法学部Faculty of Law
POL200AC(政治学 / Politics 200)日本政治論ⅠJapanese Politics 1
中嶋 一成Kazunari NAKAJIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0257 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y702 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | 選択科目(他学科との共通科目除く) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | 選択科目(政治学科科目のみ) |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire a basic ability to grasp Japanese politics with certainty.
At the end of the course, students are expected to be aware that you are the main character of politics as a voter, and understanding that politics has a great influence on your life, you will be able to think about your relationship with the nation, region, and society. Regardless of national politics or local politics, through your own knowledge, experience, and consideration, you should be able to eliminate prejudices and stereotypes, avoid being confused by false information and hearsay, and determine what is true by yourself.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend one hours to understand the lecture content.
Your overall grade in the class will be decided based on the following: term-end examination: 40%、three times short reports : 45%、in class contribution(including re-action papers): 15%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
戦後・55年体制確立後の歴代政権の施策、スタイル、与野党の動きや有権者の投票行動を取り上げ、現代の日本政治を理解するための基礎を学ぶ。政治という幅広い概念の中から、有権者として必要な知識を身につける。
到達目標Goal
政治は「遠い存在」でも「誰かに任せておけばよいもの」でもなく、自らが政治の主人公たる有権者であり、政治を身近に感じ、政治が自分の生活に多大な影響を与えていることを理解し、国家、地域、社会と自らの関係性を考えられるようにする。国政、地方政治を問わず、自らの知識、経験、考察を通じ、先入観や固定観念を排し、虚偽の情報・伝聞に惑わされず、何が真実であるかを、自らの力で見極められるようにする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面授業を基本とするが、新型コロナウイルスの感染状況や学生の希望なども考慮しながら、オンラインによる授業とすることもありうる。シラバスをはじめ授業計画の変更などは、授業内で告知するとともに、学習支援システムに提示する。主要テーマや新聞に掲載された諸課題などに関して、計3回の小レポートを求める。リアクションペーパーの毎回提出は必須としないが、氏名を伏した上で授業の中で取り上げることもありうる。授業の初めに、前回の授業後に提出されたリアクションペーパーや小レポートを取り上げ、全体に対し講評や解説をし、フィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:日本政治の現状と課題
政治とは何か。現代日本の政治に求められているものは何か、浮かび上がっている課題を考える
2[対面/face to face]:政権のスタイル①~個性型
「列島改造論」の田中内閣、「クリーン」を掲げた三木内閣を例に、首相の個性が政権運営や政策などにどう影響するのかを考える
3[対面/face to face]:政権のスタイル②~大統領型
「戦後政治の総決算」を唱え、国鉄民営化などに取り組んだ中曽根内閣が、どのようにして政策を実現させていったのかを検証する
4[対面/face to face]:政権のスタイル③~積み上げ型
大平内閣の売上税構想から竹下内閣での消費税導入までの経緯を振り返り、数代にわたる政権がどのように政策を実現させていったのかを検証する
5[対面/face to face]:政権のスタイル④~官邸主導型
橋本内閣における「行政改革」、小泉内閣の「郵政民営化」、安倍内閣の「官邸政治」を取り上げ、3政権の相違に焦点を当てる
6[対面/face to face]:自民党の政権維持システム①
一時期をのぞいて、結党以来、自民党がどのように政権を維持してきたのかを学ぶ
7[対面/face to face]:自民党の政権維持システム②
政権維持のために構築してきたシステムの変容と、それがもたらす功罪を考える
8[対面/face to face]:自民党の政権維持システム③
自民党としては初となる中曽根政権時代の新自由クラブとの連立と、現在の公明党との連立の経緯や性質の違いを考える
9[対面/face to face]:野党①
55年体制後の野党の系譜を振り返り、細川政権、民主党政権が短命に終わった理由を考察する
10[対面/face to face]:野党②
「批判ばかり」と揶揄される野党の役割は何か。現状とその課題を探る
11[対面/face to face]:有権者の意識①
選挙制度の変遷や公職選挙法の改正をたどり、各制度の問題点や各党候補者の選挙戦略・選挙運動に与える影響を分析する
12[対面/face to face]:有権者の意識②
報道機関が実施する世論調査やSNSによる世論形成にも触れつつ、有権者はいかに政党や候補者を選んでいるのか、候補者たちはどのように票を集めるのかを取り上げる
13[対面/face to face]:政治と民意
沖縄の米軍普天間飛行場の代替施設建設をめぐる住民投票や選挙結果を例に、示された民意と政治の関係性を考察する
14[対面/face to face]:試験・まとめと解説
授業全般を通して学習したことに関し試験を実施する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
日々、新聞の政治記事を読んで何が起きているかを把握する。地方、中央問わず興味が持てる、あるいは持てそうな議員を見つけて、公式HPや新聞などをチェックするなどして、定点観測する。本授業の準備学習・復習時間は各1時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
毎回必ず使用する教科書はないが、授業内で新聞に掲載された問題に関して、取り上げることもあるため、新聞を読むことは必須
参考書References
「戦後政治史 第四版」(石川真澄、山口二郎共著、岩波新書、2021年3月)
「平成政治史」(大嶽秀夫著、ちくま新書、2020年、1000円)
「自民党―「一強」の実像」(中北浩爾著、中公新書、2017年、880円)
「検証 安倍イズム~胎動する新国家主義」(柿崎明二著、岩波新書、2015年、800円)
「政権交代とは何だったのか」(山口二郎著、岩波新書、2012年、880円)
「現代日本政治入門」(新藤宗幸、阿部齋共著、東京大学出版会、2016年、3190円)
「戦う民意」(翁長雄志著、角川書店、2015年、1540円)
*沖縄の米軍普天間飛行場移設問題に関して、あまり知識がない学生は必読。なお、電子版の入手は容易、1100円)
「地方選」(常井健一著、KADOKAWA、2020年、1700円)
成績評価の方法と基準Grading criteria
3回の提出を求める課題ごとの小レポートで45%、期末試験が40%、リアクションペーパーを含む平常点が15%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクションペーパーを利用し、その後の授業に生かす。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
その他の重要事項Others
出席を取る。単位取得には①一定数以上の講義への出席②3回の小レポートの提出③授業内で行う期末試験の受講(ただし、所定の手続きを踏んだ場合の欠席は除く)が必要となる。小職は共同通信社政治部で20年以上にわたり、政治取材を続け、ここ十数年は国政、地方選を問わず、どの候補者が当選するかを判断する総括責任者として主に選挙の現場から政治を見てきた。授業では日本の政治を体系的に俯瞰、分析するだけでなく、学生も有権者として政治の重要なアクターになることを踏まえ、渦中にある当事者の視点や気づき、学生との対話も交えながら授業を行う