法学部Faculty of Law
POL200AC(政治学 / Politics 200)日本政治論ⅡJapanese Politics 2
藤田 直央Naotaka FUJITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0258 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | G201 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | 選択科目(他学科との共通科目除く) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | 選択科目(政治学科科目のみ) |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
The aim of this course is to understand that politics is setting and trying to realize the goal of our society generally, and to learn basic contemporary issues for us to practice politics in Japan especially.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
政治とは、私たちがどんな社会を目指すのかという目標をどう定め、実現するかを探る営みである。政治を今の日本に生きる私たちがを実践するにはどうすればいいか。そうした問題意識を、戦後から今日にかけての度重なる選挙を通じた「国民の選択」が日本政治にもたらした変化を学ぶことで身につける。
到達目標Goal
歴代最長の安倍内閣と野党の分断に象徴される、今の自民党「一強」政権。それが生まれるに至った経緯を、政権交代が繰り返された1990年代以降を中心に学んで理解する。節目節目の政治課題と選挙結果という「国民の選択」をたどることで、今の政治の動きや課題、今後の日本にとってどんな政治のあり方が望ましいのかについて考えを深められるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業前に課題資料を読み、講義・質問、授業後のリアクションペーパー提出というサイクルで進めます。授業の初めに前回のリアクションペーパーをいくつか取り上げフィードバックします。 新聞記者(朝日新聞編集委員)らしく自分の取材経験を交えて話し、時事問題も「今週の政治の動き」といった形で解説します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:はじめに いま政治に何が起きているのか
安倍元首相暗殺や旧統一教会問題といった、政治を揺るがす最近の出来事の背景を考える。授業の進め方も説明
2[対面/face to face]:日本政治の課題
少子高齢化、格差、過疎化、コロナ禍。高まる中国・北朝鮮との緊張。課題山積だが財政は逼迫、上がらない投票率
3[対面/face to face]:自民党・長期政権と二度の下野①
1955年の結党から93年の最初の下野までの「55年体制」と、「政権交代可能な二大政党制」を掲げた政改革を概観
4[対面/face to face]:自民党・長期政権と二度の下野②
冷戦構造が崩れた1990年代の激動。94年の社会党との連立による政権復帰から、99年に始まった公明党との連立まで
5[対面/face to face]:自民党・長期政権と二度の下野③
「自民党をぶっ壊す」。2001年から06年までの小泉内閣での官邸主導、劇場型政治。
6[対面/face to face]:自民党・長期政権と二度の下野④
2006年から09年まで安倍(一次)、福田、麻生と内閣が転々。衆参ねじれ国会の混乱から自民党の二度目の下野へ
7[対面/face to face]:民主党政権の混迷①
1990年代以降の政治改革の帰結と、鳩山内閣の普天間移設問題にみる政権交代の危うさ。
8[対面/face to face]:民主党政権の混迷②
菅内閣の東日本大震災対応。野田内閣の消費増税解散と民主党分裂。政治主導とマニフェスト政治の限界
9[対面/face to face]:安倍内閣、歴代最長の理由①
日本政治の変質の帰結。1990年代の政治・行政改革が、小泉内閣や民主党政権を経て歴代最長の安倍内閣に至った。逆に民主党は分裂で一強多弱
10[対面/face to face]:安倍内閣、歴代最長の理由②
日本政治最大のイベントである衆院解散とは何かと、それが安倍内閣でどのように運用されたかを考える
11[対面/face to face]:ポスト安倍の日本政治
菅・岸田両内閣。コロナ対策に追われながら内政・外交の課題にどう取り組んできたか。安倍元首相暗殺以降の自民党政権の動揺
12[対面/face to face]:今後の争点①憲法改正
改憲になぜ自民党はこだわるのか、なぜ歴代最長の安倍内閣でも実現できなかったか。一方で9条の形骸化
13[対面/face to face]:今後の争点②外交・安全保障
米中対立、ロシアのウクライナ侵攻の中で日本はどうするか。防衛力や財源をどうすべきか。広島サミットの評価
14[対面/face to face]:まとめ
授業を振り返りつつ、夏の参院選の結果をふまえてまとめ。期末レポートについて説明。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習では毎回の授業に向け読むべき資料を新聞記事中心に示す。復習はリアクションペーパーの作成など。各1時間を標準とする。ほかおすすめとしては、現在進行形の課題に政府がどう対応しようとしているか、国会でどんな議論がされているかについて、新聞記事(ネット可)を読んで把握しておく。SNS等で関心を持った国会議員や政党の経歴、主張をウェブサイトなどでさらに掘ってみるのもいい。
テキスト(教科書)Textbooks
必ず使う教科書はないが、参考書に挙げた本の中で新書はわかりやすいのでざっと目を通すことをおすすめする。
参考書References
・岸田ビジョン(岸田文雄著、講談社+α新書、2021年、860円)
・戦後政治史 第三版(石川真澄・山口二郎著、岩波新書、2010年、940円)
・政権交代とは何だったのか(山口二郎著、岩波新書、2012年、880円)
・自民党(北岡伸一著、中公文庫、2008年、1026円)
・日本は「右傾化」したのか(小熊英二・樋口直人編、慶応大学出版会、2020年、2000円)
・ナショナリズムを陶冶する ドイツから日本への問い(藤田直央著、朝日新聞出版社、2021年、1650円)
・防衛事務次官 冷や汗日記(黒江哲郎著、藤田直央編、朝日新聞出版、2022年、935円)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業ごとのリアクションペーパー(出席確認を兼ねて当日中)で60%、期末レポートで40%。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクションペーパーをその後の授業に生かします。最後の授業では、学生たちからの意見をもとに授業の進め方の反省会もします。