文学部Faculty of Letters
LIT200BC(文学 / Literature 200)日本文芸研究特講(4)近世BSpecial Study of Japanese Literary Arts (4) B
齊藤 千恵Chie SAITO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A2670 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市Y-Y804 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | 2~4 |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 2~4 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 日本文学科 |
他学科公開科目 | ○ |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Course Outline: This lecture course is about Kanadehon Chūshingura (The Treasury of Loyal Retainers) and derivative works. The historical incident of the revenge of the forty-seven rōnin of Akō is widely known, and was adapted for the stage from early on. One of the most successful stage productions was Kanadehon Chūshingura. Originally a puppet play (ningyō jōruri), it was soon performed on the kabuki stage, and many derivative works were born in various other genres. This trend has continued to the present day, and many novels, TV dramas, and movies have been produced on the same theme.
Learning Objectives: At the completion of this course, students will:
1. understand the characteristics of the ningyō jōruri and kabuki versions of Kanadehon Chūshingura;
2. will be able to analyze works derived from Kanadehon Chūshin- gura;
3. will have learned how to enjoy and savor ningyō jōruri, kabuki, ukiyoe, early modern novels, rakugo, etc.
4. will understand the evolution of Chūshingura as a cultural phenomenon, which still retains its relevance today.
Learning Activities Outside of the Classroom: Students are required to read the handouts and use them for preparation and review. About 4 assignments are to be done outside of class. Before each class meeting, students will be expected to spend 1 hour to understand the course content. The standard learning and review time after each class is 3 hours.
Grading Criteria/Policy: Performance in class (reaction papers): 40%. Short assignments (4): 60%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「忠臣蔵」とその周辺文化について学ぶ。
赤穂義士の討ち入り事件は広く世に知られ、早くから舞台化も行われた。なかでも大ヒットしたのは、「仮名手本忠臣蔵」である。人形浄瑠璃として作られ、すぐに歌舞伎化されたこの作品は、さまざまなジャンルの「忠臣蔵もの」作品を生み出す母体となった。その流れは今日まで続き、「忠臣蔵」を扱った小説、テレビドラマや映画なども多く作られている。本講義では、「忠臣蔵もの」作品が生まれる母体となった「仮名手本忠臣蔵」と、その派生的作品をいくつか採り上げ、忠臣蔵文化の拡がりを学ぶ。
到達目標Goal
①人形浄瑠璃・歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の特色を学び、日本人を魅了し続けた芸能について深く理解する。
②「仮名手本忠臣蔵」から派生した「忠臣蔵もの」の作品を分析できる。
③人形浄瑠璃・歌舞伎・浮世絵・近世小説・落語などに触れ、その楽しみ方、味わい方を身につける。
④現代にも通じる「忠臣蔵」文化の始原のあり様を理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式を基本とし、質問・意見はリアクション・ペーパーを用いて募る。また、半年間で4回程度、小課題の提出を求める。リアクション・ペーパー及び小課題については、授業中にフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:導入・時代背景
物語の生み出された土壌と、史実の赤穂事件について理解を深める。
第2回[対面/face to face]:人形浄瑠璃と歌舞伎
人形浄瑠璃と歌舞伎の芸能としての特性を理解し、『仮名手本忠臣蔵』が生み出されるまでの流れを知る。
第3回[対面/face to face]:「仮名手本忠臣蔵」①
判官の無念の死はどのように引き起こされたのか。『仮名手本忠臣蔵』に描かれた事件の真相に迫る。
第4回[対面/face to face]:「仮名手本忠臣蔵」②
勘平はどのようにして追い詰められ、早すぎた死を選ぶのか。運命に翻弄された男女の悲恋を味わう。
第5回[対面/face to face]:「仮名手本忠臣蔵」③
大星家と加古川家の関係を考える。本蔵の死によってもたらされたものを知る。
第6回[対面/face to face]:「仮名手本忠臣蔵」④
敵討を支える登場人物たちの動きから、上演の問題点を理解する。
第7回[対面/face to face]:さまざまな「忠臣蔵もの」
「忠臣蔵」から派生した作品の諸相に触れる。
第8回[対面/face to face]:歌舞伎「東海道四谷怪談」①
作品の成り立ちと初演時の上演形態から、「忠臣蔵」との関わりを読み解く。
第9回[対面/face to face]:歌舞伎「東海道四谷怪談」②
鶴屋南北の表現手法と演出技法に触れ、作品の魅力に迫る。
第10回[対面/face to face]:「忠臣蔵もの」の浮世絵
「忠臣蔵」を描いたさまざまな浮世絵に触れ、その面白さを知る。
第11回[対面/face to face]:「忠臣蔵もの」の草双紙
「忠臣蔵」のパロディ絵本を読み解く。
第12回[対面/face to face]:「忠臣蔵もの」の滑稽本と劇書
評論『忠臣蔵偏痴気論』『古今いろは評林』を読む。
第13回[対面/face to face]:「忠臣蔵もの」の舌耕文芸
落語『中村仲蔵』『四段目』の面白さを味わう。
第14回[対面/face to face]:まとめ 「忠臣蔵もの」のゆくえ
「忠臣蔵もの」文芸の特質を考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布資料をよく読み、予習・復習に生かすこと。
授業外に提出課題を課すことがある。
本授業の準備時間は1時間程度、復習時間は平均して3時間程度とする。
最近多く配信されている古典芸能の映像を鑑賞したり、ネット公開されている各種関連資料を閲覧してみるなど、積極的に見聞を広めてほしい。
テキスト(教科書)Textbooks
資料を配布する。
参考書References
『仮名手本忠臣蔵を読む』(服部幸雄編、吉川弘文館、2008)
『新潮日本古典集成 浄瑠璃集』(土田衞校注、新潮社)
『新編日本古典文学全集 浄瑠璃集』(鳥越文蔵ほか校注・訳、小学館)
その他、講義中にも参考書・URL等を紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(リアクションペーパーへの取り組み):40%
小課題(×4回):60%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Hoppiiを活用するため、スマートフォン・タブレット等を用意してほしい(ただし、何らかの事情で利用できない学生にも適宜配慮します)。
その他の重要事項Others
オフィスアワーは設けないが、質問等は授業後およびリアクションペーパーで受け付ける。