文学部Faculty of Letters
LIN200BD(言語学 / Linguistics 200)英語・言語学講義AEnglish Language/Linguistics A (Lecture)
椎名 美智Michi SHIINA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A2808 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y605 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | 2~4 |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 2~4 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 英文学科 |
他学科公開科目 | ○ |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This course deals with human communication with politeness on focus. Students are expected to find problems regarding their own everyday communication.
The goal of this class is to learn pragmatics and politeness theory and raise the consciousness on one's own communication.
Students need to review what they learn in the class.
The grading includes presentation (20%) and term paper (80%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
授業形態は基本的には対面ですが、変更するときはHoppiiで連絡します。互いに日本語で話をしているのに、なにを言いたいのかわからない時があります。外国語だとなおさらそうです。原因の多くは「意味論的意味」と「語用論的意味」のズレ、つまり言葉の辞書的な意味と伝えたいメッセージが一致していないことにあります。本講義では、そうした「意味」をめぐる人間のコミュニケーションの一局面を探ります。
講義のテーマは、「語用論」の中でも特に注目されている「ポライトネス」です。理論的枠組みを学び、知識としてだけでなく、実際のコミュニケーションの技術を身につけ、人間関係を見つめなおす切り口を探ることです。「語用論」を学ぶことによって、「意味」をめぐる人間のコミュニケーションの一局面を探ります。
到達目標Goal
授業の最終目標は、コミュニケーション力を向上させていく感性を身につけることです。語用論やポライトネス理論を学ぶと、日常生活でのコミュニケーションギャップの理由が理解できるようになります。よって、「コミュニケーション力」アップを目指す学生への履修をお勧めします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教科書、ハンドアウト、PPTを使った講義形式です。日本語のテキストなので、授業前に予習をしてきてください。実際に人々のコミュニケーションを観察するフィールドワークやロールプレイも行います。
基本的には対面授業の予定ですが、状況に応じて、授業の形式は変わりますので、毎週、授業の前日までにはHoppiiを見てください。
毎時間リアクションペーパーを提出してもらいます。授業の初めに、提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げて、全体に対してフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
学問領域の概説と、各自の課題設定
第2回[対面/face to face]:語用論とは何か
語用論とポライトネスについて概説
第3回[対面/face to face]:第1章:ポライトネスの背景(1)
人間関係に関わる普遍的なルール
第4回[対面/face to face]:第1章:ポライトネスの背景(2)
ポライトネスについて
第5回[対面/face to face]:第2章:ブラウン&レビンソンのポライトネス理論(1)
効率と配慮について
第6回[対面/face to face]:第2章:ブラウン&レビンソンのポライトネス理論(2)
ポライトネスと言語文化について
第7回[対面/face to face]:第3章:敬語とポライトネス(1)
会話の場で人間関係を切り分けることについて
第8回[対面/face to face]:第3章:敬語とポライトネス(2)
敬語と距離感について
第9回[対面/face to face]:第4章:距離とポライトネス(1)
「人を呼ぶこと」と「ものを呼ぶこと」の語用論
第10回[対面/face to face]:第4章:距離とポライトネス(2)
呼称と指示語について
第11回[対面/face to face]:第5章:ポライトネスのコミュニケーション(1)
会話のスタイル・言語行為・文化差について
第12回[対面/face to face]:第5章:ポライトネスのコミュニケーション(2)
言語の形式と機能について
第13回[対面/face to face]:第6章:終助詞の意味とポライトネス
話者が直観的にしていることについて
第14回[対面/face to face]:歴史語用論概説
歴史語用論の射程の方法論について、これまでの授業のまとめに加え、レポート等、課題に対する講評や解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
日常生活における人々のコミュニケーションを観察するフィールド・ワークを実践します。自分の生活の中の会話の分析をします。レポートの課題については、ワークショップの形で考えていきたいと思います。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書として、以下の本を使いますので、各自、購入しておいてください。
滝浦真人(2008)『ポライトネス入門』(研究社)
参考書References
椎名美智(2022)『「させていただく」の使い方ー日本語と敬語のゆくえ』(角川新書)
「ポライトネス」「語用論」「コミュニケーション論」といったタイトルのついた本は参考になります。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート80%、平常点(提出物等)20%で評価します。学期末のレポート以外に、学期中に教員が提案したテーマについて提出された課題レポートは加点の対象になります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業で使ったPPT資料は、授業後に学習支援システムにアップする予定ですので、それを参考にしてください。授業中はスクリーンの内容をノートにとることよりも、授業の内容に集中してください。講義中心の一方通行の授業になりがちなので、テーマにそって議論できるチャンスを毎回作ります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。
その他の重要事項Others
オフィスアワーは木曜日4限です。事前に予約メールをください。
「社会言語学」も履修すると、さらに広い言語観を身につけることができるようになります。