市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ART300LA(芸術学 / Art studies 300)ドイツ語圏の芸術BGerman Art B
辻 英史Hidetaka TSUJI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q6434 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※定員制(30名) |
他学部公開科目Open Courses | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
This course deals with the relationship between politics and art in Germany from the beginning of the modern nation state to the post cold war period.
Active participation is required during the class. Students are also required to submit a reaction paper each time. The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
Your overall grade in the class will be decided based on the following:
Class participation (10%), reaction papers (30%), reports (60%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「芸術と政治」―近代ドイツにおける芸術と政治の関係
到達目標Goal
芸術は政治と関係ない?―とんでもない!ドイツの歴史のなかで政治と芸術は深く関わってきた。歴史的事件や人物を題材にした作品は多く存在するし、芸術作品の誕生には、その時の政治体制や支配勢力が少なからず影響している。この授業では、近現代のドイツ芸術を題材として、政治的な状況や事件がどのような芸術作品を生み出してきたのか、また芸術作品のなかで歴史的な事件や人物はどのように扱われてきたのかを、とりわけ政治と芸術が密接に関わったナチ時代(1933-45年)を中心に、さまざまな事例から検証する。
中心となるのは、演説や選挙戦、党大会といった政治行為が芸術作品として演出される「政治の美学化」と、芸術家自身が政治に深く関わらざるを得なくなっていく「美学の政治化」という二つの現象である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
19世紀から20世紀のドイツの歴史のなかから重要な局面を選び、それぞれについて関連する芸術家および芸術作品を紹介し、その両者の関係を分析する。
参加者はドイツ語の知識がある方が望ましいが、ドイツ語のテキストを用いる場合でも、日本語または英語の翻訳を用意する。授業中は積極的な参加が要求される。
毎回の授業冒頭にリアクションペーパーのフィードバックをおこなう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:導入
ドイツの歴史の大まかな流れを概観する。
第2回[対面/face to face]:ナショナリズムと芸術
ドイツ国民意識の覚醒に対して芸術の果たした役割について。
第3回[対面/face to face]:階級対立と芸術
工業化と都市化の結果、貧富の差が広がり、階級対立が強まった.このことを題材とする芸術作品を扱う。
第4回[対面/face to face]:第一次大戦と芸術
戦争を題材とする芸術作品を紹介し、戦争が芸術家にもたらした影響について論じる。
第5回[対面/face to face]:ユダヤ人と芸術
中東欧に居住するユダヤ人は、差別や迫害と共存の交錯する長い年月のなかで、みずから芸術を作り出したり、その題材になったリした。ユダヤ人と芸術の関係を考える。
第6回[対面/face to face]:大衆文化と芸術
第一次世界大戦後には、新しく出現した大衆に支持された新しい芸術運動の方向性が出現した。そのヴァイマル文化と呼ばれる運動を紹介する。
第7回[対面/face to face]:ナチズムと芸術
ナチ体制の確立と、芸術に対する干渉と支配の実際を明らかにする。
第8回[対面/face to face]:ナチズムのもとでの芸術家たち
沈黙、迎合、抵抗、亡命から利用まで、芸術家たちのナチ体制に対する態度を分析する。
第9回[対面/face to face]:第二次世界大戦と芸術
国民の戦意高揚と戦争への動員に芸術が果たした役割を分析する。
第10回[対面/face to face]:ホロコーストと芸術
ユダヤ人の大虐殺はどのようにおこなわれたのか。芸術家はそれに対しどのような態度を取ったのか。
第11回[対面/face to face]:復興・経済成長と芸術
悲惨な敗戦、そしてそれに続く戦後の復興と高度経済成長から生まれた芸術作品について。
第12回[対面/face to face]:「過去の克服」と芸術
ナチ時代の犯罪的行為への反省がドイツ社会に広まるにあたって、芸術はどのように貢献したのか。
第13回[対面/face to face]:「ベルリンの壁」の建設(1961年)
冷戦期の東西ドイツの分断は、どのような芸術作品を生み出したのか。
第14回[対面/face to face]:「ベルリンの壁」の崩壊(1989-90年)
東欧の民主化とドイツ再統一に、芸術はどのように関与したのか。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業中は積極的な参加が要求される。また、毎回リアクションペーパーを提出すること。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
プリントを配布する。
参考書References
石田勇治編著『図説ドイツの歴史』河出書房新社、2007年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加(10%)、リアクションペーパー(30%)、レポート(60%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
プロジェクターにより画像・映像を見せるほか、音楽・朗読などの録音素材を使用する。