人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6（心理学 / Psychology 500）言語心理演習Seminar in Language Psychology
福田 由紀
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0535 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 心理学専攻(修士課程)-展開科目 |
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Outline (in English)
Course outline：The purpose of this course is to learn the effect of “self” on language activities.
Learning Objectives：By the end of the course, students should be able to do the following:
－A. understand information on previous studies about the effect of self on language activities
－B. make one’s research plan about the effect of self on language activities
－C. present one’s research plan
Learning activities outside of classroom：Before/after each class meeting, students will be expected to have completed the required assignments. Your study time will be four hours for a class.
Grading Criteria：Your overall grade in the class will be determined based on the following: presentation: 40%, comment for the presentation of other people: 30%, in-class contribution: 30%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本年度は，「読む・書く」といった言語行動に明示的におよび，暗示的に影響を与えている「自己」を中心に取り上げる。例えば「昨日，新宿に行った」と書かれた日記の文章は「私」が新宿に行ったことを暗示している。また，文章を読む際には，自分の体験をうまく利用することによりコストを低減できる。このような「自己」の影響を検討する。
到達目標Goal
本授業の到達目標は，以下の通りである。自ら問題発見をし，それを仮説に定義し直し，発表できるようにする。
①言語活動に関わる自己の影響に関する今までの知見を学ぶ。
②知見に基づき，「読む・書く」といった言語行動における自己について，自ら仮説を設定し，研究計画を立てる。
③研究計画について発表を行う。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本授業の目的は，「読む・書く」といった言語活動に影響をあたえる「自己」の心理的実在を自ら実証することである。そのために，授業の前半では目的に関連した先行研究を精読し，発表をする。次に，実証できる仮説を設定し，実際に研究を行う。その際，実証研究のためのスキルを確認し，よりよい方法を模索し，実行する。その結果に関して，効果的なプレゼンテーションを行う。授業は受講生による発表で主に進めていく。それを受けて全員でディスカッションを行う。また，提出された課題のフィードバックは，授業中ないしは授業支援システムを通して行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
読み・書きに対する自己の影響に関する文献の説明
第2回[対面/face to face]：読みに対する自己の影響の発表１
読みに対する自己の影響の発表と討論１
第3回[対面/face to face]：読みに対する自己の影響の発表２
読みに対する自己の影響の発表と討論２
第4回[対面/face to face]：書きに対する自己の影響の発表１
書きに対する自己の影響の発表と討論１
第5回[対面/face to face]：書きに対する自己の影響の発表２
書きに対する自己の影響の発表と討論２
第6回[対面/face to face]：実験・調査の注意点の確認
言葉を扱う研究実施における注意点の確認をする
第7回[対面/face to face]：実験・調査の立案
実験・調査の素案に関する討論
第8回[対面/face to face]：研究計画の発表
実施計画の発表と討論
第9回[対面/face to face]：研究計画の修正発表
修正した実施計画の発表と討論
第10回[対面/face to face]：ポスター発表の仕方
自分の実験・調査の効果的なポスター発表と討論
第11回[対面/face to face]：口頭発表の仕方
自分の実験・調査の効果的な口頭発表と討論
第12回[対面/face to face]：読み書きに対する自己の影響の発表１
読み書きに対する自己の影響の発表と討論１
第13回[対面/face to face]：読み書きに対する自己の影響の発表２
読み書きに対する自己の影響の発表と討論２
第14回[対面/face to face]：講評会
発表に対する全員で講評
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
第1回～第4回 次週の発表の準備
第6回 先行研究における様々な方法の収集
第7回～第12回 次週の発表の準備
第13回 講評の準備
テキスト（教科書）Textbooks
特になし。適時，周知する。
参考書References
福田由紀(2012). 言語心理学入門 培風館
郡司隆男・坂本勉(1999).言語学の方法 岩波書店
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表40%，発表への質問・コメント30%，討論への参加30%などを総合的に評価する。特に，討論への積極な参加姿勢を重視する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2021年度は開講されませんでした。そのため，以前のアンケートからの気づきを紹介しました。
「論文作成にあたって有益な授業でした。」というコメントをもらいました。私もいろいろと考えさせられ，自らの論文作成に有益でした。ありがとうございました。その中でも文章作成にとって，論の展開がとても重要ですね。それを忘れずに，今後ともがんばっていきましょう！
その他の重要事項Others
受講希望者は初回の授業に必ず出席をしてください。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞言語心理学
＜研究テーマ＞読みと感情，コミュニケーションにおける言語活動の役割
＜主要研究業績＞
①福田由紀・蘒原遥・菊池理紗(20018). 言語心理学で何を学べるか？―言語学との学問イメージ比較― 法政大学文学部紀要，76,115-127.
②福田由紀・佐藤志保(2017). ポジティブな文章を読むと気分が良くなるのか？読書科学，59,161-171.
③福田由紀・土清水咲菜・荒井弘和(2016).状況モデルの更新回数は物語の面白さを促進するのか？法政大学文学部紀要，73,99-108.
＜ＨＰ＞
「ことばのこころ研究室」http://www.zc.em-net.ne.jp/~psy-language/