人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6（心理学 / Psychology 500）人格心理特論Advanced Lecture in Personality Psychology
大森 美香
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0529 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火1/Tue.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 心理学専攻(修士課程)-展開科目 |
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Outline (in English)
Personality pertains to individual difference in human behaviors. In order to understand individuals in academic, industrial, and clinical setting, it is inevitable to understand personality. Objectives of this course are twofold: 1) to understand fundamental theories on individual differences underlying psychological processes and behaviors; 2) to learn and discuss most updated findings on associations between personality and self perception, behaviors, and mental health. In order to accomplish these objectives, this course covers recent theories and findings of personality from biopsychosocial perspectives as well as traditional theories. Classroom activities involves both students' presentations and lectures.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
人格（パーソナリティ）は、行動にみられる個人差を説明する概念であり、パーソナリティ理解は、教育・産業・臨床など生活のあらゆる場面での個人理解に必要不可欠である。本授業の目的は、以下の２点にある。１）人間の心理・行動の個人差およびそのメカニズムに関するアプローチを理解する，２）パーソナリティ特性と個人の行動、自己形成、また精神的健康の関連について最新の知見に触れ考察する。この目的に到達するため、古典的なパーソナリティ理論に加え、パーソナリティに関する最新の人間科学、社会科学、自然科学のアプローチについても学習する。授業は、学生によるプレゼンテーションの形式を中心に講義および討論を行いながら進める予定である。パーソナリティについてさまざまな角度からアプローチしながら、人間行動に関する関心、個人の尊厳、現代において個人がよりよく生きるとはどのようなことかについての考察を深めていただきたい。
到達目標Goal
授業の主要な到達目標は、以下の２点である。１）代表的なパーソナリティ理論およびアプローチを理解すること、２）パーソナリティや人間行動に関する広い視野を獲得し考察すること、３）授業を通して、プレゼンテーションや討論において、自分の考えをわかりやすく伝える技術を獲得すること。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
学生による発表と討論を中心に、講義を交えながら、授業を進める。発表の課題、期末レポートのフィードバックは、授業中ないし授業支援システムを通して行います。
前期前半はオンラインを予定していますが、後半については社会情勢を考慮しながら進めていきたいと思います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：ガイダンス
パーソナリティ理論の概観
授業概要説明；パーソナリティとは何か；パーソナリティの主要理論の概観
第2回[オンライン/online]：パーソナリティ心理学：人間科学、自然科学、社会科学的アプローチ
パーソナリティについての、心理生物社会的アプローチについて理解する
第3回[オンライン/online]：パーソナリティ理論(1)：心理療法への応用
パーソナリティの３大理論の心理療法にどのように応用されているのかレビューする。
第4回[オンライン/online]：パーソナリティ理論(2)：類型論と特性論
類型論と特性論の差異；パーソナリティ理論の歴史的展開
第5回[オンライン/online]：パーソナリティを「測る」
心理学的測定法、心理検査法（質問紙法、投影法）
第6回[オンライン/online]：パーソナリティの物語的把握
ナラティブアプローチによるパーソナリティ理解
第7回[オンライン/online]：生命現象としてのパーソナリティ
パーソナリティに関する生物学的規定因
第8回[未定/undecided]：パーソナリティの発達的変化
パーソナリティの発達的変化に関する最新の知見をレビューする
第9回[未定/undecided]：パーソナリティの相互作用論
パーソナリティに関する遺伝と環境の要因の相互作用
第10回[未定/undecided]：認知・感情・動機とパーソナリティ(1)：認知・感情とパーソナリティ
感情および認知的特徴に及ぼすパーソナリティの影響
第11回[未定/undecided]：認知・感情・動機とパーソナリティ(2)：動機とパーソナリティ
動機づけに及ぼすパーソナリティの影響
第12回[未定/undecided]：文化・社会とパーソナリティ
社会文化的要因がパーソナリティに及ぼす影響
第13回[未定/undecided]：さまざまな生活領域（家庭、学校、職場）や健康とパーソナリティ
各受講生の研究関心領域とパーソナリティの関連についての学生の発表
第14回[未定/undecided]：まとめ
進度調整および統括
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
授業該当箇所のテキストの講読、課題への対応、発表準備。
The estimated time for preparation and review of the course is 2 hours for each. The task include reading course materials, working on assignments, and preparation for the presentation.
テキスト（教科書）Textbooks
『パーソナリティ心理学』 榎本博明・安藤寿康・堀毛一也［著］有斐閣
参考書References
『ヒルガードの心理学』（金剛出版（16版が最新ですが、図書館などで入手可能な版で結構です）
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点30%、発表40%、期末レポート30%
the participation in in-class activities 30%
presentation(s) 40%
final reflection paper 30%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
これまでの授業で、毎回の授業で扱う範囲が多いとの意見がありました。大学院では、既存の知識や理論のインプットにとどまらず、批評的にとらえ考察を深化することが求められ、そのため授業の事前準備は必須と考えています。大学院での少人数での演習形式の授業では、知識理解はもちろんのこと、討論や発表スキルを確実に高めることが期待できます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
発表時の配布資料
その他の重要事項Others
＊受講においては、学部の概論レベルの心理学の授業を受講済みであることを前提としています。
＊授業計画は、受講者数、バックグラウンド、理解度により調整します。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞健康心理学
＜研究テーマ＞健康行動、ボディイメージ、食行動
＜主要研究業績＞
Rodgers, R. F., Lombardo, C., Cerolini, S., Franko, D. L., Omori, M., Fuller- Tyszkiewicz, M., Linardon, J., Courtet, P., & Guillaume, S. (2020 jun). The Impact of the COVID-19 Pandemic on Eating Disorder Risk and Symptoms. International Journal of Eating Disorders. https://doi.org/10.1002/eat.23318
Takamura, A., Yamazaki, Y., & Omori, M. (2019). Developmental changes in fat talk to avoid peer rejection in Japanese girls and young women. Health Psychology Open. https://doi.org/10.1177/2055102919854170
Omori, M., Yamazaki, Y., Aizawa, N., de Zoysa, P. (2016). Thin-ideal internalization and body dissatisfaction in Sri Lankan adolescents. Journal of Health Psychology. Online First.
Omori, M., Yamawaki, N., & McKyer, E.L. (2015). A Comparative study of smoking in American and Japanese adolescents: Self, social influences, and health beliefs. International Journal of Adolescent Mental Health and Addiction.13, 345-360.