法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)イギリス法制史ⅡEnglish Legal History 2
高 友希子Yukiko TAKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0123 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | G502 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | 選択科目 |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
The objective of this course is to learn about the relationship between English legal system and its background: social, economical and political force.
Students will be able to 1) have basic knowledge of English legal history from case studies, 2) understand/ discuss current issues of modern Japanese law from the viewpoint of English legal history.
Students are expected to complete quizzes after each lecture. Your study time will be more than four hours for a class.
Students will be graded on:
Final paper (50%)
Quizzes (20%)
Short essay (30%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
みなさんは、手続法は権利・義務などの法律関係や内容を規定する実体法(例えば民法)を実現するためのものと理解していると思いますが、イギリスでは手続法が実体法に先んじて発展しました。そのイギリスは、成文法主義の日本とは異なり判例法主義で、判例の中から法が形成されてきました。またイギリス法の理解に欠かせないコモン・ローとエクイティは、数多くの裁判所が併存する形で運用され、裁判官たちは、大学(オックスフォードやケンブリッジ)の法学部ではなく、ロンドンにある法曹学院といういわゆるギルドで養成されてきました。
法制度や法の形成・発展はその国の長い歴史と密接な関係にあるため、なぜこのような発展を遂げてきたのかを理解するためには、「国境」と「時空」を超えた考察が必要になります。また、その考察を通して外国法を学ぶことは、自らの置かれている世界を客観視する視点を得ること、すなわち現代の日本の法や法制度を再考するための素地を養成することを可能にしてくれます。
Ⅱでは、個別の法分野における法の形成および発展の過程を、政治・経済・文化などの背景を踏まえて考察していきます。
この科目は法律学科の「文化・社会と法コース」に最も強く関係しますが、全てのコースに属しています。
到達目標Goal
1 判例を中心に、個別の法分野を政治や経済などの背景を踏まえて歴史の観点から考察することを通じて、法(ルール)の形成・発展のプロセスだけでなく、様々な法分野の重なりや、現代に至るまでの、あるいは現代とは異なる法の枠組みを理解する。
2 「国境」と「時空」を超えた比較を通じて、日本法を客観的に考察・検討することができるようになる。
3 自らとは異なる属性や理念を持つ人々や、自らとは異なる慣習のもとで生きていた「他者」である過去の人々が、経験してきたことや直面したことがどのような意味を持っているのかを考えることを通じて、複雑な事象を柔軟で多様な視点から捉えることができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」、「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
受講後に、学習支援システムに準備したクイズに取り組み、フィードバック機能を利用して、各自、理解度を確認してください。
質問については、学習支援システムの掲示板あるいはクイズの質問欄に記入してください(講義後に質問することも可能です)。授業支援システムを通じて、あるいは授業の中で解説します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス
不文憲法の国
授業概要の説明
マグナ・カルタ、権利請願、権利章典の役割と意義
第2回[対面/face to face]:議会主権と国王大権
国王は勝手に課税できるのだろうか?議会はそれを止められるのだろうか?
第3回[対面/face to face]:人権と法の支配
国王による恣意的な拘束は認められるのだろうか?
第4回[対面/face to face]:国籍と外国人の人権
植民地政策のもとでの帰化や国籍付与
第5回[対面/face to face]:引受訴訟と契約法
約束や契約はなぜ守らなければならないのだろうか?
契約に拘束力を与える根拠
第6回[対面/face to face]:契約と損害賠償
得べかりし利益と予見可能性
(日本民法416条との関係)
第7回[対面/face to face]:不法行為法
工作物と厳格責任、過失による製造物責任
第8回[対面/face to face]:信託の起源:ユース
土地をめぐるコモン・ロー上の権利と利益取得権(エクイティ上の権利)、どちらが保護されるのだろうか?
第9回[対面/face to face]:ユースから信託へ
女性は財産を保有できるのだろうか?できるとしたらどのように?
第10回[対面/face to face]:商慣習とコモン・ロー
海外貿易におけるルール(商慣習)と国内法の関係
第11回[対面/face to face]:コピーライトとコモン・ロー
新しい利権の誕生、保護の対象は誰の何?
第12回[対面/face to face]:使用者と被用者をめぐるルール
誰が他者の過失に責任を負うのだろうか?
請負人の法的地位(日本民法716条との関係)
第13回[対面/face to face]:救貧政策から福祉国家へ
救貧法、チャリティ
第14回[対面/face to face]:刑事法と警察組織
私訴、自力救済、聖域・聖職者の特権、刑罰と死刑
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講後に、学習支援システムに準備したクイズに取り組んでください。
更に理解を深めたい方は、授業の中で紹介する文献の講読や映像の視聴を通じて、イギリスの法や法制度の背景となる社会や文化、歴史に触れることをお勧めします。
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
毎回、レジュメ・資料を配布します。
参考書References
J.H. ベイカー(深尾裕造訳)『イギリス法史入門(第4版)第Ⅰ部〔総論〕』(関西学院大学出版会、2014年)。
J.H. ベイカー(深尾裕造訳)『イギリス法史入門(第4版)第Ⅱ部〔各論〕』(関西学院大学出版会、2014年)。
小山貞夫『英米法律語辞典』(研究社)。
青山ほか編『イギリス史1~3』(山川出版社)。
その他については、レジュメおよび講義中に適宜、指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末試験(60%)、クイズ(20%)、小レポート(20%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
科目の性質上、初めて耳にする用語や概念はありえますが、資料や図、ホワイトボードなどを使いながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムの利用およびオンライン授業に対応するための通信機器
その他の重要事項Others
各回の授業形態はシラバス執筆時のものであり、今後、変更もありえます。その場合には、授業支援システムを通じて指示します。