デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
ENV500N1(環境保全学 / Environmental conservation 500)環境技術英語Technical English Presentation
大友 敬三Keizo OHTOMO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | U0105 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 建築学専攻 共通基盤科目 |
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Outline (in English)
Growing globalization requires engineers and researchers to acquire English-handling skills on technical communications and documentations. For this purpose, students will systematically learn organization and development of an English-written academic paper as well as prepare a short paper on their past study related with a specified field such as architecture, urban environment and systems design.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
・グローバル化の進展に伴い,技術者や研究者には英語による技術情報の表現,文書化等のスキルが求められている.本授業では,建築,都市環境,システムデザイン等の分野を対象として,英語論文の構成や執筆方法を系統的に学習するとともに英語論文作成を実践する.
到達目標Goal
①英語論文の全体構造を理解できる.
②英語論文を構成する各セクション(イントロダクション,メソッド,リザルツ,ディスカッション,コンクルージョン,アブストラクト)の骨組みと役割を理解できる.
③卒業研究成果等を英語論文化するための情報を洗い出しできる.
④卒業研究成果等を題材として,各セクションの骨組みと役割に沿った簡潔な英語論文を作成できる.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学研究科建築学専攻ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP7」に関連
デザイン工学研究科都市環境デザイン工学専攻ディプロマポリシーのうち、「DP6」に関連
デザイン工学研究科システムデザイン専攻ディプロマポリシーのうち、「DP6」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・本授業では,履修学生各自の卒業研究成果等を題材として,段階的に英語論文化する.仕上がりはA4版4~6ページを想定する.それに必要な知識やノウハウを習得できるように,以下のように授業を進める.
(1)毎回の授業では,各回テーマの解説,履修学生によるタスク演習と発表,宿題等で構成する.
(2)第5回,第8回,第11回,第14回それぞれの授業では,英語論文ライティング演習に充てる.
(3)各回の授業で解説した内容に関して,タスク(宿題)を課すので,次回授業時までに提出すること.
(4)英語論文分析には,履修学生の研究内容に関係するモデル英語論文2編を対象とするので,各自,調査して第2回授業時に教員に電子ファイルとして提出するとともに毎回授業時には携帯する.
(5)英語論文化に必要な資料等については,必要とする授業回に対応して配布する.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:ガイダンス
・本授業の目的や進め方,授業計画等を把握する.
・英文化対象となる卒業研究成果等を挙げるとともに,分析する英語論文の調査方針を整理する.
2[対面/face to face]:論文の全体構造
・技術英語論文の基本的な構造を把握する
・英語論文に盛込む各自の卒業研究成果等の情報を洗い出す.
3[対面/face to face]:イントロダクション・セクションの骨組み
・イントロダクション・セクションにおいて,話題を絞り込むための骨組みを理解する.
4[対面/face to face]:イントロダクション・セクションの時制の役割
・イントロダクション・セクションに使われる時制(現在完了,過去,現在)の役割と使い分けを理解する.
5[対面/face to face]:イントロダクション・セクションのライティング
・各自の卒業研究成果等を対象とする英語論文のイントロダクション・セクションに盛込む情報を整理して,本セクションを英文化する.
6[対面/face to face]:メソッド・セクションの骨組み
・メソッド・セクションにおいて,概論から詳細に向かって記述するための骨組みを理解する.
7[対面/face to face]:メソッド・セクションの態と時制の役割
・メソッド・セクションに使われる態(受動態と能動態)とその時制(過去形と現在形)の役割と使い分けを理解する.
8[対面/face to face]:メソッド・セクションのライティング
・各自の卒業研究成果等を対象とする英語論文のメソッド・セクションに盛込む情報を整理して,本セクションを英文化する.
9[対面/face to face]:リザルツとディスカッション・セクションの骨組み
・リザルツとディスカッション・セッションにおいて,事実・意見・一般化をそれぞれ記述するための骨組みを理解する.
10[対面/face to face]:リザルツとディスカッション・セクションの一般化表現
・リザルツとディスカッション・セッションをコンクルージョン・セクションにつなぐための一般化表現を理解する.
11[対面/face to face]:リザルツとディスカッション・セクションのライティング
・各自の卒業研究成果等を対象とする英語論文のリザルツとディスカッション・セクション,コンクルージョン・セクションに盛込む情報を整理して,これらのセクションを英文化する.
12[対面/face to face]:アブストラクトの骨組み
・アブストラクトにおいて,論文全体のエッセンスを凝縮するための骨組みを理解する.
13[対面/face to face]:アブストラクト作成の技術
・アブストラクト作成に必要な英語のロジック・テクニック(パラレリズム)を理解する.
14[対面/face to face]:アブストラクトのライティングと論文タイトル
・各自の卒業研究成果等を対象とする英語論文のアブストラクトを英文化するとともに,論文タイトルのつけ方の基本を理解する.
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
★第1回_ガイダンス
【準備学習】
・本授業のシラバスを読んで,到達目標,授業の進め方・方法,授業計画等を把握する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→モデル論文を調査して,第2回授業に提出できるように準備する.(2時間)
★第2回_論文の全体構造
【準備学習】
・英語論文化の対象とする各自の卒業研究成果等について事前に整理する(背景,内容,方法,結果,結論等).(1時間)
・第2回授業解説スライドを読んで,疑問点や不明点を明らかにする.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(自習)→研究内容の概要について英文化する.(2時間)
★第3回_イントロダクション・セクションの骨組み
【準備学習】
・第3回授業解説スライドを読んで,疑問点や不明点を明らかにしておく.(1時間)
・第3回授業で取り上げる予定のタスクのうち,モデル論文で該当する箇所の内容を把握する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→モデル論文について,イントロダクションの話の流れ;逆接部を分析する.(1時間)
・授業中で消化できなかったタスクを演習する.(1時間)
★第4回_イントロダクション・セクションの時制の役割
【準備学習】
・第4回授業解説スライドを読んで,疑問点や不明点を明らかにしておく.(1時間)
・第4回授業で取り上げる予定のタスクのうち,モデル論文で該当する箇所の内容を把握する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→モデル論文のイントロダクションの逆接と時制を調べる.(1時間)
・授業中で消化できなかったタスクを演習する.(1時間)
★第5回_イントロダクション・セクションのライティング
【準備学習】
・各自の卒業研究成果等の情報のうち,主に背景,内容について簡単に英作文する.(1時間)
・モデル論文等を参考にして,イントロダクション・セクションの記述に使えそうな表現を抽出する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→各自の英語論文におけるイントロダクション・セクションを作成する.(2時間)
★第6回_メソッド・セクションの骨組み
【準備学習】
・第6回授業解説スライドを読んで,疑問点や不明点を明らかにしておく.(1時間)
・第6回授業で取り上げる予定のタスクのうち,モデル論文で該当する箇所の内容を把握する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→モデル論文についてメソッド・セクションの態と使えそうな表現を抽出する.(1時間)
・授業中で消化できなかったタスクを演習する.(1時間)
★第7回_メソッド・セクションの態と時制の役割
【準備学習】
・第7回授業解説スライドを読んで,疑問点や不明点を明らかにしておく.(1時間)
・第7回授業で取り上げる予定のタスクのうち,モデル論文で該当する箇所の内容を把握する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク→モデル論文について,メソッド・セクションの態・時制を分析する.(1時間)
・授業中で消化できなかったタスクを演習する.(1時間)
★第8回_メソッド・セクションのライティング
【準備学習】
・各自の卒業研究成果等の情報のうち,主に方法について簡単に英作文する.(1時間)
・モデル論文等を参考にして,メソッド・セクションの記述に使えそうな表現を抽出する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→各自の英語論文におけるメソッド・セクションを作成する.(2時間)
★第9回_リザルツとディスカッション・セクションの骨組み
【準備学習】
・第9回授業解説スライドを読んで,疑問点や不明点を明らかにしておく.(1時間)
・第9回授業で取り上げる予定のタスクのうち,モデル論文で該当する箇所の内容を把握する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→モデル論文について,ディスカッション・セクションの構造を分析する.(1時間)
・授業中で消化できなかったタスクを演習する.(1時間)
★第10回_リザルツとディスカッション・セクションの一般化表現
【準備学習】
・第10回授業解説スライドを読んで,疑問点や不明点を明らかにしておく.(1時間)
・第10回授業で取り上げる予定のタスクのうち,モデル論文で該当する箇所の内容を把握する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→モデル論文について,ディスカッション・セクションの同等・比較と強調等の表現部を抜書きする.(1時間)
・授業中で消化できなかったタスクを演習する.(1時間)
★第11回_リザルツとディスカッション・セクションのライティング
【準備学習】
・各自の卒業研究成果等の情報のうち,主に結果,結論について簡単に英作文する.(1時間)
・モデル論文等を参考にして,リザルツとディスカッション・セクションの記述に使えそうな表現を抽出する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→各自の英語論文におけるリザルツとディスカッション・セクションを作成する.(2時間)
★第12回_アブストラクトの骨組み
【準備学習】
・第12回授業解説スライドを読んで,疑問点や不明点を明らかにしておく.(1時間)
・第12回授業で取り上げる予定のタスクのうち,モデル論文で該当する箇所の内容を把握する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→モデル論文について,アブストラクトの構造を調べる.(1時間)
・授業中で消化できなかったタスクを演習する.(1時間)
★第13回_アブストラクト作成の技術
【準備学習】
・第13回授業解説スライドを読んで,疑問点や不明点を明らかにしておく.(1時間)
・第13回授業で取り上げる予定のタスクのうち,モデル論文で該当する箇所の内容を把握する.(1時間)
【復習・宿題】
・タスク(宿題)→モデル論文について,アブストラクトのキイ・リザルト,節から句への書き換え等を抽出する.(1時間)
・授業中で消化できなかったタスクを演習する.(1時間)
★第14回_アブストラクトのライティングと論文タイトル
【準備学習】
・第14回授業解説スライドを読んで,各自の卒業研究成果等の論文タイトルを検討する.(1時間)
・第5回,第8回,第11回の課題で作成した英語論文について全体を通じて読み直し,ブラッシュアップする.(1時間)
【復習・宿題】
・各自の英語論文を期末レポート課題として提出できるように英文をブラッシュアップする.(2時間)
テキスト(教科書)Textbooks
・教科書は特に指定しません.
参考書References
・「通じる!科学英語論文・ライティングのコツ」,尾鍋智子著,大阪大学出版会,2015年,¥1,980 ← 授業解説スライドはこの参考書に基づいて作成.
・「最短ルートで迷子にならない!理工系の英語論文執筆講座」,西山聖久著,化学同人,2019年,¥2,640
・「理工系なら必ず知っておきたい 英語論文を読みこなす技術: 頻出単語をイメージで把握! 論文の定型文だからわかりやすい!」,福田尚代・西山聖久著,誠文堂新光社,2016年,¥2,200
・「英語論文ライティング教本 ―正確・明確・簡潔に書く技法― (KS語学専門書)」,中山裕木子著,講談社, 2018年,¥3,850
・「技術系英文ライティング教本: 基本・英文法・応用」,中山裕木子著,日本工業英語協会,2009年,¥1,980
・「英語は「名詞」と「動詞」が9割! 速効! 英文ライティング」,福田尚代著,日本能率協会マネジメントセンター, 2017年,¥1,650
成績評価の方法と基準Grading criteria
・本授業における到達目標に対し,以下のように平常点と期末レポート(各自の研究成果等の英語論文)により到達度を測定(点数化)し,100点満点として総合的に成績評価する(60点以上が合格).平常点と期末レポートの配分は,それぞれ40点,60点とする.
【到達目標と評価の対応】
①英語論文の全体構造を理解できる.→平常点10点+期末レポート10点=小計20点
②英語論文を構成する各セクションの骨組みと役割を理解できる.→平常点10点+期末レポート10点=小計20点
③卒業研究成果等を英語論文化するための情報を洗い出しできる.→平常点10点+期末レポート10点=小計20点
④卒業研究成果等を題材として,各セクションの骨組みと役割に沿った簡潔な英語論文を作成できる.→平常点10点+期末レポート30点=小計40点
・平常点には,提出タスクと質疑応答・発表等が含まれる.
・期末レポートは,各自の研究成果等の英語論文を指す.
・4回以上欠席した場合は,単位取得不可(評価:D)とする.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・2021年度学生による授業改善アンケート自由回答より,履修学生からは,課題の添削や学生一人一人に対する指導への期待が強いことが示唆された.2022年度では,対面形式となることから,より一層,履修学生に対する指導を充実させていきたい.
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・プリント教材の配布や課題(宿題,各種タスク類)の提出と返却,および各種の連絡に法政大学学習支援システムやWebメールシステムを利用するので,同システムの操作には充分に慣れておくこと.
その他の重要事項Others
・担当教員は実務経験教員である.所属機関で電力施設の耐震性評価に関する研究に従事してきた.研究成果を国際会議で口頭発表,あるいは英文論文投稿する過程で技術英文作成の経験を積んできた.このような経験を講義に反映し,履修学生が実務で技術英語を活用することを念頭においた講義にしたい.