法学部Faculty of Law
LAW300AB(法学 / law 300)国際社会と憲法ⅠConstitutional Law and International Society 1
大津 浩Hiroshi OTSU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0009 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市BT‐0507 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | 選択科目 |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】 Lecture of some constitutional histories and their actual constitutionalism in the developed democratic countries like England, France and Germany.
【Learning Objectives】 The goals of this course are to be able to understand some different characters of constitutionalism type between England, France and Germany and their futures under the globalization.
【Learning activities outside of classroom】 Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understanding the course content in following the lecture videos and some contents offered in the Hoppii.
【Grading Criteria/Politics】 Your overall grade in the class will be decided based on the following;
Term-end examination:80%, Total of short tests:15%, and in-class contribution;5%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
西欧の近現代憲法史の流れの中で、「外見的立憲主義」、「近代立憲主義」、「民衆型立憲主義」のそれぞれの特徴とその成立背景、そして立憲主義間の対立を学ぶ。そのうえで、現代のイギリス、フランス、ドイツそれぞれの憲法の基本的特徴、各国憲法に共通する「現代立憲主義」化の特徴と21世紀のグローバル立憲主義への対応状況についても考察する。
本授業は、「行政・公共政策と法コース」「国際社会と法コース」に属する。
到達目標Goal
西欧の近現代憲法史の流れの中で、「外見的立憲主義」、「近代立憲主義」、「民衆型立憲主義」のそれぞれの特徴とその成立背景、そして立憲主義間の対立を理解できるようになる。現代のイギリス、フランス、ドイツそれぞれの憲法の基本的な特徴を理解したうえで、それぞれの憲法の違いを超えて共通して存在する「現代立憲主義」化の傾向とそのような変化の基本的な要因を理解できるようになる。最後に、21世紀のグローバル立憲主義における西欧憲法原理の展開方向を見通す力を獲得することを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
イギリス、フランス、ドイツの近現代憲法史を講義する中で、「外見的立憲主義」、「近代立憲主義」、「民衆型立憲主義」のそれぞれの特質と成立背景、及び立憲主義間の対立を解説する。その上で、20世紀以降、現在までのイギリス、フランス、ドイツそれぞれの憲法の特質と変容を分析することで「現代立憲主義」の特質と21世紀のグローバル立憲主義の展開方向を解説する。
授業はHoppiiに事前にアップしたレジュメや資料を用い、レジュメに沿って講義中心で授業を進める。原則として毎授業後にHoppiiを通じて小テストを課し、次の授業時にその内容を解説することを通じて授業内容の理解度を確認する。
対面式を予定しているが、大学の方針が変更された場合には、オンデマンド方式のオンライン授業を行う(詳細は春学期開始時の第1回ガイダンス時に連絡する)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:ガイダンス
授業の進め方と比較憲法の方法論、及び「近代市民憲法」成立の歴史的背景について講義する。
第2回[対面/face to face]:近代イギリス憲法(1)
イギリス市民革命とイギリスにおける近代立憲主義の成立について講義する。
第3回[対面/face to face]:近代イギリス憲法(2)
イギリスにおける議会政治の発達と近代立憲主義の確立について講義する。
第4回[対面/face to face]:現代イギリス憲法
現代イギリス憲法の特質について講義する。
第5回[対面/face to face]:近代フランス憲法(1)
フランス革命期の「近代立憲主義」と「民衆型立憲主義」の対立について講義する。
第6回[対面/face to face]:近代フランス憲法(2)
フランス第3共和制における近代立憲主義の確立と現代立憲主義への変容の萌芽について講義する。
第7回[対面/face to face]:現代フランス憲法(1)
フランス第4共和制憲法の成立と崩壊、ならびに第5共和制憲法の成立について講義する。
第8回[対面/face to face]:現代フランス憲法(2)
フランス第5共和制憲法の特質について講義する。
第9回[対面/face to face]:現代フランス憲法(3)
第5共和制憲法の特質を引き続き講義したのちに、現在のフランス憲法の変容について講義する。
第10回[対面/face to face]:近代ドイツ憲法(1)
ドイツにおける近代立憲主義の困難性とフランクフルト憲法成立について講義する。
第11回[対面/face to face]:近代ドイツ憲法(2)
プロイセン憲法とドイツ帝国憲法の分析を踏まえつつ、「外見的立憲主義」について講義する。
第12回[対面/face to face]:現代ドイツ憲法(1)
ワイマール憲法について講義する。
第13回[対面/face to face]:現代ドイツ憲法(2)
現行ドイツ憲法の成立過程とその人権保障の特質について講義する。
第14回[対面/face to face]:現代ドイツ憲法(3)と本授業のまとめ
現行ドイツ憲法の統治機構面の特質、ならびに欧州統合におけるその変容について講義する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
西欧近現代史について、毎回の講義の時間で扱われる予定の部分を自主的に勉強し、あるいは授業後に自主的に復習すること。また、イギリス、フランス、ドイツそれぞれについて、テキストの各国憲法の「概説」部分を予習すること。
対面式授業を受ける場合でも可能な限り、Hoppiiにアップした各回の授業内容ビデオ(オンデマンド式)と文字ベースの授業内容要旨を事前・又は事後に読了すること。加えて、同じくアップする予定の小テストに授業後に解答し、授業内容の確認に努めること。本授業の準備学習・復習時間は各4時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
初宿正典・辻村みよ子編『新解説世界憲法集(第5版)』2020年、三省堂、2,700円+税
参考書References
杉原泰雄『憲法の歴史~新たな比較憲法学のすすめ~』岩波書店(1996年)
辻村みよ子『比較憲法(第3版)』岩波書店(2018年)
辻村みよ子・糠塚康江『フランス憲法入門』三省堂(2012年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
定期試験(80%)、各回の小テストの合計(15%)、及び授業参加の積極度(5%)により評価する。
なお対面式試験の実施が不可能な場合、または履修者が少ない場合は、各回の小テストの合計(50%)、授業アンケートや期末レポート(45%)、その他の授業参加の積極度(5%)により評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義内容が多いため進度が遅れがちとなり、授業の最後で急ぐ傾向があるので、時間配分に留意するよう努める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
予習や復習用にPC,タブレット、スマートフォン等の情報端末が必要。
その他の重要事項Others
レジュメや資料はHoppiiで事前配布するので、特に対面式授業の場合は、必ず事前にプリントアウトして持参してほしい。