イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN530F2(経営学 / Management 500)ITCケース研修IT Coordinator Case Training
大塚 有希子Yukiko OTSUKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | W0302 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土5/Sat.5,土6/Sat.6 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | 経営情報修士科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory |
専門科目 経営情報修士科目 |
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Outline (in English)
Technological innovation by IoT, big data, robot, AI, etc. brings about major revolution that should be called the fourth industrial revolution. By effectively utilizing IT, it is possible to newly acquire and analyze a large amount of data, and to use it. By linking IT and business, information constraints and physical constraints are overcome, (1) creation of innovative products and services (change in demand side), (2) drastic improvement of supply efficiency (change in supply side) can occur There is sex. In today's society, new value creation through destructive innovation is required from both demand and supply in all industries. IT has the potential to dramatically grow corporate management. However, despite the fact that the importance of IT utilization has been said for a long time, there are not many companies or organizations that can draw out and utilize its capabilities. IT management is management using IT, and it is important to "visualize" the actual state of management by IT. "Information" needs to be strongly recognized as a resource for grasping the actual condition of management of the company in real time and managing by the management. The purpose of ITC case training is to train professional human resources to realize IT management through case training. The contents of the lesson are targeted at SMEs.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
IoT・ビッグデータ・ロボット・AI等による技術革新が、第四次産業革命とも呼ぶべき大変革をもたらしている。ITを効果的に利活用することによって、新たに大量のデータを取得し、分析し、それを用いることが可能になっている。ITとビジネスが結びつくことで、情報制約や物理制約が克服され、①革新的な製品・サービスの創出(需要面における変革)、②供給効率性の飛躍的向上(供給面における変革)が起きる可能性がある。現代は、あらゆる産業において、需要・供給の両面から、破壊的なイノベーションを通じた新たな価値創造が求められている。ITは企業経営を飛躍的に成長させる潜在能力を持っている。しかし、IT利活用の重要性は以前から言われていたにもかかわらず、その能力を引き出し、活用できている企業や組織は必ずしも多くはない。IT経営はITを活用した経営であり、経営の実態をITによって「見える化」することが重要である。自社の経営の実態をリアルタイムに把握し、経営者が方向付けを行っていくための資源として、「情報」は強く認識される必要がある。ITCケース研修の目的は、ケース研修を通じてIT経営を実現するプロフェッショナル人財を養成することである。授業内容は、中堅中小企業を対象としている。
到達目標Goal
①知識・思考:IT経営推進プロセスガイドラインに関する考え方や知識、求められるスキルを理解できる。
②技能・表現:具体的に課題を通じてIT経営推進プロセスガイドラインの知識やスキルを使って課題を解決できる。
③意欲・関心・態度等:チーム演習を通じて、IT経営推進プロセスガイドラインに関心を持ち、IT経営推進プロセスガイドラインに関する各種技法を活用することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
座学で、IT経営推進プロセスガイドラインに関する考え方や知識を説明する。チーム演習では、講師からIT経営推進プロセスガイドラインに関係する演習課題を提示するので、チームまたは個人で、IT経営推進プロセスガイドラインに関する知識や考え方を理解し、さらには幅広い観点から演習課題を検討し、発表またはレポートを作成して相互学習を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[未定/undecided]:開講式、オリエンテーション、IT経営とは
概説「変革認識プロセス(A1)」
はじめに、評価の方法、ケース研修の進め方などを説明する。
概説「IT経営とは」、概説「IT経営推進プロセスガイドライン」
概説「変革認識プロセス(A1)」、IT経営、経営者、IT経営推進者、IT経営支援者、IT経営の「進め方」、IT経営を成功に導く7つの基本原則
第2回[未定/undecided]:課題1「変革構想の検討とコミットメント」
課題1_手順1気づき情報の収集、課題1_手順2変革に向けての課題の抽出
第3回[未定/undecided]:IT経営の認識
概説「IT経営の推進方法」、概説「IT経営認識領域(A)」、戦略経営サイクル、イノベーション経営サイクル、IT経営の成熟度、プロセスとプロジェクトの関係、セキュリティマネジメント、リスクマネジメント、変革認識プロセス(A1)、変革マネジメントプロセス(A2)、持続的成長認識プロセス(A3)、変革、経営戦略の見直しのサイクル、破壊的イノベーター企業、「組織的な」プロセス、経営者の役割
第4回[未定/undecided]:課題1「変革構想の検討とコミットメント」続き
課題1_手順3本質的な課題の理解、課題1_手順4解決策の検討と策定
第5回[未定/undecided]:変革構想書
概説「IT経営認識領域(A)」、概説「変革認識プロセス(A1)」
A共通の基本原則、変革のための企業体質の確立、変革への気づき、変革に向けての課題・解決策の可視化、変革に対するコミットメント、変革認識プロセス(A1)の基本原則
第6回[未定/undecided]:課題1「変革構想の検討とコミットメント」続き
課題1_手順5経営者の判断、課題1_手順6変革構想書の作成と変革の表明
第7回[未定/undecided]:経営環境の分析
概説「IT経営実現領域(B)」、IT経営実現領域の各プロセス、成果物の関連図、目標とKGI/KPIの関連、全体プロセス、基本原則(B共通)
第8回[未定/undecided]:課題2「企業理念・使命の確認と経営環境情報収集・分析」
課題2_手順1企業理念・使命の確認、課題2_手順2事業ドメインの確認、課題2_手順3外部経営ミクロ環境情報収集、課題2_手順4外部経営マクロ環境情報収集、課題2_手順5内部経営環境情報収集
第9回[未定/undecided]:あるべき姿の構築
概説「経営戦略プロセス(B1)」、経営戦略プロセス(B1)の基本原則
第10回[未定/undecided]:課題3「あるべき姿の構築」
課題3_手順1経営環境分析の実施、課題3_手順2経営課題の導出
課題3_手順3CSF(案)の導出、課題3_手順4経営ビジョン(案)とビジネスモデル(案)の構築
第11回[未定/undecided]:経営リスクの評価と対応
概説「IT経営共通領域(C)」、概説「プロジェクトマネジメント(C1)」
第12回[未定/undecided]:課題4「経営リスクの評価と対応」
課題4_手順1経営リスクの特定、課題4_手順2経営リスクの分析と評価、課題4_手順3経営リスクの対応、課題4_手順4経営リスク顕在時の対応
第13回[未定/undecided]:経営戦略策定
概説「モニタリング&コントロール(C2)」
第14回[未定/undecided]:課題5「経営戦略策定」
課題5_手順1経営ビジョン、ビジネスモデル、CSFの最終決定
課題5_手順2経営戦略目標の決定、課題5_手順3KPIの定義、
課題5_手順4経営戦略実行の組織体制の設定、課題5_手順5経営戦略企画書の作成
第15回[未定/undecided]:経営戦略の展開
概説「コミュニケーション(C3)」
第16回[未定/undecided]:課題6「経営戦略の展開」
課題6_手順1中期の経営改革への展開、課題6_手順2中期経営計画の策定、課題6_手順3中期経営計画書の作成
第17回[未定/undecided]:業務改革
概説「業務改革プロセス(B2)」
第18回[未定/undecided]:課題7「IT戦略の策定と展開」
課題7_手順1現行業務プロセス分析、課題7_手順2IT領域環境分析、課題7_手順3目標業務プロセスの策定、課題7_手順4目標IT環境の策定
第19回[未定/undecided]:IT戦略
概説「IT戦略プロセス(B3)」
第20回[未定/undecided]:課題7「IT戦略の策定と展開」続き
課題7_手順5IT戦略評価項目、達成指標、目標値、課題7_手順6IT環境構築の基本方針、課題7_手順7目標ITサービスレベルの設定、課題7_手順8IT戦略企画(実行計画)書の作成
第21回[未定/undecided]:IT資源調達
概説「IT利活用プロセス(IT資源調達ステップ)(B4-1)」
第22回[未定/undecided]:課題8「IT資源調達」
課題8_手順1提案評価基準書の作成、課題8_手順2RFPの作成、課題8_手順3RFPの発行と調達先の選定、契約
第23回[未定/undecided]:IT導入とITサービス利活用
概説「IT利活用プロセス(IT導入ステップ)(B4-2)」、概説「IT利活用プロセス(ITサービス利活用ステップ)(B4-3)」
第24回[未定/undecided]:課題9「IT導入」と課題10「ITサービス利活用」
課題9_手順1IT導入マネジメント、課題10_手順1SLMの実施
課題10_手順2IT戦略達成度評価、課題10_手順3経営戦略達成度評価
第25回[未定/undecided]:持続的成長の認識
概説「持続的成長認識プロセス(A3)」、概説「変革マネジメント(A2)」
第26回[未定/undecided]:課題11「持続的成長認識」と課題12「変革マネジメント」
課題11_手順1IT経営成熟度の評価、課題11_手順2将来に対する変革への洞察、課題11_手順3持続的成長に対するコミットメント、課題12_手順1変革マネジメント体制の構築、課題12_手順2変革の実行状況の把握と是正
第27回[未定/undecided]:新たな旅立ち
学生の決意表明、プレゼン内容についてのチーム討議
第28回[未定/undecided]:ケース研修のまとめ、修了式
活躍するITコーディネータからの期待
ゲスト講師:平野尚也様
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
準備学習
授業スケジュール(各回の授業テーマと内容)に関する講義資料は、事前に掲載するので、当該授業に関するテーマについて、文献調査等を通じて準備学習をしておく。
復習・宿題等
授業スケジュール(各回の授業テーマと内容)に基づいて、チーム演習を行うので整理すべき点や不明な点を復習する。それでも不明な点については、文献調査を行うまたは講師に質問する。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
・IT経営推進プロセスガイドラインver.3.1
特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会発行
・ITコーディネータ資格認定制度ケース研修資料
特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会発行
参考書References
・講師がPowerpoint等を使った資料を提示する。
・講師が授業を通じて適切な参考書を紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・講義への参加姿勢(30%)、チーム演習への参加姿勢(30%)、チーム演習成果物・個人レポート(40%)
・座学で学んだ知識および自分で調べた情報を使ってチーム演習やレポート作成を行う。
・原則として、チーム演習、評価は、毎回、実施する。
・チーム演習の場合、検討内容や熱意、発表や質疑応答への態度を受講生による
相互評価を行う。
・参加度合いが24コマ/全28コマ以上を満たし、かつeラーニング全ての事後アンケートの提出をもって評価の対象とし、ケース研修への積極的な参加度合によって評価の対象とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
経営情報戦略科目、プロジェクトマネジメント科目との関連や必要なツールと技法を紹介する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学生は、パソコンを授業に持参のこと。(講義資料の閲覧、チーム演習、発表の際に利用)
チーム演習ではマイクロソフト・パワーポイントによるテンプレートを配布する予定。
その他の重要事項Others
・本科目の受講対象者は、在学生のみとする。
・本科目の受講には、8万円(税抜き)の教材費(教科書代およびeラーニング受講費を含む)が必要である。
・本科目の開始約2週間前に、オリエンテーションを行う。その際に、受講者名簿をITコーディネータ協会に通知し、それに基づいてeラーニング受講のための情報を付与する。
・本科目の修了者は、ITコーディネータ協会がITコーディネータの資格要件の一つであるケース研修修了とみなされる。
・担当教員は、これまでに中小企業のIT戦略に関する中小企業庁、経済産業省のコンサルティング表彰や助成金を受賞。元経営革新支援法審査委員。経営情報戦略に関連した大手・中小企業のコンサルティング、人材開発、制度設計、監査の実務経験を有し、PMP®、1級FP、CBAP®の資格を有する。ITコーディネータ立ち上げ時からケース研修のインストラクション、継続学習コース設計・指導などを行う。
・質問・相談がある場合には、
1.メールで講師に、質問・相談内容(日時、質問事項など)、希望日時などを伝えてください。
2.講師からの連絡をお待ちください。