人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT500B2(文学 / Literature 500)編集理論Theory of Editing and Publishing
仲俣 暁生
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | X0154 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土3/Sat.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 日本文学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
To understand the creative function of "editorship" through the case studies of varous magazines in modern Japan.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「編集」という行為がもつ創造的機能をさまざまな現代日本の雑誌の事例をもとに理解する。
到達目標Goal
「編集」という行為の価値を理解することを通して、日本における出版メディアの現代史についての基礎的な知識を身につける。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義を中心としつつも、各自が課題を設定しての研究レポートや討論をおりまぜる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[未定/undecided]:「編集」(エディターシップ)とは何か
この講義において取り扱う「編集」の範囲について確定し、全体のオリエンテーションとする。
第2回[未定/undecided]:編集されたメディアとしての「雑誌」
「雑誌」というメディアを編集という観点から概観する。
第3回[未定/undecided]:雑誌における「編集者」とはなにか
雑誌において「編集者(editor)」が担うさまざまな機能を理解する。
第4回[未定/undecided]:「雑誌」のケーススタディ①〜文芸誌/論壇誌の場合
おもに文芸、論説などをあつかう雑誌を「編集」という観点から分析する。
第5回[未定/undecided]:「雑誌」のケーススタディ②〜ビジュアル雑誌の場合
グラフィカルな要素をもつ雑誌を「編集」という観点から分析する。
第6回[未定/undecided]:「雑誌」のケーススタディ③〜ジャンル雑誌の場合
特定のジャンルに根ざした雑誌を「編集」という観点から分析する。
第7回[未定/undecided]:「雑誌」のケーススタディ④〜ミニコミ、ジンの場合
ミニコミやジンと呼ばれる「小さなメディア」を「編集」という観点から分析する。
第8回[未定/undecided]:「雑誌」における編集についての中間まとめと討議
ケーススタディ①から③までを受けて学生をまじえてディスカッションを行う。
第9回[未定/undecided]:「編集」の拡散
出版以外の世界に「編集」という行為が広がっていることを理解する。
第10回[未定/undecided]:デジタルメディアにおける「編集」のケーススタディ①〜ワールドワイドウェブの登場
インターネット上における「編集」行為の場としてのWWWのもつ意義を理解する。
第11回[未定/undecided]:デジタルメディアにおける「編集」のケーススタディ②〜ウェブ2.0以後
「ウェブ2.0」以後に起きたWWWの変質について「編集」という観点から理解する。
第12回[未定/undecided]:デジタルメディアにおける「編集」のケーススタディ③〜ソーシャルメディア
ソーシャルメディア勃興による「編集」の危機について理解する。
第13回[未定/undecided]:あらたな「編集」に向けての討議
これまでの講義を受けて、現在のメディア環境のなかでどのような「編集」が可能かを討議する。
第14回[未定/undecided]:総まとめ
講義全体のまとめとレポートについてのガイダンスを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
講義内で培った「編集」への問題意識をもとに、身のまわりの出版物やメディア環境をとらえかえすこと。具体的な出版物(雑誌や書物、ウェブサイト)およびそれを編集している人物(編集者)や出版主体について、つねに関心を抱くことが望まれる。
テキスト(教科書)Textbooks
必要な教材は講義の際に配布する。とくに教科書は指定しないが、参考図書には自発的に目を通すことを推奨する。
参考書References
・外山滋比古『新・エディターシップ』(みすず書房、2009)
・佐藤卓己編『青年と雑誌の黄金時代――若者はなぜそれを読んでいたのか』(岩波書店、2015)
・野中モモ、ばるぼら『日本のZINEについて知ってることすべて: 同人誌、ミニコミ、リトルプレス―自主制作出版史1960〜2010年代』(誠文堂新光社、2017)
・赤田祐一、ばるぼら『20世紀エディトリアル・オデッセイ: 時代を創った雑誌たち』(誠文堂新光社、2014)
・仲俣暁生『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社、2011)
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義に対する姿勢=30%、自主課題への取り組み=30%、最終レポート=40%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度はすべてオンラインでの開講となったため、事前に参考資料の配布を行った。今季は対面講義となる場合も、できるだけ事前予習が可能となるようにしたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン講義となる可能性があるので、なるべく良好な通信環境とパソコンの用意を望む。
担当教員の専門分野等
<専門領域>出版論、メディア論
<研究テーマ>雑誌研究、メディア環境論、現代日本文学論
<主要研究業績>
①『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社、2011)
②編著『「電子社会」誕生〜日本語ワープロからインターネットまで』(晶文社、1998)
③『極西文学論』(晶文社、2004年)