法学部Faculty of Law
ECN100AC(経済学 / Economics 100)経済原論ⅡPrinciples of Economics 2
水野 和夫Kazuo MIZUNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0254 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S305 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) |
選択必修科目(26単位以上) 政治学基本科目群(8単位以上) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | 選択科目(政治学科科目のみ) |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This course introduces the Principles of Macro Economics to students taking this course. Economics is a study of mankind in the ordinary business of life.
Why should you,as a student in the 21st century ,embark on the study of ecomics?There are three reason.The first reason to study economics is that is will help you understand the world in which you live.The second reason to study economics is that it will make you a more astute particpant in the economy.The third reason to study economics is that it will give you a better understanding of both the potential and limits of economic policy.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
経済原論は、経済の根本原理を解明することを目的とする科目であり、「政治学基本科目群」に属する。個々の企業の生産量や家計の消費量などの集計量がどのように決まるのか、その法則を明らかにするのが、マクロ経済学である。
その基本的なフレームワークを学んだうえで資本主義の生成とそのメカニズムを考察する。そして21世紀になって世界的に広がった格差や不平等問題について考察する。
従来の常識にとらわれることなく日本が今様々な困難を抱えている状況にいかに対処するかを考える力を身につけることができる。マクロ経済学はミクロ経済学の単なる積み上げではないことを理解することによって、現在の様々な経済的問題への対処方法を学ぶことができる。
到達目標Goal
この授業では、政治と経済は表裏一体であること、および経済活動がどのようなメカニズムの上で成り立っているのかを考察し、自ら日本経済が抱える問題や課題を見つけることができるようになることを目標とする。
その上でどうすればいいのかを考える力を取得することが到達目標である。また、テーマは日本の望ましい経済の姿を考えることにある。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP1」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業形態は原則対面で行う(大学の規定に従う)。
数回リアクションペーパーを配り、質問を次回の授業の冒頭で回答するとともに、全体に向けてフィードバックを行う予定である。
経済原論Ⅰ(春学期)は企業の投資行動や家計の消費行動などミクロ経済学を学び、経済原論Ⅱ(秋学期)は日本の生産額がどのように決まってくるのかなどマクロ経済学を学ぶ。経済原論ⅠとⅡの両方を受講することが望ましい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:マクロ経済学:国民所得の測定①-経済の所得と支出、国内総生産の測定、GDPの構成要素(テキスト 第8章)
経済学とはいかなる学問か、
経済学でいう「進歩」とは、
マクロ経済学とミクロ経済学について
2[対面/face to face]:マクロ経済学:国民所得の測定②-実質GDPと名目GDP,GDPは経済厚生のよい尺度か、結論(テキスト 第8章)
経済の所得と支出、国内総生産の測定、
GDPの構成要素実質GDPと名目GDPの関係、
GDPデフレーター、
三面等価の法則
3[対面/face to face]:マクロ経済学:生計費の測定①-消費者物価指数(テキスト 第9章)、生計費の測定②-インフレーションの影響に対する経済変数の補正(テキスト 第9章)
消費者物価指数、
インフレーションの影響に対する経済変動の補正、
実質金利と名目金利の関係、
実質金利と潜在成長率の関係
4[対面/face to face]:第9章をうけて、何が日本の物価を決めているのかについて考察する
インフ・デフレは貨幣現象か、
フィリップス曲線で説明可能か
5[対面/face to face]:マクロ経済学:生産と成長①-世界の国々の経済成長、生産性:その役割と決定要因(テキスト 第10章)
世界の国々の経済成長、
生産性(その役割と決定要因)と実質賃金の関係、
全要素生産性(イノベーション)の現状(20世紀初頭と20世紀末以降のIT革命の比較)
6[対面/face to face]:マクロ経済学:生産と成長②-経済成長と公共政策、結論:長期的成長の重要性(テキスト 第10章)
経済成長と公共政策、結論(長期的成長の重要性)、
成長の「収斂仮説」、
人口規模と豊かさの関係
7[対面/face to face]:マクロ経済学:貯蓄、投資と金融システム①-国民所得勘定における貯蓄と投資(テキスト 第11章)
アメリカ経済における金融機関、
日本との比較、国民所得勘定における貯蓄と投資
貯蓄投資バランスと資金過不足の関係
8[対面/face to face]:マクロ経済学:貯蓄、投資と金融システム②-貸付資金市場、結論(テキスト 第11章)
貸付資金市場、結論
9[対面/face to face]:マクロ経済学:付論1、2テキスト 第11章)
貨幣システム、
貨幣の需給とインフレーションの古典派理論、
リアルエコノミーとシンボルエコノミーの乖離が何をもたらしているのか(ドラッカー)
10[対面/face to face]:マクロ経済学:総需要と総供給①(テキスト 第12章)
経済変動に関する三つの重要な事実、短期の経済変動の説明
11[対面/face to face]:マクロ経済学:総需要と総供給②-(テキスト 第12章)
総需要曲線、総供給曲線、
経済変動の二つの要因、結論
12[対面/face to face]:マクロ経済学:開放マクロ経済学①(テキスト 第13章)
財と資本の国際フロー、
国際取引にとっての価格(実質為替相場と名目為替相場)、
為替相場決定の理論:購買力平価説と金利平衡説
13[対面/face to face]:マクロ経済学の現実への適用-国際収支発展段階説
日本の貿易収支構造、
経常収支と対外純資産(NIIP)の関係、
米中新冷戦について、
14[対面/face to face]:マクロ経済学の現実への適用-財政の持続性について
プライマリーバランス、ISバランス、
ドーマー定理
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に講義のパワーポイント資料(授業支援システムに掲載)を参照しておくこと。本授業の準備学習・復習時間は各2時間が理想であるが、とくに復習をしっかりすること。
テキスト(教科書)Textbooks
『マンキュー 入門経済学[第3版]』(東洋経済新報社、2019年)
https://str.toyokeizai.net/books/9784492315217/
参考書References
『次なる100年 歴史の危機から学ぶこと』(水野和夫、東洋経済新報社、2022年)
https://str.toyokeizai.net/books/9784492444658/
『経済学の考え方』(宇沢弘文、岩波新書、1989年)
https://www.iwanami.co.jp/book/b267872.html
成績評価の方法と基準Grading criteria
受講態度40%+期末レポート(感染状況次第では期末レポート)60%
受講態度は3回程度提出したリアクションペーパーの内容で評価
(リアクションペーパーの提出時期は14回の授業のうち各自任意に選択)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
チャットや「学習支援システム」の授業内掲示板を通じて学生からの意見を取り入れ、授業内容の改善を図る。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
感染状況次第で対面とZoomの併用となった場合には、Zoomで授業を受けられる環境を整え、事前にPCなどで授業支援システムにアクセスして、レジメをダウンロードできる環境を整えることが望ましい。
その他の重要事項Others
内閣府(内閣府大臣官房審議官)および内閣官房(内閣審議官)での実務経験がある教員が、政府月例経済報告、経済財政白書などで養った経済分析、および政策立案のプロセスなどを授業で解説する