文学部Faculty of Letters
LIT300BC(文学 / Literature 300)日本文芸研究特講(13)児童文芸ASpecial Study of Japanese Literary Arts (13) A
三井 喜美子Kimiko MITSUI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A2697 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y404 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 2~4 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 日本文学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Course Outline: The aim of the course is for students to be able to understand the history and significance of Japanese children’s literature. Students will create a short children’s story and have an evaluation session.
Learning Objectives: At the end of the course, students will be able to understand the major Japanese children’s literature from the Meiji era to the present. Students will read aloud Iwaya Sazanami’s Koganemaru. Students will also create an original children’s story and exchange opinions in an evaluation session.
Learning Activities Outside of the Classroom: Before each class session, students are expected to read the works discussed in the lecture. After class, they are to post their comments on Hoppii and confirm their attendance. During the course, students must create their own children’s story and evaluate their classmates’ works. The expected time of preparation and review for class is 2 hours per session.
Grading Criteria/Policy: Participation (attitude and comments) (40%); creation of children’s short story (20%); evaluation of classmates’ works (20%); short essay (20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本児童文学について総論的に歴史や意義を理解する。各論的には、明治期における巌谷小波の業績とその意義、翻訳児童文学の影響、大正期における「赤い鳥」の果たした役割、昭和期における戦前戦後の日本児童文学の諸相等について理解する。短編児童文学を創作し、合評会を行う
【到達目標】明治から現代に至る日本の児童文学史の代表的な作品を理解することができる。巌谷小波「こがね丸」を音読すること。児童文学の創作をし、合評会で意見交換をすることができる。
【授業時間外の学習】講義で扱う作品を事前に必ず読むこと。講義後の感想を必ずhoppiiに投稿し出席確認すること。児童文学短編を創作し相互評価すること。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
到達目標Goal
明治から現代に至る日本の児童文学史の代表的な作品を読んで感想を意見交換することができる。明治期の児童文学は、巌谷小波・翻訳小説を中心に特徴を捉えることができる。小波の「こがね丸」は日本児童文学史の始まりとされている作品であるので、必ず読了すること。特に、声に出して読むこと。大正期においては、雑誌「赤い鳥」の果たした役割を理解することができる。昭和期の児童文学については、現代の児童文学の多様性を捉えることができる。また、代表的な作家の業績をとらえることができる。実際に児童文学の創作をし、Hoppiiのシステムを使って相互評価することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義。大学の指示に則り、状況に応じてオンラインも活用する。対面かオンラインかは随時学習支援システムで伝達する。
講義内容に即した関連作品を毎回読むこと。児童文学の創作を提出し、相互評価をすること。Hoppiiの授業内掲示板に授業後の感想を書き、講師とコミュニケーションをとると同時に、出席確認をすること。
具体的な授業の準備や課題など、詳細は授業支援システムで確認すること
・授業の初めに、前回の授業で提出された感想(リアクションペーパーに代わるHoppiiの投稿)からいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行い、さらなる議論に活かす。
・課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:授業の進め方について
児童文学の領域について
現代児童文学をどう捉えるか、現代の児童文学の多様さについて視野を広げる
第2回[対面/face to face]:明治期の児童文学
巌谷小波の功績
第3回[対面/face to face]:小波の「こがね丸」
ここまでに作品を読了しておくこと
児童文学の面白さとは
「こがね丸」の面白さについて理解することを通して、日本児童文学の出発を考えることができる
第4回[対面/face to face]:翻訳児童文学
「小公子」と「十五少年」を中心に翻訳児童文学の特性を理解する。特に文体の特徴を捉えることができる
第5回[対面/face to face]:大正期の児童文学
御伽噺から童話へどのように変化していったか理解することができる
第6回[対面/face to face]:小川未明「赤い船」その他
情緒性と文体の特徴を理解することができる
第7回[対面/face to face]:小川未明「赤いろうそくと人魚」
作品の評価を巡って、児童文学史における未明作品の価値を理解することができる
第8回[対面/face to face]:「赤い鳥」の功績
赤い鳥運動と大正デモクラシーについて理解することができる
第9回[対面/face to face]:鈴木三重吉の児童文学観について
文壇作家の児童文学
文壇作家の作品を読み、その特性を理解することができる
第10回[対面/face to face]:浜田廣介の作品と作家像
「泣いた赤鬼」を中心に
廣介童話といわれる作風の特徴を理解することができる
童心主義とは何かを理解する
第11回[オンライン/online]:創作の相互評価と合評会
実作した作品を読み合い、感想を出し合う。ベスト作品を選定する。
第12回[対面/face to face]:豊島与志雄その他
夢を書くということについて考える
大人の文学と子どもの文学その1
第13回[対面/face to face]:千葉省三その他
創作集について
子どもを描くということについて考える
第14回[対面/face to face]:坪田譲治その他
大正から昭和へ作品の変化を理解することができる
大人の文学と子どもの文学その2
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義で扱う作品を事前に必ず読むこと。
講義後の感想を必ずHoppiiに投稿し出席確認をとること。
児童文学短編を創作すること。
合評会をして作品評価をすること。Hoppiiの相互評価を活用する予定
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
各作家の短編集
小川未明・浜田広介・坪田譲治及び赤い鳥傑作集は文庫本で必携のこと
参考書References
明治の児童文学 大正期の児童文学 現代児童文学
『児童文学入門』(関口安義著 中教出版 2200円)『アプローチ児童文学』(関口安義編 翰林書房 2000円)
成績評価の方法と基準Grading criteria
学習支援システム(ホッピー)の授業内掲示板に毎回感想を投稿し、教員とコミュニケーションをとること。感想の投稿をもって出席とする
平常点(授業への参加態度と授業感想)40%
児童文学(掌編)の創作20%と合評20%
期末レポート20%
出席は開始10分までを認める
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生とのコミュニケーションを大事にすること。
学生同士の交流を取り入れること。
スクリーンを活用して、映像や音声による資料の提示も積極的に導入する予定。
その他の重要事項Others
創作は学習支援システムの相互評価を活用する。