人文科学研究科Graduate School of Humanities
PHL600B1（哲学 / Philosophy 600）近代西洋哲学研究Ⅰ－１Study on Modern European Philosophy I - 1
松井 久
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0028 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 哲学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
（Course outline）This seminar analyzes Bergson's Les deux sources de la morale et de la religion.
（Learning Objectives）The goals are to read the original philosophical text precisely, to propose a new approach to the relations between the individual and the society.
（Learning activities outside of classroom）Before and after each class meeting, participants will be expected to spend two hours to understand the text.
（Grading Criteria /Policy）Final grade will be based on in-class contribution(50%) and term-end paper (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
アンリ・ベルクソン最後の主著『道徳と宗教の二つの源泉』をフランス語で読む。テクストを批判的に読みながら、個人と社会の問題、哲学と科学の問題を深めることが目的である。
到達目標Goal
哲学の古典を原語で正確に理解できるようになる。ベルクソンの議論を哲学史・科学史の文脈の中で理解できるようになる。ベルクソンのテクストの検討から出発して、社会と個人の問題に新しいアプローチができるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
一文ずつ訳しながら、まとまったところで議論する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：導入
授業の進め方の紹介と自己紹介
第2回[オンライン/online]：社会の秩序と自然の秩序（1）
訳読
第3回[オンライン/online]：社会の秩序と自然の秩序（2）
訳読と議論。（議論のテーマ）ベルクソン的ホーリズム
第4回[オンライン/online]：社会の秩序と自然の秩序（3）
訳読と議論。（議論のテーマ）自然法則と社会の規則
第5回[オンライン/online]：社会の中の個人（1）
訳読
第6回[オンライン/online]：社会の中の個人（2）
訳読と議論。（議論のテーマ）社会と個人の緊張関係の歴史的文脈
第7回[オンライン/online]：個人の中の社会（1）
訳読
第8回[オンライン/online]：個人の中の社会（2）
訳読と議論。（議論のテーマ）社会の個人への内在
第9回[オンライン/online]：自発的服従（1）
訳読
第10回[オンライン/online]：自発的服従（2）
訳読と議論。（議論のテーマ）社会的本能
第11回[オンライン/online]：抵抗への抵抗（1）
訳読
第12回[オンライン/online]：抵抗への抵抗（2）
訳読と議論。（議論のテーマ）力としての社会
第13回[オンライン/online]：抵抗への抵抗（3）
訳読と議論。（議論のテーマ）生物学的にとらえられた社会
第14回[オンライン/online]：まとめ
議論
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキストを読む。わからない単語は調べ、すべて文法的に説明できるようにする。毎回、内容的に、明確な問題提起を行えるようにする。
テキスト（教科書）Textbooks
Bergson, Henri, Les deux sources de la morale et de la religion (1932), l'édition critique, Paris, PUF, 2013.
参考書References
授業中に適宜指示する。
翻訳は『道徳と宗教の二つの源泉』（ちくま学芸文庫）合田正人、小野浩太郎訳、筑摩書房、2015年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業での訳読によってフランス語の習熟度を評価し（50％）と議論への参加と学期末のレポートでベルクソン哲学への理解度を評価（50％）する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞生物学の哲学、19世紀哲学
＜研究テーマ＞生物学における個体性、環境概念の歴史的考察
＜主要研究業績＞
« L'individualité biologique chez Bergson », Implications philosophiques, Bergson ou la science (Ebook), 2013, p. 8-26.
« La “métaphysique positive” de Bergson et la pensée positive en France au 19e siècle », Tetsugaku : International Journal of the Philosophical Association of Japan, vol. 1, 2017, p. 58-72.
« Bergson dans l’histoire de la pensée biologique du milieu », フランス哲学・思想研究22号, 2017, p. 231-241.