人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6（心理学 / Psychology 500）認知学習過程演習Seminar in Cognition and Learning
藤田 哲也
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0536 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 心理学専攻(修士課程)-展開科目 |
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Outline (in English)
[Course outline]
In this class, students critically review and review prior research by applying cognitive psychology focusing on memory and knowledge of educational psychology focusing mainly on learning process. Also, students will learn how to make effective presentations.
[Learning Objectives]
By the end of the course, students should be able to do the following:
1.Students can clearly point out research issues in the field after reading a large number of previous studies.
2.Students can point out problems and improvements by critically reading each previous study.
3.Students can present the contents of 1 and 2 above to others in an appropriate and easy-to-understand manner.
4.Students can promptly and accurately evaluate the presentations of others.
[Learning activities outside of classroom]
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
[Grading Criteria /Policy]
The overall grade of the class is determined based on the following.
In-class contribution 50%, review presentation and master's thesis concept presentation 30%, evaluation of others' presentation 20%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
記憶を中心とした認知心理学および，主に学習過程に焦点を当てた教育心理学の知見を活かして，的確な先行研究の概観と批判的な読み方を学び，効果的にプレゼンテーションを行う。
到達目標Goal
半期の授業が終了した時点で，以下の各要素を身につけていることが，授業の具体的な到達目標となる。
１．多数の先行研究を読んだ上で，その分野における研究課題を明確に指摘できる。
２．個々の先行研究を批判的に読むことで，問題点・改善点を挙げることができる。
３．上記１，２の内容を，適切でわかりやすい方法で他者に伝達できる。
４．他者の発表に対して，即応的に的確な評価を行うことができる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
自分自身および先行研究における研究成果を，学術論文として発表することと，口頭でプレゼンテーションすることを具体的な作業課題として設定した演習である。
質の高い研究を行うために必要な，先行研究の批判的な読み方，研究課題の設定のしかたについて教員が解説した上で，受講生自身が実際に発表し，全員で討論を行う。
具体的な授業の進め方は次の通りである。まず最初の５回の授業で，文献の探し方や発表のしかたについて教員が説明を行う。次に，受講生各自が興味を持っている研究領域の論文を複数読んだ上で，その領域のレビューを行い，発表を行う。その際には単に論文紹介するだけでなく，批判的な目を持って，自分自身の視点でレビューすることが求められる。発表後の質疑応答の時間に，論文の読み方，レビューを行う上での注意点，発表のしかたなどの技能的な面についても教員から随時アドバイスを兼ねてフィードバックを行うが，受講生相互で活発にコメントし合うことも期待している。最終的に，各自がレビュー発表によって明確になった研究課題を修士論文の構想として発展させ，それを発表する。修論構想発表後も，受講生全員でコメントをしあうとともに，今後の要改善点についてフィードバックを行う。
評価対象となっている発表については評価基準表（ルーブリック）を公表するとともに，授業支援システムにて評価結果をフィードバックする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：イントロダクション
この授業の概要と到達目標，評価方法の説明
2[対面/face to face]：文献の探し方（図書館ガイダンス）
法政大学図書館における蔵書検索と，書庫の活用方法について
3[対面/face to face]：発表のしかた：レジュメ篇
認知心理学の知見をふまえたレジュメの作り方について
4[対面/face to face]：発表のしかた：プレゼン篇
発表のしかた，パワーポイントの使い方，発表に対する自己評価，現時点での構想発表
5[対面/face to face]：レビュー発表に求めること
レビュー発表のポイント，批判的思考，発表の準備
6[対面/face to face]：発表準備
評価用紙を用いた評価の方法，発表の準備
7[対面/face to face]：レビュー発表１
レビュー発表，発表に対する質疑応答，発表に対する評価・コメント
8[対面/face to face]：レビュー発表２
レビュー発表，発表に対する質疑応答，発表に対する評価・コメント
9[対面/face to face]：レビュー発表３
レビュー発表，発表に対する質疑応答，発表に対する評価・コメント
10[対面/face to face]：レビュー発表４
レビュー発表，発表に対する質疑応答，発表に対する評価・コメント
11[対面/face to face]：修論構想発表１
修論構想発表，発表に対する質疑応答，発表に対する評価・コメント
12[対面/face to face]：修論構想発表２
修論構想発表，発表に対する質疑応答，発表に対する評価・コメント
13[対面/face to face]：修論構想発表３
修論構想発表，発表に対する質疑応答，発表に対する評価・コメント
14[対面/face to face]：総括
授業の到達目標の確認，授業で修得できたことの振り返り，成績評価について，今後の課題
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
自分の研究および発表のために準備を行うことはもちろんだが，他の受講生の発表に対して，学習支援システムの掲示板上で質問やアドバイスなどのコメントを書き込むこと。また，発表者は自分の発表に対して書き込まれたコメントに対して返信を行うこと。以上のことから，本授業の準備・復習時間は各2時間を標準とする。準備学習の詳細は下記の通り。
第１回 自分の興味ある研究テーマを明確にして，文献検索のためのキーワードを準備する
第２回 自分の興味ある研究テーマの文献を収集する
第３回 先行研究の熟読，レジュメの構想を練る
第４回 先行研究の熟読，レジュメとパワーポイントによる発表の準備
第５回 発表の構想の見直し・確認，発表準備
第６回 自分の発表に対する事前の自己評価，発表準備
第７回 既発表者は発表の振り返りおよび修論構想発表の準備，未発表者はレビュー発表の準備
第８回 既発表者は発表の振り返りおよび修論構想発表の準備，未発表者はレビュー発表の準備
第９回 既発表者は発表の振り返りおよび修論構想発表の準備，未発表者はレビュー発表の準備
第10回 レビュー発表の振り返り，修論構想発表の準備
第11回 既発表者は発表の振り返りと修論構想の修正，未発表者は修論構想発表の準備
第12回 既発表者は発表の振り返りと修論構想の修正，未発表者は修論構想発表の準備
第13回 既発表者は発表の振り返りと修論構想の修正，未発表者は修論構想発表の準備
第14回 発表全体の振り返りと修論構想の修正
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は指定しない。授業は配付プリントに沿って行う。
参考書References
藤田哲也(編)(2006). 大学基礎講座 改増版－充実した大学生活をおくるために－ 北大路書房
そのほか，各回の授業内容に関連した書籍や論文を授業内で紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点50％…授業に参加した上で，他者の発表にコメントしたり，掲示板に書き込むことを評価対象とする。
レビュー発表と修論構想発表30％…発表の内容，発表資料の質，発表のしかた，発表後の質疑応答を評価対象とする。
他者の発表への評価20％…他者の発表に対して批判的に・的確に評価できているかどうかを評価対象とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
前年に授業担当がなかったので最新の2019年度分を載せます：例年は「履修してよかった」「授業の工夫」「理解度」いずれも5.00満点なのですが，2019年度は7名中1名のみ満点で，それ以外は4点でした。そのこと自体はもちろん事実として受け止めるのですが，どこが不足していたのか，自由記述などでわかるように書いてもらえると助かります。なんとなく4点にしたという感じなのでしょうか？授業外学習時間も全員が2時間以上，2名は3時間以上でした。
その他の重要事項Others
授業の運営方針や教育目標について説明を行うとともに，発表の割り当てを行うので，受講希望者は初回の授業に必ず出席すること。心理学専攻以外の所属で受講を希望する者は，必ず事前に相談すること。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
認知心理学，教育心理学
＜研究テーマ＞
単なる経験則に終わらない，研究技能の獲得と研究成果の伝達を目指す。
＜主要研究業績＞
藤田哲也（編）（2006）．大学基礎講座 改増版－充実した大学生活をおくるために－ 北大路書房
藤田哲也（2006）．心理学を活かした教育実践のために 井上智義（編）視聴覚メディアと教育方法ver.2 認知心理学とコンピュータ科学の応用実践のために 8章 北大路書房，pp.135-155.
藤田哲也（2010）．記憶過程と学習 三宮真智子（編）教育心理学 2章 学文社，pp.22-37.