人文科学研究科Graduate School of Humanities
BSP500B7(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 500)日本語論文作成実習ⅡAcademic Writing in Japanese II
山中 玲子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | X1051 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-基幹科目 |
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Outline (in English)
The aim of this class is to acquire the knowledge and skills necessary to write a dissertation in Japanese.
Students will learn vocabulary and expressions appropriate for academic writing, and how to use conjunctions and paragraphs correctly to clarify logical development. Writing essays is a study outside of class time.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では日本語の文章を多く読み、受講生には多くの作文を書いてもらい、添削していきます。自分の研究内容について論文を書く力を身につけることが目的です。
到達目標Goal
①論文にふさわしい語彙や文体を身につけ、②各自の論文作成に必要な表現を数多く知り、③わかりやすい論理展開ができるよう、接続詞の使い方や段落等も学んで、自分の研究内容を日本語で的確に述べることができるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
作文をメール(添付ファイル)で提出してもらい、添削してそれぞれに返すとともに、授業ではみなさんの文章から「よくある間違い」をピックアップして説明します。作文の準備として授業中にディスカッションをおこなうこともあります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:論文にふさわしい表現を確認する
春学期の復習も兼ねて、論文にふさわしい表現を確認。宿題は、学習した表現を使った短文作り。
第2回[オンライン/online]:論文にふさわしい表現―短文の添削とフィードバック
提出された短文を材料に、文法的な誤りや、使えるケース・使えないケースを確認。
第3回[オンライン/online]:文章の論理構造① 接続語の整理
論理的な文章を書くために、文と文を適切な接続語でつなぐ練習をする。
第4回[オンライン/online]:文章の論理構造② 練習問題
前回の続き。練習問題を用いて、文章の論理構造を確認する作業も行う。
第5回[オンライン/online]:文章の要約とコメント
前期よりも長い文章を読み、内容を要約したうえでコメントを付ける。
第6回[オンライン/online]:文章の要約とコメント―要約例の添削とフィードバック
受講者の要約例とコメント例を材料に、間違えやすい表現のチェックをし、要約文やコメントのブラッシュアップをめざす。
第7回[オンライン/online]:統計資料を見て書く
表やグラフに基づいてことがらを述べる際の表現を学ぶ。
第8回[オンライン/online]:絵や写真を見て書く
目の前にある絵や写真から見て取れることを書く際の表現(特に文末表現)を学ぶ。
第9回[オンライン/online]:比較して書く① ディスカッション
複数の事象を比べてその内容を叙述し、優劣や順位を述べる文を書くため、材料となる資料を用いて討議し、意見の相違を確認する。
第10回[オンライン/online]:比較して書く② 添削とフィードバック
学生が自宅で書いて提出した文章を材料に、文法的な間違いや表現の不十分な部分を集めて検討。
第11回[オンライン/online]:比較して書く③ 予想される反論
優劣・順位について他のメンバーの異なる意見を踏まえたうえでそれに再反論する文章を書く
第12回[オンライン/online]:意見を述べる① 材料となる文章の読解
授業では論文作成に有益な表現や文体を学ぶ。読んだ文章について、3~4段落程度の意見を説得力のある形で書く(宿題)。
第13回[オンライン/online]:意見を述べる② 添削とフィードバック
提出された文章を材料に、間違えやすい表現や論理展開を確認する。
第14回[オンライン/online]:まとめ
全体に間違えやすい文法事項の確認と復習。各学生のウィークポイントの確認。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
書く練習自体は教室ではあまりできませんから、宿題をきちんとやって期限内に提出してください。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特定のテキストは使いません。資料は授業中に配布します。
参考書References
授業中に適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
作文の提出率(60%)とその成績(40%)によって総合的に判断します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
他の学生の書いた文章を読み、いろいろな表現や間違いやすい点などを学ぶこと、自分とは違う考え方を知ることが有益だとの意見が多くありました。今年度も、教師と学生との一対一のやりとりではなく、クラス全体に公開しながらの添削やそれについての質問・意見交換などをしていきます。
その他の重要事項Others
自分のレベルにあったクラスで学べるよう、授業開始前のレベルチェックは必ず受けてください。
作文の添削はメールでおこないます。PCでメールのやりとりができるような環境を整えておいてください。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 能楽研究
<研究テーマ> 能の作品研究・演出研究
<主要研究業績>
★「修羅能以前の「平家の能」―〈経盛〉の再検討を通して―」 軍記物語講座第二巻『無常の鐘声 平家物語』(松尾葦江編 花鳥社 2020年)
★「能〈通小町〉遡源」『国語と国文学』93巻3号・2016年3月
★「〈檀風〉「孝養」の習事―死者を悼む演技をめぐって―」『文学』16巻2号・2015年