法学部Faculty of Law
LAW100AB(法学 / law 100)刑法総論ⅠCriminal Law 1
佐藤 輝幸、佐野 文彦Teruyuki SATO, Fumihiko SANO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0077 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市G‐G503 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | クラス指定科目 ※法律1年A-G・2年以上全(オンライン授業希望者はA0080を登録) |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) |
選択必修科目(32単位以上) 刑事法科目(4単位以上) |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course is designed to introduce students to the fundamental principles of substantive criminal law. It addresses the basic penal theory, the general elements of crime and the criminal defenses.
Students are expected to spend 3 hours to review the lesson after each class, and 15-20 hours to review the whole lessons before the mid-term report and term-end exam. The overall grade will be based on the mid-term report (30%) and term-end exam (70%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
全てのコースに配置されている刑法総論は、法律学科の基本科目である刑法の内容のうち、全ての犯罪に共通する要素についてその内容と機能を明らかにし、犯罪の実質、成否についての統一的な理解を導こうとするものである。刑法総論の授業科目としては、刑法総論Ⅰと刑法総論Ⅱが設けられているが、各コースに共通の選択必修科目である刑法総論Ⅰでは、刑法総論の内容のうち、刑事法全般にわたる入門的講義である概説刑事法で学修した知識・考え方を基礎に、犯罪の成否を判断するために必要な基本的な内容を講義する。より踏み込んだ高度な議論は刑法総論Ⅱで学習する。
到達目標Goal
刑法総論に関するテーマについて,抽象的な条文の解釈を基本原理から理論的に導くという刑法総論特有の思考方法を習得するとともに,基本的な犯罪成立要件を理解することを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
学習支援システムにアップしたレジュメに沿って,対面の講義形式で行う。初回のガイダンスのみオンラインで実施する。
全授業をオンラインで受講するクラスは別途設定されているので(A0080)、オンラインでの受講を希望する学生は、そちらに登録すること。途中での受講形態の変更は認められない。ガイダンスの内容も踏まえて選択し、間違えないように登録すること。
毎回の授業計画は、下記を基本とするが、受講者の理解度に応じて調整することがある。
質問については,授業前後、オフィスアワーおよび学習支援システムによって対応する。また,中間レポートについては,期末試験までに講評をアップロードする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:ガイダンス・刑法総論とは(佐野)
授業の進め方,教材等の説明。刑法総論の意義
第2回[対面/face to face]:刑法の基本原則(佐野)
刑罰の意義,罪刑法定主義,責任主義など
第3回[対面/face to face]:構成要件(佐藤)
構成要件の意義と機能・因果関係
第4回[対面/face to face]:違法性Ⅰ(佐藤)
刑法における違法の意義
第5回[対面/face to face]:違法性Ⅱ(佐藤)
緊急避難
第6回[対面/face to face]:違法性Ⅲ(佐藤)
正当防衛
第7回[対面/face to face]:違法性Ⅳ(佐藤)
その他の違法性阻却事由
第8回[対面/face to face]:責任Ⅰ(佐野)
刑法における責任の意義・故意前半
第9回[対面/face to face]:責任Ⅱ(佐野)
故意後半
第10回[対面/face to face]:責任Ⅲ(佐野)
過失、責任能力
第11回[対面/face to face]:責任Ⅳ(佐野)
その他責任要素
第12回[対面/face to face]:不作為犯論(佐野)
不作為犯の意義と作為義務
第13回[対面/face to face]:未遂犯論(佐藤)
実行の着手,不能犯,中止犯
第14回[対面/face to face]:共犯(佐藤)
共犯の処罰根拠・教唆幇助・共同正犯
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
概説刑事法の内容を一通り理解していることを前提に行う。自信がない場合は,夏期休暇等を利用して,2,3時間程度でも復習しておくとより刑法総論の修得に有益であろう。
概説刑事法の内容の理解があれば,予習よりも復習に力を入れ,分かったことと分からないことを明確化し,分からないことについては,オフィスアワー等で質問すること。大学は,勉強習慣を身につける場ではなく,研究に必要な知識や考え方を習得する場であるので,「学習時間」で判断することは無意味であるが,一応の目安として,上述の分かったことと分からないことの明確化を目的とした復習に3時間程度をかけ,余裕があれば,授業前にレジュメや入門書の該当箇所を流し読みしておくと良い。さらに,レポート及び定期試験の前に,対策を兼ねて,15~20時間程度かけて全体の復習をしておくことは,全体像の理解とそれに基づく相互の関連性の理解にもつながり,知識を定着させ,学修を深めるのに非常に有益である。
テキスト(教科書)Textbooks
西田典之ほか『判例刑法総論』(第8版(授業開始までに改訂されなかった場合には7版(2018)を用いる),2023,有斐閣)及び,
六法(小型のもので良い)
は,毎回持参すること。
参考書References
基本書等については,受講者の自由に選択してよいが,選び方等に関して初回の授業で説明する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間レポート30%,期末試験70%の予定である。詳細は学習支援システム等で告知する。
なお,昨年度レポートの質問に正面から答えていない答案も多く見られた。とにかく字数を書けば良いと勘違いしていると思われる者がいるが,正しく理解しているかを評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
レジュメだけ読んで理解できると思っている学生がいるようであるが,レジュメは,あくまで授業の補助資料であって,授業を聞いて補充することを予定しているものであるので,それだけで完結したものではないことを踏まえて学修すること。
また,昨年度のレポートでは,「~について説明せよ」と聞かれれば調べて回答できるが,自分で問題点を見つけて検討を加える力が身に付いていないように感じられた。受講人数のためにオンライン授業ではあるが,受け身ではなく,自分で考えながら動画を視聴して欲しい。
分からないことは,オフィスアワーなどを利用して積極的に質問すること。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
初回のガイダンスはオンライン講義であるため,初回についてはPCや通信設備等が必要となる。