デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
CUA100NA(文化人類学・民俗学 / Cultural anthropology 100)文化人類学(2019年度以降入学生)Cultural Anthropology
阿部 朋恒Tomohisa ABE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | B2010 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | ○ |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) |
建築学科 基盤科目 人文社会系 |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) |
建築学科 基盤科目 人文社会系 人文分野 |
カテゴリー(招聘学科)Category | SD |
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Outline (in English)
Armed with the knowledge that people's way of thinking and way of life diversifies through deepened understanding of different cultures, we explore opportunities to relativize common ideas and values and look back on them. In this course, we will learn useful points and concrete examples in this area by referring to methodologies developed in the field of cultural anthropology.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
異文化への理解を深めることを通じて、ものの考え方や暮らし方が多様であることを知る。自分にとって当たり前だった発想や価値観を相対化し、見つめなおす契機を探る。それはこれからの時代を生きるために役立つ訓練になるだけでなく、それ自体がこのうえなく楽しいことでもある。この授業では、世界各地の具体的な事例と、これまでに文化人類学の領域で培われてきた方法論を参照しながら、そのための糸口をできるだけ多くつくることを目指す。
到達目標Goal
テーマごとに文化人類学の基礎的な考え方を知り、併せてフィールドワークにもとづく良質な民族誌に触れることで、異文化を深く理解するための方法を学ぶ。また、身の回りで生じる出来事やメディアを通じて知る世界各地の記事について、その背景へと一歩踏み込んで理解するための粘り強い思考を身に付けることを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP4」に関連
デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
2023年度の授業はGoogle Classroomを利用してのオンデマンド資料配信方式で実施する。受講生にはオンライン上で公開される授業動画を各自視聴したうえで簡単なコメントを返却していただき、これをもって出席確認を行う。また隔週でZoomを利用してオンライン相談窓口を開設し、メールと併せて質問や要望を受け付ける。
各回授業は、パワーポイントおよびレジュメ資料にもとづく講義形式で実施する。各回授業ごとにテーマを設定し、必要に応じて映像資料なども交えながら関連する方法論と事例を解説していく。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:イントロダクション
授業のねらいと進め方、成績評価の方法について説明する。
2[オンライン/online]:文化人類学のなりたち
文化人類学という学問の歴史と、時代ごとに果たしてきた意義を学ぶ。
3[オンライン/online]:フィールドワークと民族誌
人類学と社会科学における他の学問領域との方法論的な特徴の差異を確認する。
4[オンライン/online]:環境と生業
世界のさまざまな地域の環境と、それに適応して暮らす人々の生活の多様性を知る。
5[オンライン/online]:贈与と経済
貨幣を介さない交換の意味を学び、経済合理的な思考の有効性を捉え直す。
6[オンライン/online]:儀礼と宗教
さまざまな世界観に即した儀礼を知り、その役割を考える。また、われわれの身の回りにある儀礼的行為とのつながりを考える。
7[オンライン/online]:儀礼と宗教
宗教と世俗の境界について整理し、宗教とは何かを考える。
8[オンライン/online]:病(やまい)
各地の伝統医療・民族医療と近代医療との関係を学び、人が癒されるとはどういったことなのかを考える。
9[オンライン/online]:家族・親族・婚姻
家族と親族の範囲と役割、婚姻にまつわる規則の多様性について学ぶ。
10[オンライン/online]:エスニシティ
「人種」「民族」「先住民」などにまつわる現象を考えるための方法を学ぶ。
11[オンライン/online]:コミュニティ
地縁、血縁にもとづく関係からインターネットで結びつく関係まで、さまざまな社会関係を包括して理解する視座を学ぶ。
12[オンライン/online]:移動と文化
ヒト、モノ、情報の流動性が高まる今日的な状況における「文化」とは何かを考える。
13[オンライン/online]:まとめ
授業内容の総括と、期末試験についての説明を行う。
14[オンライン/online]:試験
筆記形式(選択問題および論述問題)の期末試験を実施する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
新聞や雑誌のニュースに関心を払い、遠くの国や地域で生じた出来事であっても少しの時間を割いて考えてみること。また、身の回りで生じるさまざまな出来事について、異なる立場にある人の見方を想像してみること。その際、文化人類学の考え方を応用するとどのような発見があるのかを意識してほしい。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特に指定しない。ただし、毎回の授業で関連する文献を紹介するので、各自の関心に合わせて読み進めてほしい。
参考書References
『文化人類学キーワード[改訂版]』山下晋司・船曳建夫(編)有斐閣、2008年。
上記の他にも、毎回の授業で関連する基礎文献を紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への出席率およびリアクションペーパーによる平常点(40%)、筆記形式の期末試験(60%)により評価する。なお、期末試験は紙媒体の資料のみ持ち込み可とする。期末試験への実地参加が難しい受講生には、オンラインで受験が可能な代替試験を用意する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
オンデマンド方式の動画配信について、公開時期や要望への対応の遅れが生じたほか、音声の強弱のむらや動画が冗長になるなどの課題が多々浮かび上がった。このほかにも、対面できないため伝えられない要望もあったかと思う。これらを踏まえ、今学期は機器の取り扱いに習熟する、授業時間外に寄せられる連絡にも柔軟に対応する、各回授業には過剰な内容を詰め込みすぎないよう配慮するなど、オンライン環境に適した授業づくりに努めたい。
また、オンライン化に伴って例年になく課題に追われるなど困難な状況に置かれた受講生も少なくないようだった。課題要求についても過大にならないよう配慮したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業配信ではGoogle Classroom、リアルタイム相談窓口ではZoomミーティングの利用を予定している。このため、インターネット環境を整えたうえで受講の望んでほしい。
その他の重要事項Others
学生の理解度に応じて、授業計画の内容や順序を変更する場合がある。