法学部Faculty of Law
LAW300AB(法学 / law 300)国際経済法International Economic Law
猪瀬 貴道Takamichi INOSE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0113 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市BT‐0705 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | 選択科目 |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This course focuses on the international law (public international law) governing international economic activities, especially international trade, and investment. I will lecture on fundamental knowledge. We will discuss what the basic principles are and how they work. We consider solutions to legal issues in international economic activities. This course belongs to the "Corporate, Management, and Law (Commercial Law)" and "International Society and Law" courses.
Students will be expected to study preparation and review for 4 hours for each class meeting. Example of preparation: to read the relevant chapter(s) from the text. Example of review: review the textbook, handouts, and your notes.
The final grade will be calculated according to the following process, 2 or 3 times mini-test(on LMS) (20-30%), term-end report (70-80%), and in-class contribution (comments on each class meeting, etc. Points-adding element).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
国際経済活動のうち貿易および投資を規律する法制度(国際(公)法的分野)を中心に取り上げて基本原則について学び、どのような特色があり、どのように機能しているか理解する。国際経済活動における法的課題について解決を考える。この科目は「企業・経営と法(商法中心)コース」と「国際社会と法コース」に属している。
到達目標Goal
貿易および投資を中心とする国際経済活動に関する法的規律の基本構造(基本的考え方(原理)、原則と例外)について基礎的な知識を修得する。
国際経済活動から生じる問題や紛争の処理の実際について、先例から基本的な判断枠組を理解して適切に説明ができる。具体的な例として「WTOの基本原則と例外の関係」「WTOにおける貿易救済措置」「投資条約に基づく投資家=国家間紛争処理」「国際経済法と国家の規制権限」などについて関連条約の条文や事例などに基づいて適切に説明でき、その課題について指摘できる。
(発展的目標)国際経済法と「途上国の開発・発展」「人権の保障」「環境の保護」などを規律する法規範との調整方法について考えて適切な意見を持てる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
貿易・投資・金融・商取引などの国際経済活動のうち、貿易分野の法的規律(世界貿易機関WTOを中心とする)および投資分野の法的規律(二国間投資条約BIT、自由貿易協定FTA、経済連携協定EPAおよび投資紛争解決国際センターICSID)について取り上げる。原則として講義方式で実施し、関連条約の条文および事例を参照しながら基本構造について教員が解説する。教科書を指定するが、授業計画は教科書の章立てとは若干異なるので、各授業回において適宜参照箇所は指示する。
受講人数等に応じて、授業における口頭質疑(少人数の場合)または授業後のリアクションペーパー・理解度チェックの小テスト(Hoppii等を活用)によって理解状況を確認する。フィードバックは原則として授業での解説に取り入れる形で行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション
科目全体で取り上げる内容、授業の進め方と注意事項の確認をシラバスを参照しながら行う。
2[対面/face to face]:国際経済法の基本枠組
国際経済活動の範囲とその法的規制について整理して、その規律原理と規律対象を概説する。
3[対面/face to face]:国際貿易の法制度
国際貿易を規律するWTOの組織と機能について、紛争解決を含めて概要と特徴を取り上げる。
4[対面/face to face]:WTOの基本原則
WTOの基本原則である無差別原則と自由化原則について条文や事例を参照しながら解説する。
5[対面/face to face]:WTOにおける例外
WTOの基本原則の例外として規定されるルールについてその内容や意義を整理する。
6[対面/face to face]:WTOにおける貿易救済措置
貿易救済措置として認められているセーフガード、アンチダンピング、補助金・相殺措置について概説する。
7[対面/face to face]:物品貿易以外の諸協定
農業貿易、サービス貿易、知的財産権関連についてのWTOの規律を概説する。
8[対面/face to face]:多数国間制度と地域経済統合、二国間制度
多角的自由貿易体制を原則とするWTOの限界、国際経済における地域主義の位置づけについて検討する。
9[対面/face to face]:国際投資の法制度
私人による国境を超える経済活動の一形態である外国直接投資の規律について概説する。
10[対面/face to face]:投資条約制度の基本枠組
投資条約による外国投資の規律の基本枠組について条文や事例を参照しながら整理する。
11[対面/face to face]:投資条約における紛争処理手続
投資家と国家との間の投資紛争の処理方法の概要と特徴を取り上げる。
12[対面/face to face]:国際経済法と他分野その1
国際経済法の規律原理と経済開発、環境保護の間に生じる問題を概説する。
13[対面/face to face]:国際経済法と他分野その2
国際経済法の規律原理と人権保障や個人の権利保護との間に生じる問題を概説する。
14[対面/face to face]:国際経済法の課題
国際経済法の課題について考えるとともに講義全体のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各自が、到達目標の達成に必要と考える内容の授業時間外の学習を行う必要がある。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。準備学習の例としては、教科書・参考書・参考資料の関連分野に目を通してわからない部分を把握する。復習の例ととしては、教科書、配布資料と自分で作成したノートを見直し整理する。その他、授業において個別の課題を指示する場合がある。
テキスト(教科書)Textbooks
小林友彦・飯野文・小寺智史・福永有夏『WTO・FTA法入門: グローバル経済のルールを学ぶ』〔第2版〕法律文化社(2020年)
参考書References
中川淳司・清水章雄・平覚・間宮勇『国際経済法』〔第3版〕有斐閣(2019年)
柳赫秀(編集)『講義 国際経済法』東信堂(2018年)
小寺彰(編著)『国際投資協定』三省堂(2010年)
松下満雄・中川淳司・清水章雄(編)『ケースブックWTO法』有斐閣(2009年)
小寺彰・中川淳司(編)『基本経済条約集』〔第2版〕有斐閣(2014年)
経済産業省通商政策局編『不公正貿易報告書』(経済産業省 https://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/wto/3_dispute_settlement/32_wto_rules_and_compliance_report/321_past_report/compliance_report.html )
その他の資料は授業の際に紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への能動的な参加・各授業回のリアクションペーパー・理解度チェックの小テスト(20~30%)、期末試験(上記の到達目標に示した具体的な例に関する論述型筆記試験またはレポート課題)(70~80%)により評価する。
期末試験(論述型筆記試験またはレポート課題)の評価基準は、出題の意図を正しく捉えて、正確な知識に基づいて論理的に私見を述べているもの(単なる意見や感想は不可)を基本点として、論じている視点・論点の豊富さ、記述内容の正確さ、論拠の説得力、他の法制度との比較の巧みさなどにより加点し、文章の稚拙さ、余計な表現・表記や誤字・脱字などは減点する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
具体的事例を取り上げて、法規範の理解を深める内容にする予定である。大枠は、上記授業計画に則って行うが、受講者数、受講者の希望等に応じて調整する。また、本科目の対象はルール形成の途上にあることから知識だけではなく基本的な考え方の修得について重視する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システム(Hoppii)などを活用して関連資料について指示や課題管理を行う。対応した情報機器(PC、タブレット等)および通信環境をできるだけ準備してほしい。