人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6(心理学 / Psychology 500)学校カウンセリング演習Seminar in School Counseling
渡辺 弥生
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | X0532 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 心理学専攻(修士課程)-展開科目 |
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Outline (in English)
We will learn about student understanding in "school" and counseling as a response as well as acquire the capabilities to put learned skills into actual practice. In addition, the fundamental school counseling and consultation practical training necessary for the qualification of school psychologist will be implemented. Specifically, in addition to acquiring practical training in groups on the creation of relationships, the aim is to study basic learning techniques, understand the counseling process, learn a wide range of activity ability including consultation and coordination, etc.
・Students are expected to take at least two hours each for preparation and review.
・Ordinary points (not just attendance, but based on positive class attitude and presentation in the practical training) 100%. Emphasis on attendance, especially because of the strong training component.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「学校」における生徒理解と対応としてのカウンセリングのあり方について理解するとともに実際に実施できる力量を獲得する。さらに、学校心理士の資格に必要な学校カウンセリング・コンサルテーション基礎実習を履修する。具体的には、かかわりづくりに関するグループでの実習や、基本的な傾聴技法を身につけるほか、カウンセリングのプロセスを理解し、コンサルテーション、コーディネーションを含む幅広い活動能力を学ぶ。
到達目標Goal
(1)学校内で生じる児童生徒の問題や原因について理解する。
(2)学校心理学や学校にかかわる基礎知識を獲得する。
(3)個別、小集団、スクールワイドという3段階に対応する知識と対応方法をぶ。
(4)こうした知識や理解をもとに具体的な実践を行い、実際のフィールドに出られるコンピテンスを獲得する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
今年度は、集中授業とする。学校現場で生じる問題は年代とともに変化しているが、さまざまである。それらの現状を理解するとともに、なぜそのような問題が生じるのか背景を理解する。そのうえで、どういった対応が求められているか、また、具体的にどのように対応すればよいのか、について実習を通して実践的な能力を獲得する。アクティヴラーニングを基本とする。授業で出した課題のフィードバックは学習支援システムなどで行ったり、授業内でコメントする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:オリエンテーション
授業のテーマ、到達目標、進め方を説明する。
2[対面/face to face]:カウンセリングに必要な自己分析など基本的な実習
カウンセリングの難しさ
自己理解のための実習する。
3[対面/face to face]:カウンセリングに必要な態度および技法の理解
生徒とラポールを形成するためにどのようにかかわっていけばよいか、「傾聴」をキーワードに理解する。
4[対面/face to face]:カウンセリングの基本的な態度や技法の理解と実習1
傾聴のための技法の理解
ペアワーク1
5[対面/face to face]:カウンセリングの基本的な態度や技法の理解と実習2
傾聴のための技法の理解
ペアワーク2
6[対面/face to face]:カウンセリングの基本的な態度や技法の理解と実習3
実際の場面を想定したロールプレイング(グループワーク)
7[対面/face to face]:かかわりづくりに必要なサイコエデュケーションの理解
構成的グループエンカウンター、ストレスマネジメント、
ソーシャルスキルトレーニング、などの理解
8[対面/face to face]:かかわりづくりに必要なサイコエデュケーションの個別の理解と実習1-つなぐ-
構成的グループエンカウンター
の理論と実際1
9[対面/face to face]:かかわりづくりに必要なサイコエデュケーションの個別の理解と実習2-つなぐ-
構成的グループエンカウンターの理論と実際2
10[対面/face to face]:かかわりづくりに必要なサイコエデュケーションの個別の理解と実習3-知る-
ストレスマネジメントの理論と実際
11[対面/face to face]:かかわりづくりに必要なサイコエデュケーションの個別の理解と実習-獲得する-
ソーシャルスキルトレーニングの理論と実践1
12[対面/face to face]:かかわりづくりに必要なサイコエデュケーションの個別の理解と実習1-獲得する-
ソーシャルスキルトレーニングの理論と実践2
指導案の作成
13[対面/face to face]:かかわりづくりに必要なサイコエデュケーションの個別の理解と実習2-獲得する-
ソーシャルスキルトレーニングの理論と実践3
実際の応用
14[対面/face to face]:学校危機予防の現状と
対応について考える
コンサルテーションと
コーディネーションの実習1
自然災害、自殺、いじめ、犯罪など学校現場で生じる
学校危機予防対策について考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
実習が多いため、実習に取り組むことができる予備知識やポイントを事前におさえておく必要がある。実習の目標、必要なもの、どのような動きが求められるか等予習復習が求められる。範囲が広いことから、各自、カウンセリングの基本的な知識やグループワーク、ソーシャルスキルトレーニング、構成的グループエンカウンター、ピアサポートなどの支援方法について学習しておく。集中授業であるため、文献を事前に読んでおく。
テキスト(教科書)Textbooks
「必携 生徒指導と教育相談」渡辺弥生・西山久子 編著 北樹出版
参考書References
「子どもの感情表現ワークブック」 明石書店
「小学生のためのソーシャルスキルトレーニング」 明治図書
「中学生•高校生のためのソーシャルスキルトレーニング」明治図書
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(単に出席という意味ではなく、積極的な授業態度や実習内でのプレゼンテーションを基準とする)100%。特にトレーニング要素が強いため、出席重視。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
各自グループカウンセリングを学校で実施する授業案をつくり、実際に模擬授業を実施し、基本的なスキルやテクニックを獲得しているが、さらに社会貢献ができる実践力を身につけるよう改善していく。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
具体的な実習資料は、適宜配布する。フィールドに出る機会に恵まれれば学外に行く可能性あり。新型コロナウイルス感染状況によってオンラインに変更する可能性あり。
担当教員の専門分野等
https://sites.google.com/site/emywata/
<専門領域> 発達心理学、発達臨床心理学、学校心理学
<研究テーマ> 社会情緒スキルの発達といじめなどの予防教育の展開、ソーシャルエモーショナルラーニング
<主要研究業績>
(1)感情の正体 2019 筑摩書房
(2)世界の学校予防教育 2013 金子書房
(3)子どもの10歳の壁とは何か?乗り越えられる発達心理学 2011 光文社
(4)子どもの感情表現ワークブック 2011 明石書店
(4)10代を育てるソーシャルスキル教育 2009 北樹出版
(5)感情の正体 2019 筑摩書房