対面/face to face]:日本の敗戦、核時代の幕開け
①マンハッタン計画と「人種戦争」としての第二次世界大戦
②冷戦と米国の核政策
4[対面/face to face]:占領期の日米関係
①占領体制と戦後日米関係の形成
②占領空間における人種、ジェンダー、階級
5[対面/face to face]:冷戦とサンフランシスコ体制
①東アジアにおける冷戦体制
②日本の主権回復と日米安全保障条約の成立
6[対面/face to face]:米軍統治下の沖縄
①沖縄戦
②初期占領からサンフランシスコ体制下の米軍統治体制へ
7[対面/face to face]:沖日米関係の転換期としての1955年
①講和後日本における「反米」ナショナリズムの高揚と「55年体制」の成立
②日本の市民社会と「沖縄問題」③占領下沖縄における米軍統治体制への異議申し立て
8[対面/face to face]:日米安保条約の改定と安保闘争
①「ジラード事件」と在日米軍再編
②安保闘争と沖縄の祖国復帰運動
9[対面/face to face]:日米「イコール・パートナーシップ」時代
①日米経済関係の強化・拡大
②ベトナム戦争と70年安保
10[対面/face to face]:沖縄返還
①返還交渉
②沖縄における復帰運動・反基地運動・越境的連帯運動
11[対面/face to face]:東アジアにおける冷戦構造の変化と日米関係
①米中接近と日中国交正常化
②日米安保体制下の沖縄
12[対面/face to face]:冷戦後の日米安保再定義
①新冷戦と日米同盟の強化
②沖日米関係にとっての1995年
13[対面/face to face]:21世紀初頭における日米安保体制
①日米同盟の西方拡大
②日米市民間の交流
14[対面/face to face]:まとめ
①グローバルヒストリーにおける日米関係の位置づけ
②今後の課題・展望
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
指定された文献・一次資料を事前に読んできてください。学期末に期末レポートを提出する必要があります。1回の授業につき4時間の事前学習・復習をおこなってください。
テキスト(教科書)Textbooks
吉次公介『日米安保体制史』岩波書店、2018年。
参考書References
細谷千博編『日米関係史』東京大学出版会、1995年。
五百旗頭真『日米関係史』有斐閣、2008年。
松田武『自発的隷従の日米関係史 日米安保と戦後』岩波書店、2022年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点:出席、ディスカッションへの参加(30パーセント)、期末レポート(70パーセント)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
前年度の授業担当なし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
毎回、授業時間後にオフィスアワーを設けます。