通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
ART200TC（芸術学 / Art studies 200）日本文芸研究特講・音楽芸能史（夏期スクーリング）Special Study of Japanese Literary Arts
本塚 亘
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 本塚 亘 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 夏期 |
| 期間Period | 2群午後 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Outline: In this class, we will study the music as it appears in classical literary works, while overviewing the ancient and medieval history of Japanese music, mainly gagaku (court music). We will objectively watch "Japanese music" in relation to foreign cultures and consider its universality and uniqueness.
Goal: Students should deepen understanding of the followings by the end of the course.
- Basic of Japanese ancient and medieval music history.
- The accurate depiction of music in classical literary works.
- The relationship between Japanese and foreign music.
- The universality and uniqueness of Japanese music.
Learning activities outside of classroom: Since this is a short-term intensive course, no study time is assumed between each class.In accordance with the standard out-of-class time of 4 hours each.
Preparation for the musical studies is not required, but it is also effective to use the reference books introduced in Japanese. And, please use the library or other sources to research any questions or points of interest.
Grading Criteria / Policies: In accordance with the above Goals, the following two will be scored.
- Reaction Papers 50.
- In-class final exam 50.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業では、主に雅楽を中心とする日本音楽の古代・中世史について概観しながら、古典文学作品の中に表れる音楽描写について学んでいきます。「日本の音楽」を外来文化とのかかわりの中で客観的に捉え、その普遍性と特殊性について考えてみましょう。
到達目標Goal
・日本音楽史（古代・中世）の概要について理解することができる。
・古典文学作品に表れる音楽描写について理解することができる。
・日本の音楽と外来文化との関係性についての理解が深まる。
・日本の音楽の普遍性と特殊性について考察を深めることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義形式。音源や映像などの鑑賞を含みます。毎時リアクションぺーパーの提出を求める。リアクションペーパーについてのフィードバックは授業中に行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：雅楽の成立概観「日本の音楽」とは？
《越殿楽》を鑑賞し、雅楽（管絃）に用いられる楽器や楽譜、演奏形式について考えます。また「日本の音楽とは何か」という本講義の問題意識を共有します。
第2回[対面/face to face]：雅楽の機能
古代の日本の音楽制度とその機能について学びます。また、東大寺大仏開眼供養会、及びその歴史的背景について考えます。
第3回[対面/face to face]：雅楽の楽器と楽理
正倉院の楽器を中心に日本の様々な伝統楽器について学び、そのルーツについて考えます。また日本で伝統的に用いられる音楽理論のルーツについても考えます。
第4回[対面/face to face]：日本の在来音楽
在来音楽である国風歌舞、特に東遊（あずまあそび）について学びます。
第5回[対面/face to face]：舞楽
左舞と右舞の違いや、その成立背景について学びます。
第6回[対面/face to face]：管絃
舞楽との違い、および御遊（ぎょゆう）の演奏形式などについて学びます。
第7回[対面/face to face]：催馬楽（さいばら）
『源氏物語』に多出する催馬楽（さいばら）の表現と機能について学びます。
第8回[対面/face to face]：雅楽の伝承
古楽譜や説話などを通して、音楽の伝承方法とその意味について学びます。
第9回[対面/face to face]：仏教音楽との関係
雅楽と仏教音楽との密接な関係について理解を深めます。
第10回[対面/face to face]：越殿楽の系譜
改めて《越殿楽》に関連して、中世以降の「うた」と「音楽」の変遷について考えます。
第11回[対面/face to face]：平家語り
平家語りについて学び、雅楽や声明から受けた影響について考えます。また国外の語り物文化との関係について学び、語り物芸能の普遍性について考えます。
第12回[対面/face to face]：試験と総括
授業内試験、およびまとめと解説。試験は記述式、持込可とします。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
短期の集中授業であるため、各回の予習・復習時間を指定しません。大学設置基準に鑑みた場合の標準の予習・復習時間は各2時間とされています。
音楽の知識に関する予習は必須としませんが、下記【参考書】の『日本音楽基本用語辞典』などを活用することも有効です。また、図書館などを利用して、疑問点や興味を持った点について調べてみてください。
テキスト（教科書）Textbooks
プリントを配布する。
参考書References
岸辺成雄『古代シルクロードの音楽』（講談社、1982）
平野健二ほか編『日本音楽大事典』（平凡社、1989）
『日本音楽基本用語辞典』（音楽之友社、2007）
遠藤徹『雅楽を知る事典』（東京堂出版、2013）
その他、授業時に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
【到達目標】に照らして以下の2 項目を評価の対象とする。
・リアクションペーパー 50%
・授業内試験 50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業内容の理解度に不安を感じる方は、上記【到達目標】を目安にご対応ください。授業の性質上専門的な述語を用いることがありますが、学生のみなさんには、短期間の授業でそれらのすべてについて理解することを求めるわけではありません。また研究上未解明の課題についても取り扱いますが、それらの課題について、授業では必ずしも「正解」を提示できない場合があります。
（2018年度授業時の独自アンケートによる気づき）
その他の重要事項Others
オンライン授業になった場合Zoomを使用してリアルタイムで実施する予定です。