法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)会社法入門会社法入門
橡川 泰史Yasushi TOCHIKAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0475 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Participants in this course will learn about the following topics for an introduction to corporate law.
(1) Corporate Governance
(2) Corporate Finance
(3) Mergers and Acquisitions
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業は、会社法を体系的に学ぶために必要な基礎的知識を講義形式で学ぶ授業です。この科目は全てのコースに属しています。
より具体的な授業目的は以下の2つです。
(a)3年次以降、商法関連科目のうち会社法分野に属する科目(会社法・企業結合法・金融商品取引法など)の体系的履修を予定する学生が、これらの科目への導入として、会社法に関する基礎的知識を獲得すること。
(b)必ずしも会社法等の商法関連科目の体系的履修を予定していない学生が、公法・民事法・社会法分野においても無視し得ないプレーヤーである営利企業について、その組織や行動はいかなる法原理によって動機付けられているかを理解するための助けとなる知識を獲得すること。
到達目標Goal
〔1〕株式・コーポレートガバナンス・取締役会・増資・代表訴訟・M&Aなど、会社法に関する基礎的な用語の意味が説明できるようになる。
〔2〕新聞やニュースで話題となっている企業に関する時事問題――たとえば、企業の不祥事が起きた場合に、何故それが法律上問題となるのか、その責任は誰が負うのか?――について、関心を持って考えることができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
(1) 講義形態で行います。授業参加者がテキスト等の資料を読んできたことを前提に、ポイントを絞った解説をします。
(2) Hoppiiの教材・小テスト・アンケート・レポート等の機能を利用した課題提出やオンデマンド授業(動画ファイル配信)を中心としますが、リアルタイム配信も活用します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:「会社法」とは、どのような法分野か?
・講義の進め方
・「商人」と「商行為」
・商法と民法の違い
・講義の全体像
2[オンライン/online]:営利事業はどのように成長していくのか?
・あるベンチャー企業の決算公告から
・「企業価値」という考え方
3[オンライン/online]:営利事業に共同して出資すると、法律関係はどうなるのか?
・組合契約
・法人化した組合=持分会社
・企業形態とは
〔教科書『序章』参照〕
4[オンライン/online]:出資者としての権利の価値をどうやって金銭化するか?
・細分化された持分=株式
・株主有限責任の原則
・所有と経営の分離
5[オンライン/online]:株式会社制度の特徴と意義
・株式と資本
・営利社団法人
・所有と経営の分離
・株主有限責任
(教科書『第1章』参照)
6[オンライン/online]:株主総会の役割と実際の運営はどのようになっているか?
・株主総会の権限
・総会の招集と運営
・株主総会決議の瑕疵
〔教科書『第2章』1・2参照〕
7[オンライン/online]:コーポレートガバナンスとはどういうことか?
・株式会社における株主経営者間の利害対立構造
・法令による取り組み
・ソフト・ローによる取り組み
〔教科書『第1章』1-3「会社法の役割」参照〕
8[オンライン/online]:「取締役会」とはどのような仕組みか?
・取締役会の権限と役割
・代表取締役の権限
・選定業務執行取締役の権限
・業務執行取締役と使用人(従業員)の関係
〔教科書『第2章』3参照〕
9[オンライン/online]:監査役・会計監査人による「監査」とはどのような職務か?
・監査役の地位と職務
・監査役会の職務
・会計監査人の地位と職務
〔教科書『第2章』4参照〕
10[オンライン/online]:監査等委員会設置会社・指名委員会等設置会社におけるガバナンスとはどのようなものか?
・監査等委員会設置会社における業務執行の監督
・指名委員会等設置会社における業務執行の監督
〔教科書『第2章』5・6参照〕
11[オンライン/online]:株式会社の役員が任務を怠った場合の法的責任はどのように追及されるか?
・任務懈怠責任
・株主代表訴訟
・役員の対第三者責任
〔教科書『第2章」7参照〕
12[オンライン/online]:株式会社が資金調達をする場合にどのような規律が必要か?
・株式会社の資金の原資
・新株発行による資金調達の方法
〔教科書『第3章』1・2参照〕
13[オンライン/online]:どのような手続で株式会社を設立するか?
・設立手続の概要
・定款
・出資の履行
・会社機関の具備
・設立登記
〔教科書『第7章』参照〕
14[オンライン/online]:会社の事業再編の方法にはどのようなものがあるか?
・事業譲渡
・合併
・株式移転/株式交換
・会社分割
〔教科書『第6章』参照〕
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業支援システムを利用して配布するレジュメ・資料等には必ず目を通してから参加して下さい。また事前課題については、「とりあえずやってみて、さっと提出する」程度の取り組み方で構いません。(選択肢を選ぶタイプの小テストは「何度でも提出できる」ように設定しますが、これは「正解に至るまで納得できない」タイプの方のための設定ですので、正解するまでやり直す必要はありません。)
また、新聞の経済面を毎日見て、今、何が企業で問題となっているのか(たとえば、A会社の不祥事、B会社とC会社の合併、D会社の上場など)、常に関心を持ちながら本講義に臨んで下さい。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
中東正文ほか『会社法〔第2版〕』(有斐閣ストゥディア・2021年)ISBN978-4-641-15084-3
参考書References
田中亘『会社法〔第3版〕』東京大学出版会(2021年)
高橋美加ほか『会社法(第3版)』弘文堂(2020年)
伊藤靖ほか『会社法〔第5版〕(LEGAL QUEST)』有斐閣(2021年)
上記はいずれも定評のある会社法の教科書です。比較的アクセス容易な文献や資料の紹介がなされていますので、より詳細な参考資料を知りたいという場合にもちょっと覗いてみて下さい。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(事前・事後の小テスト等の課題の提出状況を含む) 20%
定期試験 80%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特にありません
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンラインによる動画配信と資料配付を受けることが可能な情報機器
その他の重要事項Others
受講者は「契約法Ⅰ」を履修済みであることを前提として講義を進めます。「契約法Ⅰ」の単位未修得でも履修は可能ですが、頑張って再履修して下さい。