経済学研究科Graduate School of Economics
ECN513C1－2（経済学 / Economics 500）ミクロ経済学ＢMicroeconomics B
小林 克也Katsuya KOBAYASHI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X3014 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 土3/Sat.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
Course outline:
In this course, I give a lecture on the traditional price theory. The purpose of this course is that students who learned the basic of microeconomics in the undergraduate lectures learn the intermediate contents with the calculations. The price theory and its analytical methods are the basis of econometric analyses and case studies in addition to theoretical analyses. In this course, I hope that students acquire such bases.
Learning objective:
The goals of this course are to understand consumer, producer, and market theories. In particular, students should be able to explain these theories verbally, mathematically, and graphically on their own. In addition, students should have the skill of comparative statics.
Leaning activities outside of classroom:
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand course contents and basic concepts of economics.
Grading criteria/policies:
Final grade will be calculated by homework:50% and term exam:50%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この講義では、伝統的な価格理論を講義します。学部の授業で扱うミクロ経済学の基本を理解した学生のみなさんが、計算を用いた中級程度の内容を習得することを目標とします。価格理論の考え方や分析手法は、理論分析だけではなく、実証分析や事例研究をする場合も考え方の基礎となります。この講義では、こうした応用問題を考える際に、立ち返ることが出来る基礎を身につけます。
到達目標Goal
教科書で扱われる消費者理論、生産者理論、市場機構の理論を言葉と図、数式を用いて自分で説明を出来るようになることが目標です。さらに比較静学分析で使う簡単な計算が自分で出来ることが目標です。受講者には、高校から大学1年で扱う微分 (偏微分、全微分など)の計算と、行列と行列式の簡単な計算、高校で扱うベクトルの知識が求められます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この授業はすべて対面です。講義形式で進めます。10回程度、計算を中心とした問題を宿題として出します。受講者のみなさんを毎回順番に指名してホワイトボードに宿題の解答を書いてもらい、答え合わせと解説をします。その後、宿題の答案を提出してもらい、私が確認をして、必要に応じてコメントを記してお返しします。質問は授業中や授業の前の時間でするようにして下さい。その場で私が答えます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：消費者理論1
選好と効用関数
第2回[対面/face to face]：消費者理論2
宿題の確認。MRS、MRS逓減、準凹関数、行列と行列式の計算。クラメールの公式。効用最大化の2階条件。
第3回[対面/face to face]：消費者理論3
宿題の確認。縁付きヘッセ行列、古典的なラグランジュ乗数法。
第4回[対面/face to face]：消費者理論4
ラグランジュ乗数法の2階条件。縁付きヘッセ行列式と準凹関数の関係。
第5回[対面/face to face]：消費者理論5
宿題の確認。通常の需要と補償需要。比較静学の考え方。
第6回[対面/face to face]：消費者理論6
宿題の確認。所得効果と代替効果。スルツキー方程式。
第7回[対面/face to face]：消費者理論7
宿題の確認。スルツキー方程式の別アプローチ。包絡線線の定理の考え方。
第8回[対面/face to face]：消費者理論8
宿題の確認。弾力性。同次関数。オイラーの定理。
第9回[対面/face to face]：企業の理論1
宿題の確認。利潤最大化。2階条件とヘッセ行列。
第10回[対面/face to face]：企業の理論2
宿題の確認。比較静学。長期と短期。ルシャトリエの原理。
第11回[対面/face to face]：最適化問題
宿題の確認。制約条件付き最適化問題とクーンタッカー条件。
第12回[対面/face to face]：競争均衡1
宿題の確認。配分、パレート効率。
第13回[対面/face to face]：競争均衡2
宿題の確認。エッジワースボックス。厚生経済学の第1定理。コア。
第14回[対面/face to face]：まとめと試験
まとめをした上で試験。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
微分の簡単な計算と行列と行列式の計算が出来ない人は、復習をしておく必要があります。これらの計算を授業では多用します。こうした計算の復習で1時間、ほぼ毎回の宿題と授業の復習、テキストの関連部分の精読で3時間の学習を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは次を使います。
西村和雄 (1990)『ミクロ経済学』東洋経済新報社
Varian, H. (1992), Microeconomic Analysis 3rd ed., W W Norton & Co Inc.
主に前者を用い、後者は補完的にみなさんが自主的に利用して下さい。
参考書References
もう少し自分で上級の勉強をしたい人向けに以下をあげます。
Mas-Colell, A., Whinston, M., and Green, J. (1995), Microeconomic Theory, Oxford University Press
Jehle, G. and Reny, P. (2011), Advanced Microeconomic Theory (3rd Edition), Prentice Hall
前者はミクロ経済学のいろいろな分野が書いてあります。前者が難しいという人は後者の方が読みやすいかもしれません。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業で宿題として出す練習問題で50%、授業の理解度を確かめるための期末試験で50%の評価をします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
例年、少し難しいと感じる方がいますので、みなさんの様子に応じて速度を調整して進むようにしています。2単位の授業で上記の内容を丁寧に講義しながらすべて扱うことは難しいので、今年度も履修者のみなさんの要望を踏まえて扱う内容を減らしていきたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面で私が板書をしていきますので、特に機器は必要ありません。
その他の重要事項Others
連絡事項は、なるべく授業内でお話しします。ですが学期前や学期後、急ぎの連絡はHoppiiのお知らせを通じて連絡をします。ときどき見るようにして下さい。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
＜研究テーマ＞
＜主要研究業績＞
詳細は私のwebsiteをご覧下さい。
http://www.t.hosei.ac.jp/~katsuyak/