通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
ECN300TG(経済学 / Economics 300)ファイナンス論Ⅰ/現代ファイナンスA(前期メディア)Finance Theory I/Finance A
山嵜 輝
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | 56019 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 山嵜 輝 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory | 前期メディア |
期間Period | 前期 |
定員Capacity | - |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
This course offers an introduction to finance theory to students who start learning finance. It has three objectives: (1) To provide students with fundamental knowledge of financial transactions, securities, and financial markets. (2) To give students basic tools for analyzing securities such as government bonds, corporate bonds, and stocks. (3) To provide students with an introductory asset pricing theory for evaluating the present values of uncertain future cash flows.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
金融・証券市場の基礎知識および債券と株式を対象とした証券分析がテーマとなります。
到達目標Goal
本授業では、初めてファイナンスを学ぶ学生を対象にファイナンス理論の入門的な内容を講義します。主なテーマは、金融・証券市場の基礎知識と債券・株式の計量分析です。授業の到達目標は、①金融・証券市場の基礎知識を習得する、②株式と債券のしくみを理解し、基本的な計量分析や価格評価ができる、③初等的な確率論をもちいて不確実な将来キャッシュフローの評価手法を説明することができる、の3つになります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:DP3,DP5」「日本文学科:DP1,DP2」「史学科:DP1」「地理学科:DP1,DP2,DP3」「経済学科:DP1,DP4,DP5」「商業学科:会計学・ファイナンス」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
金融・証券市場の概観や基礎用語を紹介した後に、金融商品の現在価値の考え方や株式・債券の基本的な分析手法を解説します。分析に必要な数学の解説は適宜行いますが、中学・高校のごく簡単な数学の知識(2次方程式、1次関数や2次関数のグラフ、べき乗・平方根・文字式の計算など)は予備知識として必要です。授業の方法は、講義形式で行います。スライドを事前に準備しますので、講義内容に合わせて参照してください。また、適宜ホワイトボードに板書をしますので、必要に応じてメモをとるようにしてください。計算例題では電卓(関数電卓やエクセルなどの表計算ソフトでも可)を使いますので用意してください。
中間課題に対しては、①採点もしくは個別評価・添削、②全体講評、③模範解答や優秀リポート等の掲示、のうちいずれかを実施します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第01回[オンライン/online]:「金融・証券市場の概観」
金融・証券市場の分類、機能、店頭取引と取引所取引、部門別資金過不足などについて概説します。
第02回[オンライン/online]:「本邦の債券市場」
債券の種類、発行形態、国債市場と社債市場、発行市場と流通市場などについて講義します。
第03回[オンライン/online]:「本邦の株式市場」
株式の種類、株式の保有構造、売買のしくみ、発行市場と流通市場などについて講義します。
第04回[オンライン/online]:「キャッシュフローと現在価値(1)」
キャッシュフローの概念を矢印図をもちいて把握する方法、将来価値、現在価値、複利の概念について講義します。
第05回[オンライン/online]:「キャッシュフローと現在価値(2)」
付利期間、連続複利、割引率の概念、連続複利でもちいられるネイピア数について講義します。
第06回[オンライン/online]:「債券分析入門(1)」
利付債と割引債の価格計算、債券投資の収益率、パーレートの概念について講義します。
第07回[オンライン/online]:「債券分析入門(2)」
スポットレートとフォワードレートの概念について講義します。
第08回[オンライン/online]:「債券分析入門(3)」
金利の期間構造、イールドカーブの決定仮説、イールドカーブの間の関係について講義します。
第09回[オンライン/online]:「債券分析入門(4)」
債券投資のリスク、債券のリスク分析、デュレーションによる債券価格の近似方法について講義します。
第10回[オンライン/online]:「債券分析入門(5)」
債券の信用リスクと格付けについて概説した後に、社債分析で必要な確率の基礎知識(事象、確率測度、確率変数、期待値など)について講義します。
第11回[オンライン/online]:「債券分析入門(6)」
社債価格の評価手法、企業の経験的デフォルト率、インプライド・デフォルト率について講義します。
第12回[オンライン/online]:「株式分析入門(1)」
株価評価モデルである配当割引モデル(ゼロ成長モデル、定率成長モデル)について講義します。
第13回[オンライン/online]:「株式分析入門(2)」
株価評価のための財務分析を概説した後に、配当割引モデルによる株式分析について講義します。
第14回[オンライン/online]:「株式分析入門(3)」
株価評価モデルであるフリーキャッシュフロー割引モデルと残余利益モデルについて講義します。
第15回[オンライン/online]:「株式分析入門(4)」
PER、PBR、配当利回り、益利回り、企業価値EBITDA比率などの株式投資尺度について講義します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
スライド資料の復習を十分に行って下さい。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
スライド以外には特に指定しません。
参考書References
『新・証券投資論Ⅱ(実務篇)』(伊藤敬介他著、日本経済新聞出版社、2009年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は中間リポート40%、リポート試験60%の合計100%です。ただし、単位取得のためには中間リポートの提出は必須となります。リポートの内容によってメディアの授業(小テストを含む)の理解度を確認し、成績評価を決定します。したがって、メディア授業の理解と小テストへの取り組みが何よりも肝要となります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「ファイナンスは難しい学問である」との印象を持っている学生が多いようですが、基礎からしっかりと学べる講義となっています。現代の経済・経営を理解するためには必須の内容なので、みなさんの積極的な受講を期待しています。
その他の重要事項Others
担当教員は、民間金融機関及び中央銀行において、証券投資や金融市場調査などの金融実務に通算14年間携わりました。授業では、実際の金融ビジネスとファイナンスの基礎理論の関わりをわかり易く解説します。