通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
HSS100TA(健康・スポーツ科学 / Health/Sports science 100)健康・スポーツ科学概論(スポーツコーチングの基礎)(後期メディア)Physical Education(Lecture)
荒井 弘和
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | 60007 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 荒井 弘和 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 後期メディア |
期間Period | 後期 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
(Course outline)The theme of the class is to acquire the qualities and abilities required of physical education and sports coaches.(Learning Objectives) This class is based on the textbook "Kokoroe for Becoming a Good Coach" (Baifukan), based on this model core curriculum. The students will be able to understand and utilize the following sections of the text: 'Chapter 1: Coaching Philosophy', 'Chapter 2: Competence for Oneself or Others: Self-Control and Communication', 'Chapter 3: Training Minimums', 'Chapter 4: Athlete Health', 'Chapter 5: On-Site Management' and 'Active Learning,' and use them in their coaching practice.(Learning activities outside of the classroom)The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.(Grading Criteria /Policy)The final exam (report exam), which corresponds to the course objectives, will assess 100%. There will be no mid-term assignment (mid-term report).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
授業のテーマは、体育・スポーツのコーチが求められる資質能力を習得することです。
到達目標Goal
わが国のスポーツ界では、体罰などのハラスメントが長く横行していたと言われます。2012年に大阪の市立高校において、バスケットボール部の顧問教諭の体罰によって、バスケットボール部員が自死した事件に端を発し、文部科学省に「スポーツ指導者の資質能力向上のための有識者会議」が設置されました。その後2016年に、日本スポーツ協会 (当時は日本体育協会) は、コーチに求められる資質能力を確実に習得するために必要な内容として「モデル・コア・カリキュラム」を提示しました。
この授業では、このモデル・コア・カリキュラムに基づいて作成されたテキスト「グッドコーチになるためのココロエ」(培風館) を元に行います。テキストの「第1章 コーチングの理念・哲学」「第2章 対自分力と対他者力:セルフコントロールとコミュニケーション」「第3章 トレーニングのミニマム」「第4章 アスリートの健康」「第5章 現場のマネジメント」「アクティブ・ラーニング」を理解し、コーチングの実践に活用できるようになることを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:DP5」「日本文学科:DP3」「史学科:DP1, DP3」「地理学科:DP1」「経済学科:DP5」「商業学科:幅広い教養」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では、日本スポーツ協会のモデル・コア・カリキュラムに基づいて作成されたテキスト「グッドコーチになるためのココロエ」(培風館) を元に行います。モデル・コア・カリキュラムは、大きく「人間力」に関する部分と「知識技能」に関する部分に分けられます。「人間力」は、「思考・判断」(コーチングの理念・哲学) と「態度・行動」(対自分力と対他者力) から構成され、「知識技能」は「トレーニング科学」(トレーニングのミニマム)、「スポーツ医・科学」(アスリートの健康)、「現場における理解と対応」(現場のマネジメント) から構成されます。
以上の内容を習得することによって、現代社会においてコーチが果たす役割を具体的に考え、適切なコーチングを実践できるようになることを目指します。
この授業は、コーチングに関心のない学生にも履修を勧めます。コーチが身につけるべき資質能力は、仕事や日常生活にも役立つためです。
なお、小テストに対する自動採点の結果をもって、受講生へのフィードバックに代えます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:ガイダンス/第1章 コーチングの理念・哲学
「はじめに・あとがき」「1-1 日本のコーチングの今」を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
2[オンライン/online]:第1章 コーチングの理念・哲学
「1-2 多様なコーチング文脈」「1-3 コーチに求められるもの」「1-4 コーチの学び」を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
3[オンライン/online]:第2章 対自分力と対他者力:セルフコントロールとコミュニケーション
「2-1 コーチのセルフコントロール」(前半)を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
4[オンライン/online]:第2章 対自分力と対他者力:セルフコントロールとコミュニケーション
「2-1 コーチのセルフコントロール」(後半)を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
5[オンライン/online]:第2章 対自分力と対他者力:セルフコントロールとコミュニケーション
「2-2 コーチのコミュニケーション」(前半)を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
6[オンライン/online]:第2章 対自分力と対他者力:セルフコントロールとコミュニケーション
「2-2 コーチのコミュニケーション」(後半)を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
7[オンライン/online]:第2章 対自分力と対他者力:セルフコントロールとコミュニケーション
「2-3 コーチングとリーダーシップ」「2-4 多様な思考法に基づくコーチング」「2-5 運動部員の進路・キャリアデザイン」を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
8[オンライン/online]:第3章 トレーニングのミニマム
「3-1 スポーツトレーニングの基本的な考え方」「3-2 体力トレーニング」「3-3 技術トレーニング」を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
9[オンライン/online]:第3章 トレーニングのミニマム
「3-4 メンタルトレーニング」を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
10[オンライン/online]:第4章 アスリートの健康
「4-1 食事と栄養、サプリメント」「4-2 アスリートの休養・睡眠」「4-3 アンチ・ドーピング」を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
11[オンライン/online]:第5章 現場のマネジメント
「5-1 発育発達に合わせたコーチング」「5-2 女性アスリートのコーチング」を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
12[オンライン/online]:第5章 現場のマネジメント
「5-3 障害のある人のコーチング」を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
13[オンライン/online]:第5章 現場のマネジメント
「5-4 コーチングにおけるリスクマネジメント (体罰・ハラスメント)」「5-5 運動部活動の外部指導者を探す・活用する」「5-6 運動部活動顧問の役割と負担」を理解し、コーチングの実践に活用できるようになる。
14[オンライン/online]:まとめ
これまでの授業内容を復習し、コーチングの実践で確実に活用できるようになる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
平野裕一・土屋裕睦・荒井弘和 (編)「グッドコーチになるためのココロエ」培風館
参考書References
日本スポーツ協会 (編)「リファレンスブック」日本スポーツ協会
PHP研究所 (編)「実践!グッドコーチング」PHP研究所
PHP研究所 (編)「実践!グッドコーチング ジュニア指導編」PHP研究所
荒井弘和 (編著)「アスリートのメンタルは強いのか?―スポーツ心理学の最先端から考える―」晶文社
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業の到達目標と対応した期末試験 (リポート試験) で100%評価します。中間課題 (中間リポート) は行いません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・「とても知りたい分野でしたので、受けて良かったです」
→スポーツ指導に関わっている方々から、同様のコメントをいただいております。ありがたいことです。
・「先生の熱意が伝わってくる分かりやすい授業だった。レジュメも詳細に作られていた。実例も豊富にあげてくださっていた。他の資料も豊富に使われていた。『クロスロード』もとても興味を持てる内容だった。『柔』の熱唱も素晴らしかった。次はリアル講義で受講したいです」
→熱意には絶対の自信を持って授業を担当しましたので、素直に嬉しく思います。次はリアル講義でお会いしましょう。
・「緊張されてようで、時々『噛んで』いるときがあった。下を向いてテキストに目を落とし続けているように思える場面がしばしばあった」これはおっしゃるとおりです。滑舌の悪さは自分でも痛感しましたので、あれから努力を重ねました。今は大幅に改善しています。次の機会を楽しみにしてください。
・「スポーツという枠組みを超えたマネジメント、人材育成と言った視点はビジネスマンにとってもプラスになる内容であったと思います。その中でも私たちが良く知っているスポーツ選手の引用などで興味を持つことが出来ました」
→嬉しい感想です。皆さんのビジネス場面でのご経験を教えていただき、それをスポーツ場面に活かす機会があればと願っています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ありません。