イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN500F2(経営学 / Management 500)企業倫理Business ethics and social responsibility requirement
德山 誠Makoto TOKUYAMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | W0020 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6,水7/Wed.7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 基礎科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory | 基礎科目 |
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Outline (in English)
Why do corporate scandals never stop? Based on the history and social background of Japan, we will delve into the causes of corporate scandals that have occurred in the past. In addition, we learn the mechanism of scandals.
We will investigate and discuss corporate scandals of interest to clarify their "value standards" regarding corporate scandals.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
なぜ企業不祥事は止まらないのか?日本の歴史、社会背景を踏まえつつ、過去に発生した企業不祥事の事例からその要因を掘り下げる。さらに不祥事のメカニズムを学び、学生が関心ある企業不祥事について調査し、議論をすることで企業不祥事に関する「自分の価値基準」を明確にする。
到達目標Goal
・将来の経営幹部あるいは経営コンサルタントとして、どのような倫理観を持つべきかについて自身の価値観を明確にする。。同時に、企業倫理の重要性や必要性について、企業経営者に自分の言葉で語り、指導できるまでの知識を習得することを目標とする。
・過去に起きた企業不祥事事例を自分なりの視点(価値観)と仮説を持って洞察することで不祥事のメカニズムを習得し、組織不祥事の未然防止について議論できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎回、講義に加え、ペアワークやグループワークを行い、組織における不正・不祥事の原因を掘り下げると同時に個別事案に関する価値観の違いを認識します。そのうえで、日常身の回りに潜むリスクについて過去に起きた事例を基に「企業不祥事が及ぼす影響」について理解を深めます。
また、毎回授業終了後にリアクションペーパーの提出を頂き、翌週の授業で共有しフィードバックします。
自分自身が関心のある過去の企業不祥事について調査・研究し、授業内で発表し議論します。最終レポートは必須とします。課題は別途課します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:オリエンテーション、受講者間のラ・ポール構築、授業の流れ他
「企業倫理」の受講理由や職業倫理についての意見交換を行い、相互理解を深める。
2[対面/face to face]:企業不祥事と企業倫理について
なぜ不祥事は起こるのか。不祥事とは?企業倫理とは何か?について基本事項を考え学ぶ。
3[対面/face to face]:日本の歴史、老舗企業に学ぶ倫理観
商人道から企業倫理の伝統、老舗企業の経営理念の重みを歴史から辿る
4[対面/face to face]:不祥事を考える
企業不祥事のすべての原因は企業サイドにのみ責任があるのか?構成員の役割・使命を考える。
5[対面/face to face]:不祥事企業の研究(組織と個人の関係性)
企業不祥事が起きる背景について徹底討論。「組織」と「個人」のあり方を考える。
6[対面/face to face]:不正が起きるメカニズムと不正を防ぐメカニズム
「不正のトライアングル」理論を不祥事事例研究を通じて習得する。
7[対面/face to face]:日本の経営が直面する課題
コーポレートガバナンスが叫ばれる現代、企業倫理と矛盾する背景を理解する。
8[対面/face to face]:現代企業が果たすべき社会的責任
日本企業にとってCSRとは?CSRの概念と国際規範を学びCSRの基本を理解する。
9[対面/face to face]:内部告発制度の背景とその功罪
公益通報者保護法成立の背景を学ぶ。不祥事は発覚している現状を過去の不祥事事例を通じて把握する。
10[対面/face to face]:コンプライアンス違反が起こる理由・背景と今後のあるべき姿
時代の変化に適応したコンプライアンス意識(「ジャスティス」より「フェアネス」)
11[対面/face to face]:受講者による企業不祥事事例研究発表Ⅰ
事例研究発表を通じて不祥事の背景にある要因を理解し今後の社会人生活の自戒の糧とする。
12[対面/face to face]:受講者による企業不祥事事例研究発表Ⅱ
事例研究発表を通じて不祥事の背景にある要因を理解し今後の社会人生活の自戒の糧とする。
13[対面/face to face]:正しいことを正しいと言える職場づくり
メラビアンの法則を活用。「働き方改革」がコミュニケーションを阻む背景を討論。
14[対面/face to face]:リスクを回避するためにできること、まとめ
「後工程、クライエントが笑顔になれるか」を基本にしたリスク管理の必要性を認識する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
1.実際に自職場や周辺で起きた企業不祥事について研究調査の上レポートを作成して頂きます。
2.授業を通じて学んだ知識をベースに、「企業不祥事に関する考察」をレポートして頂きます。本授業の準備学習・復習時間は、各1時間程度を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
「もう不祥事は許さない」(著者:德山 誠、2020年2月16日、生産性出版発行、¥1,800)+ 毎回資料を配布
参考書References
・「倫理・コンプライアンスとCSR」(経済法令研究会)¥1600
成績評価の方法と基準Grading criteria
①毎回の出席状況、リアクションペーパーの内容(30%)
②与えられた課題に対する発表内容(30%)
③期末レポート(40%)、これらの要素を総合評価して決定します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
机上の理論に終わらないよう、将来の経営コンサルタント、経営幹部候補者として役立つ事例や考え方を具体的に共有します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
・企業、労働組合等に対し、コンプライアンス研修はじめコンサルティングをおこなっており、企業・組織で実際発生した不正・不祥事事例を授業内で生きた教材として活用します。