法学部Faculty of Law
POL200AC(政治学 / Politics 200)比較福祉国家Ⅱ比較福祉国家Ⅱ
山本 卓Taku YAMAMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0278 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course will provide students with the conceptual knowledge and methods to understand and analyze welfare institutions and policies of modern welfare states. Specific social policy areas, such as health and pension will be focused and recent reforms will be discussed comparatively.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
<この授業は、現代政治科目群に属する科目である。>
20世紀の第3四半期までに福祉国家を形成した諸国では、1980・90年代以降の福祉国家再編の過程を経て、「新しい福祉国家」が「新しい福祉国家の政治」とともに姿を現しつつあるとされる。では、それらは具体的にはどのようなものなのだろうか? 本授業では、社会政策・福祉政策学の分野で提示されてきた理論や視点を、諸国の社会保障分野における制度、政策に当てはめて考察することを通して、上記の問いにアプローチする。
到達目標Goal
① 福祉多元主義の観点から諸国の福祉制度、政策を比較・考察できる。
② 政府間財政関係の観点から、社会支出に関する財政統計を分析できる。
③ 福祉三角形のモデルを応用して、福祉国家再編の政治を分析できる。
④ 福祉ガバナンスの視点を諸国の福祉制度、政策に当てはめて考察できる。
⑤ 諸国の年金改革を、高齢期の所得保障という観点から国際比較できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
※「比較福祉国家Ⅰ・Ⅱ」は、オンライン授業です。
●毎回、電子ブック形態の教材がオンデマンドで配信されます(教材のURLは、学習支援システムの「お知らせ」で連絡します)。
●各回の学習概要の説明や課題へのフィードバックが、Zoomでおこなわれます(出席は任意)。
●学修状況の確認を目的とする小課題に、指定される期日内に取り組みます(提出先は、学習支援システム)。
●課題や質問等へのフィードバックは、全体に対しては教材内での紹介やコメントで、個別的にはメールやオフィスアワーでおこなわれます。
●この授業用に設けたデータサイト:Comparative study of Welfare States(https://public.tableau.com/profile/welfarestates#!/)を用いた分析・考察をおこなう回があります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション
授業概要の説明を受けたのち、秋学期の学習テーマを理解する。
第2回[オンライン/online]:福祉国家の行財政 (1) サービス供給
福祉サービスの供給面を学習する。
第3回[オンライン/online]:福祉国家の行財政 (2) 企画・規制と政府間関係
福祉サービスの企画・規制面について、政府間財政関係(中央・地方関係)の視点と合わせて学ぶ。
第4回[オンライン/online]:福祉国家の行財政 (3) 政府間関係の国際比較
政府間財政関係の観点から社会保障制度の国際比較をおこなう。
第5回[オンライン/online]:福祉国家の行財政 (4) 政府間財政関係
COFOGに基づく政府財政統計の体系を学習することを通して、福祉国家の政府間財政関係について学習する。
第6回[オンライン/online]:福祉国家の行財政 (5) 政府間財政関係の国際比較
政府間財政関係について、統計数値の制度的背景を分析する視点を学ぶ。
第7回[オンライン/online]:【歴史の窓】同業組合と互助・共済――社会保険の一源流
ヨーロッパの同業組合に関するビデオを視聴し、互助・共済活動の歴史を学ぶ。
第8回[オンライン/online]:福祉国家の財源と所得再分配 (1) 財源構成
福祉国家の財源について、所得再分配機能との関係を中心に学習した上で、OECD諸国の財源構成を比較する。
第9回[オンライン/online]:福祉国家の財源と所得再分配 (2) 税・不平等・社会保障
財源構成と所得分布(所得の不平等、貧困率)の関係を、OECDの国際統計を使って国際比較する。
第10回[オンライン/online]:福祉多元主義
福祉多元主義の歴史的背景を学んだのち、福祉多元主義に基づいた福祉国家再編を福祉三角形のモデルを使って分析する。
第11回[オンライン/online]:福祉国家再編の国際的動向
福祉国家再編の国際的動向として、Privatization(民営化・民間化)、市場化、脱家族化の三つを取り上げて考察する。
第12回[オンライン/online]:福祉ガバナンス
福祉ガバナンスについて、「ガバメントからガバナンスへ」の見方および福祉多元主義との関係を軸に理解する。
第13回[オンライン/online]:医療保障のガバナンス
福祉ガバナンスの理念型を学習した上で、イギリス・ドイツ・アメリカの医療保障にその類型を当てはめて考察する。
第14回[オンライン/online]:高齢期の所得保障
高齢期の収入源について国際比較したのち、年金改革の国際的動向について考察する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で出された課題に取り組む。また、授業内で紹介された各種資料を使って、学習した内容に関する知見を深める。
この授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
電子ブック形態の電子教材を毎回配信する。
参考書References
・IMF Data, Government Finance Statistics
・OECD, Social policies and data (https://www.oecd.org/els/soc/)
・ISSA, Social Security Country Profiles(https://www.issa.int/country-profiles)
・European Observatory on Health Systems and Policies (https://www.euro.who.int/en/about-us/partners/observatory)
・厚生労働省『世界の厚生労働(海外情勢報告)』
その他、授業・教材の中で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
課題の提出状況とその内容(90%)、提出課題や質問での、授業全体にとって有意義な視点や問題の提起(10%)、で評価する。
※大学の定める「試験等における不正行為」の基準に則り、課題においても不正行為には厳格に対処する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
主体的、発展的な学習を促す教材等の開発に、引き続き努めます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
※インターネットに接続できるPCないしタブレット。
※学習支援システムへの登録(授業に関するお知らせ配信・教材の配信・課題の提出は、学習支援システムでおこなうため)。