人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6(心理学 / Psychology 500)心理教育アセスメント演習Seminar in Psycho-educational Assessment
熊 仁美
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | X0538 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期集中/Intensive(Spring) |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 心理学専攻(修士課程)-展開科目 |
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Outline (in English)
The purpose of the "Psychoeducation Assessment Exercise" is
to interpret the test results and accurately grasp the characteristics of the target child, and to acquire the skills to formulate
a support plan based on the test results. After learning the outline of psychological tests and basic knowledge of developmental disabilities, they will go to a developmental support facility
and practice the tests with the cooperation of their children.
Interpret the results and create a teaching plan that suits the
child. We plan to use WISC-IV this year.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
検査を通じて対象児の特性を的確に把握し、支援計画の策定に役立
つよう解釈しまとめる知識と技術の習得を目的とする。心理検査の
概要や発達障害の基礎知識を学んだあと、療育支援の現場に校外学
習にでむき、個別心理検査の実習を行う。検査を実施し、結果を解
釈し、結果に基づいて指導案を作成する。今年度は、ウェクスラー
式知能検査WISC-Ⅳを使用する予定である。
到達目標Goal
(1)WISCⅣを実施できるようになる
(2)WISCⅣの検査結果を解釈できるようになる
(3)WISCⅣの検査結果に基づいて、指導案を作成できるように
なる。
(4)発達に遅れや偏りのある児童に分かりやすい関わり方の基礎を
習得する
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
前半は、大学にて検査の概要に関する講義とロールプレイによる実
技演習を行います。発達障害や応用行動分析学に基づくかかわり方
の基礎も学んでいただきます。後半は、福祉施設に校外実習に出向
きます。発達障害のある小学校低学年のお子さんにご協力を頂いて
実際に検査をとる練習をします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:事前演習
検査の実施に関する説明と諸注
意。発達障害支援における活用の概要なども解説する。
第2回[対面/face to face]:事前演習
教室内で受講者同士がペアとな
り、模擬的に検査を実施する。
第3回[対面/face to face]:事前演習
教室内で受講者同士がペアとな
り、模擬的に検査を実施する。
第4回[対面/face to face]:事前演習2
模擬検査について結果を算出し、
検査のプロフィールを合わせて解
釈し、それに対するフィードバッ
クを受ける。
第5回[対面/face to face]:事前演習2
模擬検査について結果を算出し、
検査のプロフィールを合わせて解
釈し、それに対するフィードバッ
クを受ける。
第6回[対面/face to face]:事前演習2
模擬検査について結果を算出し、
検査のプロフィールを合わせて解
釈し、それに対するフィードバッ
クを受ける。
第7回[対面/face to face]:事前演習3
模擬検査に基づき、個別の指導計
画などに組み込める具体的な指導
案を作成し、フィードバックを受
ける。
第8回[対面/face to face]:事前演習3
模擬検査に基づき、個別の指導計
画などに組み込める具体的な指導
案を作成し、フィードバックを受
ける。
第9回[対面/face to face]:実習
校外にて発達支援の現場見学を行
い、検査に必要なラポール形成の
スキルを学ぶ。
第10回[対面/face to face]:実習
校外にて子どもを対象に検査を実施しその結果を解釈する。
第11回[対面/face to face]:実習
校外にて子どもを対象に検査を実施しその結果を解釈する。
第12回[対面/face to face]:実習
校外にて子どもを対象に検査を実施しその結果を解釈する。
第13回[対面/face to face]:実習
校外にて子どもを対象に検査を実施しその結果を解釈する。
第14回[対面/face to face]:総括
上記の検査で得られた結果を解釈
し、指導案を作成してレポートと
して提出する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各 2 時間を標準とします。
集中講義開始前までにテキストを読んでおくこと(心理学準備室に
用意してあります)。履修者が決定したら、授業支援システムを使っ
てレポートの分担を送ります。割り振られた分担箇所について、各
自レポートにまとめてもらい、授業当日に発表をして頂きます。
テキスト(教科書)Textbooks
日本版 WISC-IV 刊行委員会 訳編著 2010 年 日本文化科学社
・WISC-Ⅳ実施・採点マニュアル
・WISC-Ⅳ理論・解釈マニュアル
参考書References
日本版 WISC-IV による発達障害のアセスメント - 代表的な指標パ
ターンの解釈と事例紹介- 上野一彦 松田 修 小林 玄 木下智子
著 2015 年 日本文化科学社
https://www.amazon.co.jp/dp/4821063719/ref=cm_sw_r_li_dp_
U_a8GrEb322RD5E
成績評価の方法と基準Grading criteria
実習のため、全セッションへの出席と参加が評価の前提となる。成
績はレポートを 100 点満点で採点し、評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・実習前に対象児童のプロフィールや生活の見通しをより詳しく伝
達することで、検査実施の意味や結果の活用についての考察を深め
ることができる。
・学生間のディスカッションや協働を積極的にもうけることで、自
発的・自律的な学びを重視する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
プロジェクタ・スクリーンが使える状態にしておくこと。検査器具
を部屋に運んでおくこと。
その他の重要事項Others
動きやすい服装で参加してください。
担当教員の専門分野等
<専門領域>発達心理学・応用行動分析学<研究テーマ>大学にお
ける研究やNPO法人における臨床活動を通して、自閉症スペクト
ラム障害児に対する早期療育支援やペアレントトレーニング、セラ
ピスト養成や共同注意などの前言語コミュニケーションに関する研
修に取り組んできた。
<主要研究業績>
熊仁美・竹内弓乃・原由子・直井望・山本淳一・高橋甲介・飯島啓
太・齊藤宇開・渡邊倫・服巻繁・
ボンディ アンディ (2010). 自閉症とコミュニケーション(公開講座
:わが国における最新の研究と
実践), 行動分析学研究, 24(1), 85-105.
熊仁美・直井望・山本淳一(2010). 自閉症児の共同注意とコミュニ
ケーション:発達初期コミュニケ
ーション尺度を用いた分析 ― 人間と社会の探求:慶應義塾大学大
学院社会学研究科紀要,
69, 131-144.
熊仁美・山本淳一(2014). 自閉症児の要求音声言語の獲得と拡張に
及ぼす PECS の効果, 特殊
教育学研究, 51(5), 407-419.
熊仁美(2016)自閉症スペクトラム障害における共同注意と社会的
参照行動. 慶應義
塾大学大学院社会学研究科博士論文(未公刊)
■取得研究費
熊仁美(2016)「エビデンスに基づいて保護者とともに取り組む発
達障害児の早期療育モ
デルの実装」 国立研究開発法人科学技術振興機構 28 年度戦略的創
造研究推進事業 研究
開発成果実装支援プログラム