デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
SES500N4(環境創成学 / Sustainable and environmental system development 500)ソシオシステムデザイン論Socio-system Design
廣田 尚子Naoko HIROTA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | U3100 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4,火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 システムデザイン専攻 専門科目 |
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Outline (in English)
In this course students will learn about system design processes which give way to fundamental value cycles, engaging in areas which cut across topics in daily life, society and business. In this design, rather than clearly categorizing the value/creation of businesses which sustain and solve problems in society and environment towards better quality of living, we study their deep-set relationships to discover systems of value cycles. The design of such solutions requires both logical and creative processes, which this program aims to develop through the exploration of practical exercises.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
生活・社会・ビジネスを横断した解決すべき課題を取り上げて、本質的価値の循環を生むシステムのデザインプロセスを学びます。仕組みのデザインでは、社会や環境が抱える問題の解決・人々の生活の質が向上し心が豊かになる価値の創造・新しいビジネス創出を切り分けて考える部分解決ではなく、それらが深く関連することで価値が循環する全体解決のシステム設計が求められています。全体解決を見出すデザインには、論理的思考とクリエイティブな発想の両方の力が求められているため、この授業は実践的作業を繰り返し行い、論理的思考と発想力を同時に身につけるプログラムとしています。
到達目標Goal
社会の多くの場面で求められているデザイン的思考を身につけ、アイデアを生む発想法と実践力を強化する。特に論理的思考とクリエイティブな発想の連携の習得を目標とする。また実践的作業プロセスにおいて、次の習得も行う。
・ユーザー視点の徹底化
・多重する複雑な情報から問題を抽出する情報分析力
・問題とニーズを把握して繋げる発見力
・イノベーティブなアイデアを生み出す発想力
深掘りする思考法、アイデアを生み出し方、システム構築法を実践的に強化することにより、自己研究分野における開発力と推進力の向上が可能になる。将来に向けては、更に経営デザインを理解できる人材の育成を最終目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
【内容】
基礎学習の後、実際のコンペに応募する想定で提案を制作します。
【進め方】
本年度は、課題図書による簡易レポート(基礎学習)と双方向オンライン(Z00m)によるグループディスカッションを組み合わせた授業展開とします。
【日程】
4/21(火)Hopiiにて課題提示:課題図書「アナロジー思考」細谷功を読む
4/28(火)HOPIIにて簡易レポートの作成について提示
5/12(火)双方向オンライン授業(Zoom)にてレクチャー
5/19(火)Zoomにてコンペ応募を想定した思考レッスン
5/26(火)Zoomにてコンペ応募を想定した思考レッスン
6/2(火)Zoomにてコンペ応募を想定した思考レッスン
6/9(火)Zoomにて思考レッスンのプレゼンテーション・講評
グッドデザイン賞を受賞したソーシャルデザイン・ビジネスデザインの優良事例を参考に、社会的問題解決を生む提案作業を行います。
・優良事例の研究
・ブレーンストーミングによる課題抽出
・調査分析とアイデアを生む思考の構築を繰り返し行う(グループディスカッション)
・提案システムの伝達と運用方法の提案
・論理的思考によるデザイン手法を総合的に理解する
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1週[オンライン/online]:ガイダンスの実施
デザインの概論的解説
デザインの役割と可能性を講義形式にて解説
2週[オンライン/online]:優良事例の研究1
優良事例の研究2
グッドデザインを受賞した優良事例を詳細に解説し、ディスカッションする
3週[オンライン/online]:オリジナル課題開始
グループのオリジナルテーマをディスカッションする。
4週[オンライン/online]:オリジナルテーマ:社会的問題から課題の抽出
ブレーンストーミングによる課題の抽出。
5週[オンライン/online]:オリジナルテーマ:情報の抽象化と分析
複雑で膨大な情報をどのように処理しアイデアを生む準備作業。通常ブラックボックス化されている思考作業を紐解く。
6週[オンライン/online]:オリジナルテーマ:情報のアイデア化システム化
分析・抽象化した情報をアイデアに昇華するプロセスの解説と実践。
7週[オンライン/online]:アイデア→ストーリー構築
システムフローの作成
成果発表
アイデアを核に、完結したストーリーへ構築するプロセスの実践。
成果発表と講評。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
社会の不都合や問題点を抽出し、各自に於いて思考の準備をする。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
必要に応じて資料を提示する。
参考書References
基本的にはテーマの進行に合わせ提示するが、基本参考書としては下記の書籍を紹介する。
ソーシャルリサーチ:ジェフ・ペイン
意味論的転回:クリッペンドルフ、最適デザインの概念:松岡由幸
未来を洞察する:鷲田祐一、第3の波:アルビン・トフラー
その他
成績評価の方法と基準Grading criteria
チーム発表の成果と個人のチーム貢献度を中心に評価。欠席は2回まで認め、出席日数を個人評価に加算される。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎年、履修者による満足度は極めて高いが、更なる改善を目指し、各国の工学系・デザイン系・ビジネス系の授業を参考に講義内容の修正を行っている。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
履修者はPCを持参し、必要ソフトは事前にインストール済みとする。
その他の重要事項Others
企業の製品開発デザインと開発コンサルの経験、グッドデザイン賞ビジネスモデル部門審査委員、ビジネスデザインアワード審査委員長の経験を活かして、仕組みのデザインを指導する。