法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)ジェンダーと法ⅡGender and Law 2
谷口 真由美Mayumi TANIGUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0012 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※定員制(受講者多数のため4/20(木)13時時点の仮登録者のみ履修可とする) |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | ○ |
未来教室CPLearning for the Future CP | ○ |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | 選択科目 |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
【Course outline】
We are going to learn issues around gender and law system in Japan and global struggling to achieve gender equality de facto. Succeeding feminist approaches derived in 1970's, we should be critical to review present law system which has been built by only male for last 2 centuries. Our topics are not only for women, but also for men and LGBTIQA or other sexual minorities.
【Learning Objectives】
1. To know what gender discrimination is like and how to solve the problems from international perspectives.
2. To make a better argument with respectfulness involving diversity.
3. To reach a solution that is fair and based on facts without gender biases.
【Learning activities outside of classroom】
1. Reading textbook and making your own answer about each topic are recommended for 2 hours each before and after the lecture.
2. Submitting reaction paper after every lecture.
【Grading Criteria /Policy】
1. Reaction paper on each lecture(30%): how you understood every lecture was.class website.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義は「行政・公共政策と法コース」「企業・経営と法コース(労働法中心)」「文化・社会と法コース」に属する。
1.ジェンダー法学について学ぶ。この呼称は新しいものだが、扱われる内容は、古くから続く性差別と法の問題である。20世紀後半に興隆した第2波フェミニズムの成果を引き継ぎながら、性差別のない社会を構築するため、既存の法体系を批判的に検討して、あらたな法理論の構築を試みる。
2.女性差別の構造を中心に学ぶ。性差別には、女性差別だけではなく、男性差別も性的少数者(従来の女性か男性かとの分類におさまらない人々)差別もあり、各差別の構造は一様ではない。しかし、法が「普遍的」「中立的」としながら排除してきた人間社会最大のマイノリティである女性に対する差別の構造を理解することは、男性差別と性的少数者差別、さらにはあらゆるマイノリティに対する差別をも理解することに繋がる。
到達目標Goal
1.これまでに身につけた狭い価値観や偏見にとらわれずに、性差別をめぐる実態と、その解決のために国際社会が積み重ねてきた到達点を知る。
2.教員の解説を無批判に受容するのではなく、また、自分と対立する見解をやみくもに批判するのでもなく、多様性を尊重しつつ建設的な議論ができる。
3.事実に基づき、論理を用いて、反対意見にも目配りしながら、実質的平等にかなう提案を導く。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
0.初回9月22日(金)授業のみ、金曜日3限のライブ形式のオンライン授業を行い、その後は録画したオンデマンド授業を行う。資料がある場合は、学習支援システムに掲示する。
1.講義:受講者がこれからの人生で出会うであろうさまざまな問題を取り上げる。日本は性差別を禁じた憲法を擁し、女性差別撤廃条約も批准しているが、国民の7割は「日本社会全体で見ると男性の方が優遇されている」と感じている。このような国民の意識と法のあり方にはどのような関係があるのか、法は歴史的に女性をどのように遇してきたのか、法は女性が現実の生活で出会う出来事に対応しているのか、ジェンダーバイアスは法制度にどのように埋め込まれているのか等を解説する。
2.リアクションペーパー:教員の解説を学んだ後、学習支援システムに非公開で毎回提出する。
3.リアクションペーパーへのフィードバック:原則として提出締切後の翌週の授業で行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:イントロダクション
オリエンテーション、ジェンダーと法とは何か
2[オンライン/online]:ジェンダー法総論1
統計から見える日本と世界のジェンダー平等格差
3[オンライン/online]:ジェンダー法総論2
ジェンダー法を学ぶ基礎としての諸法
4[オンライン/online]:教育とジェンダーと法
学校教育におけるジェンダーバイアス
5[オンライン/online]:労働とジェンダーと法
労働関係における平等原則
6[オンライン/online]:社会保障とジェンダーと法
家族(世帯)に対する社会保障
7[オンライン/online]:暴力とジェンダーと法1
レイプ・強制わいせつ
8[オンライン/online]:暴力とジェンダーと法2
セクシュアル・ハラスメント
9[オンライン/online]:暴力とジェンダーと法3
ドメスティック・バイオレンス、ストーカー
10[オンライン/online]:生殖とジェンダーと法1
リプロダクション、性的自己決定権
11[オンライン/online]:生殖とジェンダーと法2
産む/産まないの権利
12[オンライン/online]:メディアとジェンダーと法
性表現、表象、マスコミ
13[オンライン/online]:政治・行政
政策決定過程
14[オンライン/online]:まとめ
現代を生きる皆さんとジェンダーと法
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
初回から内閣府男女共同参画局のパンフレット『ひとりひとりが幸せな社会のために――男女共同参画社会の実現を目指して』を使用するので、男女共同参画局ホームページからダウンロードして持参する。http://www.gender.go.jp/kaigi/renkei/pamphlet/index.html
授業前にパンフレットと教科書の該当箇所を通読し、各回のテーマについて基礎知識を得ておくことが望ましい。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は、『レクチャー ジェンダー法 第2版』、犬伏由子・井上匡子・君塚正臣編、法律文化社、2021年、2,970円
また、小型六法があれば常時利用し、使いこなしてほしい。
参考書References
授業で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末テストは行わない。【到達目標】で示したことが身に付いたかを、【授業の進め方と方法】で示したリアクションペーパー(30 %)、およびレポート(70 %)の完成度から、総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
この講義が、法政大学での初めての教える機会になります。そのため、以前のアンケートが存在しません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業が受講できる環境(情報機器、Wi-Fi接続など)。また、資料配布やリアクションペーパーは、学習支援システムを使用してください。
その他の重要事項Others
・受講生には、十分な予習と復習が必要になります。
・社会は、理不尽なことだらけです。その理不尽なことのなかで、性による差別というものを学ぶことにより、これからの人生で皆さん自身の、そして皆さんの周囲にいる方の人生が、少しでも明るくなること、そして閉ざされている扉が少しでも開けていくことを望んでいます。
・私は、法政大学で講義の経験はこれが初めてになります。学生の皆さんに教えていただくことも多いかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。